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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ピジョン、ワークマン、ソニー

ワークマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■チェンジ <3962>  2,126円  +213 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 チェンジ<3962>が大幅に3日続伸となっている。同社は2日、デジタル化を社内で推進する人材を育成するための「デジタル人材育成サービス統合パッケージ」の展開を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、社内でデジタル人材を育成する際の基本スキルの獲得から実践に至るトータルサービスを提供。具体的には、自社のデジタル人材との人材像やスキル、育成方法を定義する「デジタル人材育成体系の構築サービス」、デジタル化を推進するための4つの人材タイプの実践スキルを強化する「デジタル人材トレーニング」、全社員のデジタルリテラシーを高めるためのeラーニング「RETOMO」により、全社的にデジタル化を推進する企業を人材の面から支援する。

■ACCESS <4813>  817円  +46 円 (+6.0%)  11:30現在
 ACCESS<4813>が動意づき、一時10%近く上昇した。同社はきょう、自社のブラウザコンポーネント「NetFront Browser NX」が、任天堂<7974>が9月20日に発売予定の家庭用新型ビデオゲーム機「Nintendo Switch Lite」に採用されたと発表。これが材料視されたようだ。「NetFront Browser NX」は、独自技術により、メモリ使用効率を向上させたブラウザコンポーネント。世界最小クラスの使用メモリで、パワフルな再現性をあらゆる機器・OS上で実現することが可能。ACCESSの「NetFront Browser」シリーズの任天堂ゲーム機への採用は、2011年以降に発売されたゲーム機、「ニンテンドー3DS」、「ニンテンドー3DS LL」、「Wii U」、「ニンテンドー2DS」、「Newニンテンドー3DS」、「Newニンテンドー3DS LL」、「Nintendo Switch」の機種に採用されており、このたびの採用は8機種目となる。

■ピジョン <7956>  3,935円  +120 円 (+3.2%)  11:30現在
 ピジョン<7956>が買いを集め、5%高で4000円大台を回復する場面があった。4000円大台回復は8月1日以来。同社が2日取引終了後に発表した19年2~7月期決算は営業利益が前年同期比15%減の92億5700万円と2ケタ減益となった。ただ、今上期の業績悪は株価に織り込みが進んでいた。懸念された中国事業の売り上げが健闘をみせたことで、これを評価する動きとなり、売り方の買い戻しにより朝方はカイ気配でスタートする強さをみせた。

■ユニバーサル <6425>  3,180円  +90 円 (+2.9%)  11:30現在
 2日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.28%にあたる100万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月3日から20年3月31日まで。

■ヤマシンフィルタ <6240>  637円  +13 円 (+2.1%)  11:30現在
 ヤマシンフィルタ<6240>が反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の目標株価を700円から750円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。同社は油圧フィルターで世界トップ。売り上げの9割程度が建設機械向けとなっている。4~6月期の連結営業利益は1億1700万円(前年同期比78%減)と大幅減益だった。主要納入先が生産調整を進めたことが響いた。ただ、足もとでは主要顧客の生産調整は峠を越えたとみられ、フィルターの受注回復がみえてきている。同証券では、下期は欧米向けの案件、鉱山開発を行う大型建機の案件などの増加が見込めると予想。20年3月期の連結営業利益は会社計画の16億5000万円に対して18億円(前期比8%減)への増額修正を予想。21年3月期の同利益は22億円を見込んでいる。

■大平洋金属 <5541>  2,047円  +37 円 (+1.8%)  11:30現在
 大平洋金属<5541>や住友金属鉱山<5713>といったニッケル関連株が高い。主要生産国のインドネシアがニッケルの禁輸規制を来年に前倒しするとの方針が伝わっており、これを受けニッケル価格が急上昇。ロンドン金属取引所(LME)でニッケル3カ月物の価格は2日、一時1トン1万8850ドルと、14年9月以来、5年ぶりの高値に上昇した。この市況上昇が好感され、ニッケル関連株に見直し買いが流入している。

■ワークマン <7564>  6,010円  +80 円 (+1.4%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が5連騰し連日の実質上場来高値更新となっている。2日の取引終了後に発表した8月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比54.7%増と今期一番の伸び率で23カ月連続前年実績を上回ったことが好感されている。猛暑日が続いたことで、空調ファン付作業服や冷感機能のコンプレッションウェア、またクールスリーブなどの防暑小物など夏物商品が活発に動いた。なかでも、空調ファン付作業服はアウトドアやスポーツ観戦などにも着用できるカジュアルデザインのラインアップを増やしたことで売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同59.5%増だった。

■H2Oリテイ <8242>  1,113円  +14 円 (+1.3%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>はしっかり。2日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比2.9%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。梅雨明けから猛暑が続いたことで、パラソルやサンダル、サングラスやワンピースなど盛夏商材が好調に推移したほか、海外ブランドの秋冬の新作も活発に動いた。また、インバウンドは韓国人観光客が大幅に減少したが、シェアの高い中国人観光客の売り上げが好調に推移したことで堅調だった。

■ソニー <6758>  6,108円  +72 円 (+1.2%)  11:30現在
 ソニー<6758>が堅調。前日こそ小休止を入れたものの、8月下旬から陽線が多く上値指向を明示している。19年4~6月期業績は、売上高は小幅減収ながら営業利益段階で前年同期比18%増の2309億円と2ケタ成長をみせた。4K放送関連としても注目されており、前日取引終了後に、高画質の4K2番組を同時に録画できる高機能のブルーレイ・ディスクレコーダー6機種を11月16日に発売することを発表、これも足もとの株価を刺激している。

■チヨダ <8185>  1,498円  +13 円 (+0.9%)  11:30現在
 チヨダ<8185>が反発している。2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。7月の記録的な日照時間の短さや梅雨明けの遅れの反動と積極的なセールの実施から、客数が今期最高の同6.3%増となったことが寄与した。商品別では、サンダルなど夏物商品の販売が男性から女性、子供用まで全体的に伸長したほか、新学期需要を取り込んだ子供靴が好調に推移した。

■王将フードサービス <9936>  7,220円  +50 円 (+0.7%)  11:30現在
 王将フードサービス<9936>はしっかり。2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。月の中旬から月末まで長雨・豪雨や台風などの天候不良による悪影響を受けたものの、サービスレベルの向上や生ビールキャンペーンなどのタイムリーな販促活動が奏功し売り上げを伸ばすことができたという。また、8月1日から新たに1道7県の30店舗で導入した「出前館」によるデリバリーサービスも予測通り利用が高まっているとした。

■トヨタ自動車 <7203>  6,994円  +42 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が堅調。約1カ月ぶりとなる7000円台回復まであと一歩と迫っている。足もと外国為替市場では1ドル=106円台前半のもみ合いを続けており、20年3月期通期想定為替レートを106円に修正した同社にとって、実勢のドル円相場は円高デメリットを受けない水準にある。また、米中摩擦が激化する一方、米国と日本の貿易協議は穏健な形で進んでおり、自動車関税引き上げはとりあえず見送られている状況。そうしたなか、同社株は売り方の買い戻しなどが株価に浮揚力を与えている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,007円  -27 円 (-1.3%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー<2432>は売り買い交錯。前日は8月29日に配信開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」がやや失速しているとの見方が売りを呼ぶ形となり、9%を超える大幅安となった。前日引け後に「ポケモンマスターズ」が全世界での配信開始から4日で累計1000万ダウンロードを突破したことが発表されたが、反応は鈍いようだ。時価は2000円大台を巡る攻防となっている。

■ロック・フィールド <2910>  1,348円  -8 円 (-0.6%)  11:30現在
 ロック・フィールド<2910>が続落している。2日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高125億4700万円(前期比0.1%増)、営業利益3億7300万円(同24.1%減)、純利益2億5900万円(同20.7%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。百貨店など商業施設の来店客数の減少で売上高が伸び悩んだことに加えて、人件費や物流費の上昇が利益を圧迫した。なお、20年4月期通期業績予想は、売上高526億100万円(前期比3.2%増)、営業利益25億6900万円(同6.1%増)、純利益17億2200万円(同0.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■高島屋 <8233>  1,173円  -5 円 (-0.4%)  11:30現在
 高島屋<8233>は続落している。2日の取引終了後に発表した8月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比3.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、市場の好反応は限定的のようだ。8月は、ラグジュアリーブランドや宝飾品を中心とした高額品の売り上げが引き続き伸長したことに加えて、日本橋店における前年の改装工事の反動や、前年に比べて土曜日・休日が多かったことなどが寄与した。なお、免税売り上げは同9.2%減だった。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 ニックス <4243>  1,001円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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