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【通貨】ユーロ週間見通し:底堅い値動きか、米中協議継続期待などが支援材料に

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■追加緩和観測後退でユーロ反転

先週のユーロ・ドルは、やや強含み。欧州中央銀行(ECB)は9月12日、預金金利引き下げ、資産買い入れ(QE)の再開、フォワードガイダンス修正など包括的な金融緩和策を決定したことから、ユーロ売りが一時強まった。しかし、ドイツ、フランス、オランダなどの中央銀行は反対を表明しており、追加緩和観測は後退したことからユーロを買い戻す動きが広がった。取引レンジ:1.0927ドル-1.1109ドル。

■底堅い動きか、米利下げ継続でユーロ買いも

今週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。ユーロ圏の景況感がただちに改善される可能性は低いことから、ユーロの上昇は限定的となりそうだ。ただし、17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ継続が明示された場合、ユーロ買い・ドル売りが強まる可能性は残されている。

予想レンジ:1.1000ドル-1.1180ドル

■上昇、ECBによる追加緩和観測後退でリスク選好の円売り拡大

先週のユーロ・円は一時120円01銭まで上昇した。欧州中央銀行(ECB)は預金金利引き下げ、資産買い入れ(QE)の再開などの包括的な金融緩和策を決定し、ユーロ売りが一時強まった。しかし、複数の中央銀行は反対を表明しており、追加緩和観測は後退したことからユーロを買い戻す動きが広がった。取引レンジ:117円56銭-120円01銭

■底堅い値動きか、米中協議継続期待などが支援材料に

今週のユーロ・円は底堅い値動きか。17日発表のドイツとユーロ圏のZEW景況感調査は前回から改善が予想されるが、低調な域内経済への警戒感からユーロ買いは小幅にとどまりそうだ。ただ、米トランプ政権の対中制裁での緩和姿勢が好感され、リスク選好的な円売りは続く可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・17日:9月ZEW景気期待指数(8月:-43.6)
・19日:7月経常収支(6月:+184億ユーロ)

予想レンジ:118円50銭-121円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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