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【市況】5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で4日続伸、金融セクター相場けん引

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比28.45ポイント(0.96%)高の2985.86ポイントと4日続伸した。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、29.77ポイント(0.96%)高の3128.09ポイントで取引を終えた。

米中貿易問題の不透明感がやや薄らぐ。日程調整が難航していた閣僚級の米中通商協議について、中国商務部は5日、「米ワシントンで10月初めに開くことで米国側と合意した」と発表した。これに先立つ9月中旬、双方は実務者レベルで協議する。中国の金融緩和にも期待感。中国国務院は4日夜、「景気支援のため、『時宜を得た方法』による預金準備率の引き下げを求める」とコメントした。地方債の発行を加速させ、各種インフラ建設プロジェクトを通じた内需拡大を図る方針も示している。

金融株が相場をけん引。中信建投証券(601066/SH)が7.8%高、中国人民保険集団(601319/SH)が4.0%高、招商銀行(600036/SH)が1.8%高と値を上げた

ハイテク株も急伸。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)と携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)がそろってストップ高、多層プリント回路基板(PCB)製造の依頓電子(603328/SH)が8.3%高で引けた。聞泰科技は連日で上場来高値を更新している。このほか自動車株、消費関連株、インフラ関連株、資源・素材株、不動産株、運輸株などが幅広く買われた。

外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が3.77ポイント(1.41%)高の270.62ポイント、深センB株指数が6.16ポイント(0.65%)高の952.10ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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