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【市況】<マ-ケット日報> 2019年10月10日

 10日の市場は日経平均が反発。終値は前日比95円高の2万1551円で、2日ぶりに2万1500円台を回復した。米中貿易協議を巡る観測報道で一喜一憂し、高寄り後は一転して150円近く値を下げる場面が見られたが、円相場の落ち着きや中国株の上昇などから中頃以降はプラス圏に戻して安定した値動きとなった。今週は上値も下値も移動平均線に挟まれた展開となっている。

 昨日の米国市場は米中貿易協議の部分合意の話しが出てきてダウ平均は3日ぶりに反発した。10日から始まる米中閣僚級協議で中国が農産物を大きく購入することの引換えに、15日から始まる制裁関税の一部を撤回する部分合意案に期待がにわかに高まったようである。半導体市況の底入れ観測もあってダウ平均の上げ幅は一時260ドルに達する場面もあった。

 一方、東京市場は米株高につれ高する場面が短く不安定な値動きに。米中貿易協議のプラス材料で上げ、次は同じくマイナス材料で下げるなど思惑先行で売買されている。結局は下値75日移動平均線(2万1293円)、上値25日移動平均線(2万1650円)に挟まれた300円強の範囲で上下する方向性のない動き。10日~11日の米中貿易協議の結果が出るまではこのレンジ内で小刻みに推移するだけとなりそうだ。東証1部の売買代金は5日連続の2兆円割れ。実需筋も今は様子見に徹している。(ストック・データバンク 編集部)

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