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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ブシロード <日足> 「株探」多機能チャートより

■ブシロード <7803>  3,895円 (+180円、+4.9%)

 ブシロード <7803> [東証M]が大幅反発。同社は17日、子会社のキックスロードがスターダム(東京都江東区)から女子プロレス事業を譲り受けると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。事業譲渡日は12月1日を予定し、譲受価額は非公表。同社は今回の譲受により、スターダムでこれまで培ってきたブランドと、自社が持つノウハウがシナジーを発揮することで、更なる事業規模及び収益の拡大を目指すとしている。

■手間いらず <2477>  4,850円 (+195円、+4.2%)

 手間いらず <2477> [東証M]やビジョン <9416> 、ファイバーゲート <9450> といったトラベルサポート関連銘柄が高い。16日、観光局が発表した9月訪日外客数推定値は前年同月比5.2%増の227万2900人だった。秋の旅行シーズンに向けて国内外の観光客の増加が見込まれるなか、宿泊予約や旅行者への無線通信機器のレンタル事業などといったトラベルサポート事業を手掛ける関連銘柄に買いが流入している。

■オプトラン <6235>  3,350円 (+125円、+3.9%)

 オプトラン <6235> が大きく水準を切り上げ4日続伸。9月19日につけた3315円を上抜き約1ヵ月ぶりに年初来高値更新となった。レンズやフィルターなどの光学部品向け成膜装置を製造するが、スマートフォンの顔認証や監視カメラやIoT関連向け需要を捉え、業績は好調に推移している。また、車載向けも立ち上がり増収増益基調が続く見通し。今19年12月期は営業6%増益見通しで、来期は次世代通信規格「5G」向け需要などを取り込み2ケタ成長が有望視される。

■リバーエレク <6666>  419円 (+15円、+3.7%)

 リバーエレテック <6666> [JQ]が大幅反発。スマートフォンなどモバイル端末を中心に電子機器の小型・軽量化ニーズが高まりをみせるなか、同社が手掛ける世界最小クラスのATカット水晶振動子への引き合いが旺盛。今後は次世代通信規格「5G」関連のインフラ整備が進むなか、同分野で創出される新たな電子機器需要を捉える可能性が高い。個人投資家など短期筋の活発な売買が交錯し売買代金は高水準、5日移動平均線を絡め400円台前半で煮詰まりをみせており、ここを上放れての上昇第2波が意識されている。

■フマキラー <4998>  1,098円 (+36円、+3.4%)

 フマキラー <4998> [東証2]が大幅反発。共同通信が17日、「南米原産で強い毒を持つ特定外来生物のヒアリが東京港青海ふ頭で定着した可能性が極めて高いとの分析を、国の防除に携わる国立環境研究所がまとめたことが16日、分かった」と報じており、ヒアリ対策関連銘柄として物色されたようだ。ヒアリは南米大陸原産のアリで、刺された時に火傷をしたような激しい痛みからファイアーアント(火蟻)と呼ばれている。記事によると、青海ふ頭では国内の他の発見例と異なり、巣の中で成長したとみられる繁殖可能な女王アリが50匹以上見つかり、既に別の場所に拡散した恐れがあるとしている。

■MV東海 <8198>  2,185円 (+66円、+3.1%)

 マックスバリュ東海 <8198> [東証2]が大幅反発。16日の取引終了後に、10万株(発行済み株数の0.27%)、または2億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は10月17日から20年2月19日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元政策の一環として取得するという。また、9月度の月次売上高も発表しており、同規模売上高が前年同月比3.0%増と11ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことも好材料視されたようだ。

■アエリア <3758>  1,150円 (+34円、+3.1%)

 アエリア <3758> [JQ]が大幅反発。同社は17日、子会社リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」中国版の正式サービス開始日が11月14日に決まったと発表。同ゲームは2017年1月にiOS及びAndroid向けに配信を開始し、今年9月13日には650万ダウンロードを突破したと発表している。なお、中国版の正式サービスは同国のbilibiliが手掛ける。

■日本通信 <9424>  196円 (+5円、+2.6%)

 日本通信 <9424> が高い。17日付の日本経済新聞朝刊で「総務省は格安スマートフォン会社が通話サービスを安く提供できるようにする」と報じられたことを受けて、格安スマホの利用者増につながるとの思惑から、買われたようだ。記事によると、携帯大手が格安スマホ会社に回線を貸すレンタル料金に基準を設けることで、事実上の値下げを求めるという。格安スマホは、データ通信は安くても通話料金が高いことが欠点とされてきたが、通話料の値下げにより競争力向上が期待されている。

■ソニー <6758>  6,510円 (+134円、+2.1%)

 ソニー <6758> が商いを伴い4連騰で6500円台まで買われた。9月26日につけた年初来高値6593円も視界に入れてきた。今月8日にゲーム機プレイステーション(PS)の新型機である「PS5」を2020年の年末商戦に投入することを発表、1年以上先ということもあり、株価の反応は鈍かったものの、その後は機関投資家とみられる継続的な買いに戻り足を強めている。20年3月期営業利益は前期比9%減益を見込むが保守的で上振れる可能性が指摘されている。19年4-6月期の営業利益は前年同期比18%増と2ケタ伸長を確保している。

■塩野義 <4507>  6,084円 (+106円、+1.8%)

 塩野義製薬 <4507> が続伸。16日取引終了後、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザのインフルエンザウイルス感染症予防薬として日本における効能・効果の追加申請をしたと発表しており、これを好感した買いが入った。同薬について、今回の予防薬としての承認が下りれば、国内でインフルエンザウイルス感染症の治療薬だけではなく、予防においても新たな選択肢として期待される。

■村田製 <6981>  5,823円 (+61円、+1.1%)

 村田製作所 <6981> 、太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> など電子部品株に買いが集まった。米アップルのiPhone新機種の生産台数上方修正などが有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーに追い風材料となっているほか、半導体メモリーと同様、セラミックコンデンサーをはじめとする電子部品需要の底入れが近いとの見方が広まっており、買い戻しを誘発している。外国為替市場で1ドル=108円台後半と足もと円安水準でもみ合っていることも株高を後押ししている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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