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【市況】<マ-ケット日報> 2019年10月15日

 連休明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比408円高の2万2207円で、4月26日以来、約5カ月半ぶりの水準まで回復してきた。米中両国が週末に貿易協議で部分合意に達したことを好感し全面高の展開。米株高や円安進行もあって心理的なフシ目である2万2000円を寄り付きから超えてきた。明日以降も4月の年初来高値(2万2362円)を窺う強含みの相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は前週末に急伸した反動などからダウ平均は4日ぶりに小反落した。この日はコロンバスデーのため市場参加者が少なく方向感に欠ける1日。米中貿易協議の第一段階はうまく行ったが、第二段階以降が読めず目先筋の利食い売りも出やすかった。今後は7-9月決算発表が本格化。決算内容を見極めたいとする向きも増えている。

 さて、東京市場は米中対立の緩和が進んだことでリスクを取る動きが復活。日経平均は2万2000円の大台に乗せなお上値を目指すような流れにある。台風19号の被害の全容が掴めない状況ながら、早くも復興関連株が物色されるなどしたたかな面も見せている。今後は7-9月決算を気にしながらも悪いなりに織り込み済みという結果になりそうで、強めの基調はしばらく継続しそうである。

 今週の主なスケジュールは、15日(火)中国9月の消費者物価指数、16日(水)香港行政長官が施政方針演説、18日(金)中国7-9月GDP速報などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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