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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):川崎汽、アイスタイル、日本製鉄

川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎汽船 <9107>  1,298円  +48 円 (+3.8%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が一時6%超の上昇をみせたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が軒並み高い。サウジアラビアの石油施設への攻撃で、荷主から原油の調達を同国から移す動きが出ており、代替地として米国などが有力視されている。タンカーの運行距離が伸びることで運賃市況の上昇などが見込まれ、海運セクターにはプラスの思惑が働いている。また、足もと外国為替市場で1ドル=107円台後半と円安に振れており、ドル建て決済の海運各社にとって収益メリットも意識されている。

■アイスタイル <3660>  767円  +28 円 (+3.8%)  本日終値
 アイスタイル<3660>が5日続伸。同社はきょう、大手化粧品会社ロレアルグループ(パリ)の日本法人である日本ロレアルとの連携を強化し、自社のコスメ・美容総合サイト「@cosme」のプラットフォームを活用したさまざまな取り組みを開始したと発表。具体的には、「@cosme」の膨大な商品情報・クチコミ情報から消費者の購買行動を深く分析し、次のトレンドの芽をみつけ、日本及び世界の消費者にとって有益なビューティープロダクトを共同開発する「ビューティー・ラボ with @cosme」プロジェクトなどを開始している。

■サイボウズ <4776>  1,070円  +30 円 (+2.9%)  本日終値
 サイボウズ<4776>は続伸。同社はグループウェアソフトの開発を手掛け、企業の旺盛なIT投資需要を取り込み、クラウドサービスを軸に収益を伸ばしている。25日取引終了後に発表した8月の月次売上高は前年同月比19%増の10億9000万円、営業利益は同46%増の2億6700万円と、いずれも大幅な伸びを示した。これを手掛かり材料とする投資資金が流入した。

■ライフネット生命保険 <7157>  679円  +18 円 (+2.7%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>が続伸し年初来高値を更新した。大和証券は25日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は800円とした。オンライン生保の構造的な成長機会に注目している。推奨のポイントとして(1)若年層を中心としたITリテラシーの高まりに加え「顧客本位の業務運営」を重視する流れが普及に向けた追い風になること(2)戦略転換に伴う成長加速への期待があり、新規契約数は四半期ベースで過去最高水準にあること(3)同社の金利感応度が小さく、むしろ金利低下がプラスに働くことーーなどを挙げている。

■日本製鉄 <5401>  1,541円  +38 円 (+2.5%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などの鉄鋼株が高い。トランプ米大統領が25日に米中通商合意に対して楽観的な見解を示したことに加え、日米貿易協定締結が最終合意され日本車に対する追加関税は回避された。特に、追加関税による車用鋼材需給の悪化懸念が後退したことなどが好感された。これを受け、PBRなど指標面で割安な鉄鋼株に見直し買いが入った。

■トリケミカル研究所 <4369>  6,700円  +130 円 (+2.0%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>が上値追い態勢を継続し上場来高値を更新した。同社は半導体及び太陽電池向け化学薬品メーカーで、低誘電率の絶縁膜材料では世界屈指のシェアを有する。半導体の微細化ニーズが高まるなか、EUV(極端紫外線)露光装置の需要が旺盛だが、そうしたなか半導体素材も常に変化を求められる状況にあり、多品種小ロット生産を強みとする同社に有利に働いている。20年1月期は経常利益段階で前期比11%増の32億6000万円と2ケタ成長を見込むが、増額含みとみられている。

■カネカ <4118>  3,485円  +50 円 (+1.5%)  本日終値
 カネカ<4118>が3日ぶりに反発。同社はきょう、セブン&アイ・ホールディングス<3382>傘下のセブンーイレブン・ジャパンが行う再生エネルギー100%の店舗運営実証実験に、発電効率を大幅に高めた太陽光パネルを提供すると発表。この実証実験で使用される太陽電池は、ヘテロ接合技術(物性の異なる半導体材料を接合する技術)を用いることで、良好な発電効率と温度特性を持ち、更に両面受光構造によって裏面での発電が可能。これにより、高い発電量を得ることができるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,426円  +84 円 (+1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。外国為替市場で1ドル=107円台後半の推移と円安方向に振れており、輸出採算の改善期待が自動車株に買いを引き寄せる形となった。また、前日の日米首脳会談では、貿易協定の最終合意を確認して共同声明が出されたが、自動車への追加関税が回避されたことで買い安心感を誘った。

■東京エレクトロン <8035>  21,155円  +205 円 (+1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が反発、今月12日につけた年初来高値2万1150円を上回り、2週間ぶりに新値街道に復帰した。米中摩擦に伴う世界景気減速懸念がくすぶる一方、半導体市況は在庫調整進展による底入れが期待される状況にある。前日の米国株市場ではインテルやアプライドマテリアルズ、エヌビディアなど半導体関連株が買いを集め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。これを背景に東エレクも機関投資家とみられる買いが株価を押し上げる格好となった。

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