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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

秋川牧園 <日足> 「株探」多機能チャートより

■秋川牧園 <1380>  858円 (+54円、+6.7%)

 秋川牧園 <1380> が急動意。同社は無投薬飼育による鶏肉加工を手掛けているが、最近では豚コレラの拡大を背景に鶏肉の需要が高まるとの思惑が、株価を刺激するケースが増えている。直近では豚コレラの感染が埼玉県と長野県でも確認されたことで、その影響が懸念され、マーケットでも関心が高まっており、同社株への投機資金流入につながった。

■バルニバービ <3418>  1,062円 (+64円、+6.4%)

 バルニバービ <3418> [東証M]が大幅反発。13日大引け後に発表した19年7月期の連結経常利益は前の期比18.6%増の5億円で着地。続く20年7月期も前期比25.0%増の6.3億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はレストランの新規出店や前期に出店した店舗の通期寄与などで、11.2%の増収を見込む。

■Kudan <4425>  8,510円 (+490円、+6.1%)

 Kudan <4425> が後場一段高。午後1時ごろ、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> 傘下のマクニカと業務提携を行うと発表しており、これが好感された。今回の業務提携は、協業によりモビリティビジネスにおける新たな付加価値ソリューションを実現するのが狙い。Kudanの人工知覚(Artificial Perception)技術と、マクニカの持つ半導体やセンサーシステムに関連する最先端の技術との相乗効果により、センシング技術や、認識/判断/制御技術、自動運転用高精度地図などの技術的課題の早期解決に向けて、共同研究開発を行うとしている。また、Kudanの技術を、マクニカが取り扱う最先端の半導体・センサーなどのハードウェアに実装することで、GPS非依存の自律ナビゲーションや超高精度広域HDマップ(3次元地図)生成など、より付加価値の高いモビリティデータソリューションの提供も予定しているという。

■北越メタル <5446>  1,109円 (+64円、+6.1%)

 北越メタル <5446> [東証2]が急伸。13日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→4.7億円に3.9倍上方修正したことが買い材料視された。新潟県内の鋼材需要の低迷で販売数量は計画未達となるものの、主原料である鉄スクラップ価格が下落するなか、資材や輸送コストの上昇を背景に販売価格を維持することで利幅が拡大する。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の3.8億円→7.3億円に92.1%上方修正。増益率が39.7%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。併せて、未定だった今期の上期配当を20円(前年同期は5円)実施する方針とした。これを受けて、権利付き最終日の26日を前に配当取りを狙う買いなども向かった。

■日本サード・パーティ <2488>  1,010円 (+57円、+6.0%)

 日本サード・パーティ <2488> が大幅高で4ケタ大台復帰、今月9日につけた年初来高値1030円奪回を視野に入れている。外資系企業を主体にICTソリューション事業を展開するほか、IT研修などの教育ソリューションが好調で足もとの業績は急拡大している。特にAIインテグレーションサービスの「Third AI(サードアイ)」に期待が大きい。医療IT化の流れも捉え、RPAの需要を開拓している。株式需給面でもフシ目の1000円ラインを超えると1200円前後までは滞留出来高が少なく上値が軽い。

■トリドール <3397>  2,610円 (+132円、+5.3%)

 トリドールホールディングス <3397> が5日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は16日、米投資会社のハーゲット・ハンター・キャピタル・マネージメントが組成した投資ファンドからの出資を受け入れることを決めたと発表。出資受け入れは、米国で今後店舗展開を加速させ、「丸亀製麺」ブランドの拡大とグローバル化の推進が主な目的。ハーゲット・ハンターが持つ米国外食業界でのネットワークや経営陣の発掘及び採用、フランチャイズモデルの確立、直営店及びフランチャイズ展開の立地・エリア開発、設備投資のコストダウンなど幅広い分野でサポートを得る予定だとしている。

■エーアイ <4388>  1,679円 (+76円、+4.7%)

 エーアイ <4388> [東証M]が高い。13日大引け後、20年3月上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2300万円→5300万円に2.3倍上方修正。減益率が59.6%減→7.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。外注予定だった製品開発を社内で対応したほか、採用コストの抑制や中途採用者の入社時期が後ろ倒しとなったことも上振れの要因となる。なお、通期の同利益は従来予想の2億2000万円(前期は2億0200万円)を据え置いた。併せて、次世代音声合成エンジンを来年4月から販売開始することも明らかにしている。

■物語コーポレーション <3097>  10,040円 (+410円、+4.3%)

 物語コーポレーション <3097> が続伸。前週末13日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前月落ち込んだ主力の焼肉部門が客数の増加で同7.2%増となったことが牽引した。また、ラーメン部門が同4.0%増となったほか、専門店部門も同6.9%増と好調だった。なお、全店売上高は同13.7%増だった。

■イーソル <4420>  1,298円 (+51円、+4.1%)

 イーソル <4420> が6日ぶりに反発。前週末13日の取引終了後、東証本則市場への市場変更申請を行っていると発表しており、これが好材料視された。同時に7万1000株の立会外分売を実施すると発表し、その目的として東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るとともに、株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図ることを目的としているとした。立会外分売の予定期間は9月25日から27日で、分売値段は分売実施日の前日の終値または最終気配値を基準として決定する予定。なお、買付申込数量の限度は顧客1人につき100株(売買単位100株)としている。

■新日本科学 <2395>  722円 (+22円、+3.1%)

 新日本科学 <2395> が3日続伸。午前9時ごろ、同社の重要投資先であるサツマ・ファーマシューティカルズ(カリフォルニア州)が13日付で米ナスダック市場に上場したと発表しており、含み益拡大への期待から買いが入ったようだ。サツマ社は、16年に新日本科学が設立するとともに経鼻製剤投与基盤技術のライセンスを導出。その後の資金調達などを受けて、現在の新日本科学の持ち株比率は9.4%となっている。今回の上場に伴い、上場時の公募価格ベースで新日本科学の投資有価証券が22億1600万円、純資産額が12億7800万円増加する見込みとしているが、業績に与える影響は軽微になるとしてい。

■GMO-PG <3769>  6,700円 (+160円、+2.5%)

 GMOペイメントゲートウェイ <3769> が5日ぶりに反発。13日の取引終了後、「銀行Pay」の基盤システムを、広島銀行 <8379> へ提供すると発表しており、これが好材料視された。「銀行Pay」は、導入している銀行に口座を持っている顧客が、加盟店での買い物の際に、スマホアプリから即時に口座引き落としなどの支払いができるサービス。また、同サービスを導入している銀行間の相互連携を可能にするマルチバンク決済機能(銀行間の相互乗り入れ)にも対応しているので、マルチバンク対応の「銀行Pay」の基盤システムを活用した他行のスマホ決済サービスの加盟店でも、銀行や地域を越えて「銀行Pay」を利用することができるという。なお、広島銀行では、「銀行Pay」の基盤システムを活用した独自のスマートフォン決済サービスを、20年度上期(4~9月)をメドに展開する予定としている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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