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【市況】<マ-ケット日報> 2019年9月10日

 10日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前日比73円高の2万1392円だった。日経平均の6連騰は昨年11~12月に7連騰して以来およそ9カ月ぶりの記録。世界的なリスクオンの流れに乗って水準訂正の動きが続いている。この日は前日の米株高以上に外国為替市場で進んだ円安・ドル高の動きが刺激となった。一時は1ドル=107円台半ばまで円安が進行している。

 昨日の米国市場は米中貿易協議の進展期待からダウ平均は4日続伸。7月31日以来約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。米財務長官が米中貿易協議再開は中国の誠意の表れなどと評価する発言をしたことが市場の期待を誘ったようだ。中国が米農産物を購入する案などが一部で報じられている。米長期金利上昇も市場のリスク選好度を間接的に表しているようだ。

 さて、東京市場はこの日も買い戻しの動きが続き日経平均は6連騰。取引時間中の高値は2万1438円まで達しフシ目の2万1500円に届きそうな展開となっている。ここは8月の急落相場の起点に近いところでもあり全値戻しに近い状況といえる。売り方の買い戻しもこの水準ではほぼ一巡するであろうから2万1500円以上は実需が必要になってこよう。今年の日経平均は200日移動平均線(2万1216円)を長い期間超え続けたことがないため、ファンダメンタルズの回復が伴わないとここから、この先は株価が伸び悩む可能性が高い。(ストック・データバンク 編集部)

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