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【市況】<マ-ケット日報> 2019年9月9日

 9日の市場は日経平均が5日続伸。終値は前週末比118円高の2万1318円で、8月1日以来の高値となった。日経平均の5連騰は4月以来のこと。戻り相場の流れが持続している。米中貿易摩擦の激化懸念後退から過度な景況不安も和らいでいる。海外ヘッジファンドなどが株価指数先物に買いを入れ日経平均をけん引。フシ目の2万1500円までは届きそうな状況だ。

 前週末の米国市場は米中貿易協議が進展するとの期待感からダウ平均は3日続伸。7月31日以来約1カ月ぶりの水準まで回復してきた。FRBが今月中に利下げを実施するとの見方も下支え要因となり、一時は130ドル高まで買われる場面も。さすがに終盤は高値警戒感から伸びを欠いたが、最高値奪回が視野に入ってきただけに当面は底堅い基調を維持しそうだ。

 さて、東京市場は世界的なリスクオンムードに乗って日経平均が5連騰へ。チャート上では200日移動平均線(2万1221円)を約1カ月ぶりにクリアし、またひとつトレンド転換の信号を増やしている。外部要因ではFRB議長が金融緩和に前向きな発言をしたことや、中国が預金準備率の引き下げを行ったことも後押し要因となった模様。東証1部の売買代金は再び2兆円の大台を割り込んでしまったが、現在の流れからすると、日経平均は2万1500円程度まで上値を伸ばすことは十分に可能だろう。(ストック・データバンク 編集部)

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