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【市況】東京株式(大引け)=265円高、米株高と円安など受け年初来高値更新

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は年初来高値を大幅更新した。寄り後早々に400円強の上昇で2万2600円台まで上値を伸ばす場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比265円71銭高の2万2472円92銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は14億2731万株、売買代金概算は2兆4997億2000万円。値上がり銘柄数は1513、対して値下がり銘柄数は561、変わらずは80銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が上昇したことや外国為替市場で1ドル=108円台後半までドル高・円安が進んだことなどを受け、リスクオンの流れが強まった。先の米中協議で進展が見られたことを受け、両国間の貿易摩擦に対する警戒感が後退している。世界景気の減速懸念が緩和されたことを背景に機械や電機・半導体セクターなど景気敏感株に買いが集まった。海外ファンドからは先物主導の買い戻しが入り、全体相場を押し上げる格好となった。ただ、後半は国内機関投資家の利益確定売りなどで日経平均は伸び悩んだ。値上がり銘柄数も前日は9割近い銘柄が上昇したが、きょうは7割程度にとどまった。売買代金はほぼ2兆5000億円で10月に入ってからは最高だった。

 個別では、売買代金トップのファーストリテイリング<9983>が大幅高に買われたほか、トヨタ自動車<7203>も上昇した。ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども高い。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連の物色人気も続いている。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がストップ高となったほか、アプラスフィナンシャル<8589>、明治海運<9115>などが一時値幅制限上限に買われる人気となった。日本アジア投資<8518>も高い。

 半面、村田製作所<6981>が冴えず、第一三共<4568>も値を下げた。JR東日本<9020>も軟調。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>がストップ安に売られ、TOKYO BASE<3415>、北の達人コーポレーション<2930>、マルマエ<6264>などが大幅安。コロプラ<3668>が急落、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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