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【市況】概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値上がり、米中対立の緩和期待が強まる流れ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 104370.9 +0.89%
12日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比925.3ポイント高(+0.89%)の104370.9で取引を終えた。103452.5から104618.00まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策の再開を決定、欧州株がほぼ全面高となったことが好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、米中対立の緩和観測なども支援材料。国内では、経済指標の改善などが引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数 2799.99 -0.61%
12日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMOEX指数は前日比17.06ポイント安(-0.61%)の2799.99で取引を終了した。2816.06から2789.14まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。ブレント原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり。また、ドイツ景気が後退するとの懸念が高まっていることも圧迫材料となった。一方、米中対立の緩和期待などが指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 37104.28 -0.45%
12日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比166.54ポイント安(-0.45%)の37104.28、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同52.90ポイント安(-0.48%)の10982.80で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、その後は売りに押された。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、電子部品業界などの不振も対象銘柄の売り圧力を強めた。統計によると、4-6月期の電子部品の販売はマイナス成長に陥ったという。

【中国本土】上海総合指数 3031.24 +0.75%
12日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比22.42ポイント高(+0.75%)の3031.24ポイントと3日ぶりに反発した。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

米中対立の緩和期待が強まる流れ。トランプ米大統領は11日(日本時間12日朝方)、10月1日に導入予定だった約2500億米ドル相当の対中追加関税について、発動を15日に遅らせると発表した。中国当局はこれに先立つ11日、追加関税を課す米製品のうち、潤滑油など16品目の課税を免除することを明らかにしている。中国経済指標の改善もプラス。今年8月の金融統計では、与信や流動性の広範な指標である「社会融資総量」が市場予想を大幅に上回った。7月実績から急拡大している。

《CS》

 提供:フィスコ

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