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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三菱UFJ、コマツ、東京センチュ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京センチュリー <8439>  5,100円  +600 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 9日に発表した「米国航空機リース会社を買収」が買い材料。
 米国航空機リース会社のアビエーションキャピタルグループの持分を取得し完全子会社化する。取得価額は約3213億円。

■USENHD <9418>  854円  +45 円 (+5.6%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が動兆。8月26日に上ヒゲで925円まで買われた後は調整を入れていたが、目先筋の利食いをこなし再上昇気配となっている。ここ人工知能(AI)関連株の一角に買いが目立つなか、AI技術と親和性の高い顔認証関連銘柄にも動意づくものが増えている。同社は医療機関向けにAIによる顔認証で受付や精算ができるシステムを開発しており、そのテーマ買いの動きに乗る。19年8月期は最終利益段階で30億円予想から60億円に上方修正した。土地譲渡契約締結に伴う繰延税金資産の追加計上によるものだが、これに伴いPERは8倍台と割安感が強まった。また、今期は4期ぶりとなる復配(5円)を計画している。

■夢真ホールディングス <2362>  883円  +28 円 (+3.3%)  11:30現在
 9日、夢真ホールディングス <2362> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.62%にあたる270万株(金額で20億円)の自社株取得枠を5.14%にあたる405万株(金額で30億円)に変更すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。また、買い付け期間も12月19日までに延長する。

■三菱UFJ <8306>  540.3円  +15.3 円 (+2.9%)  11:30現在
 メガバンクが連日の上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>はそろって4日続伸。売買代金でも上位に顔を出している。9日の米債券市場で10年債利回りは前週末に比べ0.08%高い1.644%に上昇。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど大手銀行株が買われた。この流れが東京市場にも波及し、三菱UFJなどが上昇している。大手銀行株には売りを仕掛けていた海外ヘッジファンドなどからの買い戻しが入っているとの観測が出ている。

■コマツ <6301>  2,406円  +63 円 (+2.7%)  11:30現在
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株が高い。米大手メディアを通じてトランプ米大統領が中国と来週協議すると述べたことが伝わり、これが米中対立の構図が和らぐとの思惑につながっている。ここ米国では中国向け売上比率の高い建機最大手キャタピラーの戻り足が急となっており、東京市場でもこれに追随して中国経済の動向に左右されやすい建機セクターに物色の矛先が向いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  931.8円  +21 円 (+2.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>などが続伸歩調。株価はいずれも底値圏から浮上に転じている。前日にWTI原油先物価格が1ドル33セント高の1バレル=57ドル85セントと大幅続伸。これを背景に前日の米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどエネルギー関連株が上昇しており、東京市場でもこの動きに追随する格好となっている。

■日本郵船 <9101>  1,749円  +27 円 (+1.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運セクターへの買いが目立つ。今朝になってトランプ米大統領が来週中国と協議するとコメントしたことが、米大手メディアを通じて伝わり、これが日経平均の押し上げ材料となった。米中協議が進展する可能性が出てきたことで、過度な中国経済減速への警戒感が後退、同国景気の影響を受けやすい海運には追い風となっている。また、為替が足もと円安方向に振れていることも、ドル建て決済の同セクターにはポジティブ材料。

■トヨタ自動車 <7203>  7,161円  +69 円 (+1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が高い。東京為替市場では、午前10時時点で1ドル=107円40銭台と前日午後5時時点に比べ40銭強の円安が進行。8月初旬以来、約1カ月ぶりの円安水準に振れたことが好感され、輸出関連株のトヨタなどに見直し買いが入っている。また、9日に不正報酬問題で西川広人社長が辞任することを発表した日産自動車<7201>も反発している。

■MDV <3902>  1,093円  +6 円 (+0.6%)  11:30現在
 メディカル・データ・ビジョン<3902>が6日続伸している。同社は病院経営を支援するシステム・ソフトウェア開発を手掛ける。9日取引終了後、レセプト及び検査領域に関わる医療系システムの開発・販売を行うメディカルドメイン(MDI、東京都千代田区)の全株式を取得し、連結子会社化すると発表しており、これが好感されているようだ。MDVが既に保有する大規模病院の医療ビッグデータ及び知見と、MDIが持つ医師会及び中小規模病院並びにクリニックとのネットワークを融合し、クリニックから大規模病院までを網羅した医療ビッグデータの構築に着手するという。なお、業績予想への影響は現在精査中としている。

■OSGコーポレーション <6757>  914円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 OSGコーポレーション<6757>がストップ高。同社は家庭用を主力とする浄水器メーカーでアルカリイオン整水器も手掛ける。製販とメンテナンスを一貫して展開することで顧客需要を捉えている。9日取引終了後に発表した、19年2~7月期決算は営業利益が前年同期比41%増の3億6600万円と大幅増益を達成、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■ノムラシス <3940>  459円  +70 円 (+18.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ノムラシステムコーポレーション<3940>が大幅高となっている。同社は9日、東証1部上場の国内大手広告代理店のグループ企業からRPA開発を受注したと発表。企業名など詳細は明らかにしていないが、業績への寄与などが期待されているようだ。

■アイスタディ <2345>  661円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 アイスタディ<2345>がストップ高まで買われている。同社は9日取引終了後に、システム開発などを手掛けるエイム・ソフト(東京都新宿区)の株式を取得し、完全子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。株式譲渡実行日は10月1日を予定。同社は今回の買収が、人工知能(AI)やビッグデータ、IoTなどに関連する高度ITスキルを習得するための学習コースと、そのスキルを生かした転職への支援を組み合わせた「人材育成・提供」総合サービスであるiStudy ACADEMYを大きく飛躍させる足掛かりになるとしている。

■sMedio <3913>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 sMedio<3913>は連日のストップ高。AIディープラーニング型映像や画像解析エンジンを自社開発、顔認証やエッジ端末、IoT機器への実装に会社側は傾注する構えをみせており、今後の業容拡大に期待した買いが継続している。時価総額20億円前後と小型で信用買い残なども低水準で上値が軽い。一昨年7月には2868円に買われるなど天井の高さが魅力となっている。

■栄電子 <7567>  427円  +16 円 (+3.9%)  11:30現在
 栄電子<7567>が大幅高。スイッチング電源やコネクターなどで優位性を持つ半導体商社。ここ在庫調整の進展を背景として世界的にメモリー市況の回復が意識されており、米国ではアプライドマテリアルズを筆頭とする半導体製造装置メーカーの株価の戻りが急。東京市場でも半導体製造装置関連は断続的な実需買いが観測されている。半導体製造装置向けデバイスを取り扱う同社の収益機会の高まりに期待した短期資金を呼び込んでいる。

■岐阜造園 <1438>  1,350円  +50 円 (+3.9%)  11:30現在
 岐阜造園 <1438> [名証2]が高い。9日大引け後、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年9月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。19年9月末時点の対象株主から制度を開始するとしている。

●ストップ高銘柄
 OSGコーポレーション <6757>  914円  +150 円 (+19.6%) ストップ高
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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