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【特集】GMOペパボ Research Memo(7):配当金の支払額による支出増などで自己資本比率は低下するも財務内容は健全

GMOペパボ <日足> 「株探」多機能チャートより

■GMOペパボ<3633>の業績動向

3. 財務状況
2019年12月期第2四半期末の総資産は前期末比190百万円減少の5,887百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金(関係会社預け金含む)が340百万円、売掛金が19百万円それぞれ減少し、固定資産ではソフトウェアを中心に無形固定資産が112百万円、投資有価証券が88百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比98百万円減少の4,272百万円となった。流動負債で未払金が184百万円減少し、未払法人税等が100百万円増加した。また、純資産合計は前期末比92百万円減少の1,614百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益401百万円を計上した一方で、配当金の支払額で276百万円、自己株式の取得で249百万円を支出したことが減少要因となっている。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は25.9%と前期末の27.1%から低下したが、配当金の支払額の増加と自己株式の取得等、株主還元を強化したことによる。手元キャッシュは23億円と潤沢にあり、無借金経営でストック型ビジネスを主力サービスとしていることから、財務内容は健全な状態にあると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

 提供:フィスコ

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