【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:栄研化、近鉄エクス、日電産
近鉄エクス <日足> 「株探」多機能チャートより
栄研化学 <4549> が急騰。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.7億円→31億円に49.8%上方修正。従来の20.4%減益予想から一転して19.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の便潜血検査用試薬を中心に海外向け販売が好調だったことが寄与。研究開発費約4億円の計上が下期にずれ込むことに加え、販管費の抑制も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の36.5億円(前期は46.8億円)を据え置いた。
■近鉄エクスプレス <9375> 1,725円 +100 円 (+6.2%) 11:30現在
近鉄エクスプレス<9375>が続伸している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が77億円から87億円(前年同期比1.8%減)へ、純利益が8億円から22億円(同56.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高は2720億円(同6.6%減)の従来予想を据え置いたものの、日本及び東アジア・オセアニアの各セグメントで想定を上回る利益を計上する見込みとなったことに加えて、為替差益約5億円を計上したことなどが要因としている。
■横河ブHD <5911> 1,852円 +84 円 (+4.8%) 11:30現在
横河ブリッジホールディングス<5911>が4日続伸している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が46億円から47億円(前年同期比6.4%減)へ、純利益が32億円から32億5000万円(同3.8%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。橋梁事業、エンジニアリング関連事業ともに計画に届かなかったことから、売上高は735億円から640億円(同6.5%減)へ下振れたものの、橋梁事業の損益改善が進んだことが全体の利益を押し上げたとしている。
■理想科学工業 <6413> 1,859円 +80 円 (+4.5%) 11:30現在
理想科学工業 <6413> が大幅続伸。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の13億円→20億円に53.8%上方修正。従来の21.6%減益予想から一転して20.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要が想定を大幅に上回り、印刷機器の販売が伸びたことが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の31億円(前期は36.6億円)を据え置いた。
■松屋フーズ <9887> 4,130円 +155 円 (+3.9%) 11:30現在
松屋フーズホールディングス <9887> が続伸し、年初来高値を更新した。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→32.5億円に2.2倍上方修正。従来の5.7%減益予想から一転して2.0倍増益を見込み、一気に16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。「創業ビーフカレー」「ビビン丼」「うな丼」「お肉どっさりグルメセット」などの売れ行きが好調だったことが収益押し上げの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の43.5億円(前期は41.8億円)を据え置いた。
■アドヴァン <7463> 1,171円 +32 円 (+2.8%) 11:30現在
23日、アドヴァン <7463> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる35万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月24日から11月30日まで。
■コロナ <5909> 1,122円 +24 円 (+2.2%) 11:30現在
コロナ<5909>が3日ぶりに反発している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が2億円から2億9000万円(前年同期比28.7%減)へ、純利益が2億円から3億円(同21.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。7月までの天候不順と市況動向の変化などにより、ルームエアコンの販売が伸び悩み、売上高は429億円から401億6000万円(同1.9%増)へ下振れたものの、銅・アルミなど非鉄金属の相場が下落傾向で推移したことや、予定していた経費の一部が下期にずれ込んだことなどが利益を押し上げたとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 999.7円 +16.9 円 (+1.7%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の上値追い歩調が続いている。前日のWTI原油先物価格が米中貿易への進展期待などを背景に急上昇、1ドル49セント高の1バレル=55ドル97セントと終値ベースで9月27日以来約1カ月ぶりに55ドル台に乗せてきた。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われており、東京市場にもこの流れが波及している。
■トヨタ自動車 <7203> 7,470円 +50 円 (+0.7%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。外国為替市場はリスクオン環境のなかドル高・円安基調にあり、足もとは1ドル=108円台後半の推移となっている。輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い自動車株には追い風が強い。また、きょうから11月4日までの日程で東京モーターショーが開催されるが、次世代自動車として電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの展示に注目が集まっており、大手自動車株や基幹部品であるリチウムイオン電池関連株への関心が高まりやすい。
■日本航空 <9201> 3,363円 +13 円 (+0.4%) 11:30現在
23日、日本航空 <9201> が発行済み株式数の1.67%にあたる581万8100株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は11月8日。
■KNTCT <9726> 1,545円 -93 円 (-5.7%) 11:30現在 東証1部 下落率5位
KNT-CTホールディングス<9726>は3日続落している。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から35億円(前期比38.2%増)へ、純利益を18億6000万円から20億円(同56.4%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感からこの日は売られている。売上高は4225億円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いたものの、主にゴールデンウィークにおける個人旅行商品の取り扱いが海外旅行、国内旅行ともに好調に推移したことが利益を押し上げるとしている。
■新光電気工業 <6967> 1,036円 -41 円 (-3.8%) 11:30現在
新光電気工業<6967>が8日ぶりに反落。同社は23日取引終了後、20年3月期の連結営業利益を40億円から12億円(前期比75.2%減)に下方修正することを発表した。為替が円高傾向となったほか、サーバー市場の伸び悩みでCPU向けフリップチップタイプパッケージの高付加価値製品が低調だった。また、リードフレームも貴金属など原材料価格高騰の影響を受けた。今下期以降の想定為替は1ドル=105円(従来108円)とした。アナリストからは、「為替レートはやや保守的に変更されたが、業績の修正幅は大きく印象はネガティブ」との見方が出ている。
■東映アニメーション <4816> 5,250円 -190 円 (-3.5%) 11:30現在
東映アニメーション<4816>は反落している。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を462億円から550億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を120億円から150億円(同4.7%減)へ、純利益を85億円から107億円(同5.9%減)へ上方修正したが、営業利益で165億円前後を見込んでいた市場予想に届かないことで、失望感からの売りが出ているようだ。上方修正は、国内外でのアプリゲーム化権販売が堅調に推移していることに加えて、上期において海外で「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」の商品化権販売や「ONE PIECE STAMPEDE」の劇場公開に向けた国内のタイアップ・販促向け許諾が好調だったことが要因としている。
■日本電産 <6594> 15,295円 -55 円 (-0.4%) 11:30現在
日本電産<6594>はしっかり。同社は23日取引終了後に決算を発表し、20年3月期の連結純利益を1350億円から1000億円(前期比9.5%減)に下方修正した。電気自動車(EV)向けの駆動用モーターとインバーターなどを組み合わせた「トラクションモーター」関連の開発費用や生産立ち上げに向けた先行投資にかかる追加費用などが響く。ただ、今期配当は従来予想から5円増の年115円(前期比10円増)とすることも明らかにした。
■中村超硬 <6166> 758円 +200 円 (+35.8%) ストップ高 11:30現在
中村超硬<6166>は200円高はストップ高となる758円でカイ気配に張りつく人気となっている。前日まで3日連続のストップ高を記録、きょうは値幅制限が上方拡大となり通常の2倍である200円となったが、それでも上限ラインで買い注文が集中する異色の展開となっている。人気化の発端は、17日取引終了後に科学技術振興機構(JST)の委託で取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」について、JSTから成功認定されたと発表したこと。これに伴い、極めて低コストで粒子を製造することが可能となる。ゼオライトは結晶構造に由来したミクロ多孔性のアルミノケイ酸塩鉱物で工業用途における重要物質として知られる。これを手掛かり材料に投機資金が集中しているが、時価総額が100億円未満と小型なうえ、2018年の高値から直近安値まで株価が20分の1以下に下落していたことで、株式需給面から売り物が枯れ切っていたことが急騰相場につながった。
■CEホールディングス <4320> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
CEホールディングス <4320> がストップ高買い気配。23日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→9.8億円に27.8%上方修正。増益率が30.5%増→66.8%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の電子カルテなど医療システムの販売が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。
●ストップ高銘柄
エーザイ <4523> 7,534円 +1,000 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース