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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、トリケミカル、楽天

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  3,890円  +550 円 (+16.5%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が急騰している。8月30日の取引終了後、日米グローバルで行ったSB623の外傷性脳損傷を対象にした第2相試験(STEMTRA試験)の結果について、8月19日から22日に米フロリダ州で行われた「Military Health System Research Symposium 2019」(MHSRS 2019)で発表したことを明らかにしたことが好感されている。同シンポジウムは、米国国防総省が開催し、特に国防総省固有の医療ニーズである負傷軍人の治療、医薬品、リハビリテーションなどのテーマに沿い、かつ革新性のある研究などに発表の機会を与える主要な学会。近年、軍人の外傷性脳損傷が着目されていることから、同社のSTEMTRA試験の結果が採り上げられ発表が行われたとしている。

■トリケミカル研究所 <4369>  5,840円  +560 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 トリケミカル研究所 <4369> が大幅続伸。8月30日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の17.7億円に拡大し、従来予想の13.9億円を上回って着地したことが買い材料視された。韓国関連会社向けの材料や最先端半導体向けの新規材料の販売が拡大し、製品構成が改善したことが寄与。韓国関連会社の業績好調に伴い、持分法利益が増加したことも利益を押し上げた。

■内田洋行 <8057>  3,500円  +230 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 内田洋行<8057>が大幅続伸している。8月30日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想を発表しており、売上高1700億円(前期比3.4%増)、営業利益39億円(同2.3%増)、純利益25億円(同3.5%増)を見込むことが好感されている。Windows10の更新需要や軽減税率制度導入にともなうシステム対応が期中まで見込まれるほか、文教市場でのICT関連ビジネスが引き続き拡大する見通し。また、首都圏の大型ビル需要が増加することから、オフィス家具も堅調を見込む。なお、19年7月期は、売上高1643億8600万円(前の期比8.5%増)、営業利益38億1300万円(同29.7%増)、純利益24億1500万円(同31.9%増)だった。

■楽天 <4755>  1,028円  +27 円 (+2.7%)  11:30現在
 楽天<4755>が3日続伸と戻り足を強めてきた。10月からの携帯電話サービス事業新規参入に期待が大きい一方、携帯電話基地局整備の遅れを巡り、総務省から再三行政指導を受けるなど先行きに対する懸念もあって、8月後半は下落基調を余儀なくされていた。しかし、「通信事業の悪化リスクを織り込み過ぎていることなどを理由に、前週ゴールドマン・サックス証券が同社株の投資判断及び目標株価を引き上げたことが底入れの契機となった」(国内証券アナリスト)格好で、株価は25日移動平均線とのマイナスカイ離解消により大勢トレンド転換の兆しをみせている。

■八十二銀行 <8359>  390円  +8 円 (+2.1%)  11:30現在
 8月30日、八十二銀行 <8359> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.71%にあたる850万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月2日から11月29日まで。

■東京エレクトロン <8035>  19,295円  +290 円 (+1.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続伸で1万9000円台を固める動き。8月22日につけた年初来高値1万9560円を再び視界に捉えている。米中貿易摩擦への懸念がくすぶるなか、全体相場は軟調な動きを強いられているが、その中で同社株など半導体関連株の強さが目立つ。経済産業省が前週末30日に発表した7月の鉱工業生産の内訳で、半導体市況の先行指標として注目されるIT関連部品の需給の緩みが解消されたことが確認され、関連銘柄にとって風向きが変わっている。前週末の米国株市場でも半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸と順調な戻り足をみせており、これも株価にポジティブ材料となっている。

■任天堂 <7974>  40,530円  +240 円 (+0.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>が商いを集め買い優勢の展開。「東京ゲームショウ2019」が今月12日から(一般公開は14日から)行われる見通しで、全般相場に手詰まり感があるなか、同社株を筆頭にゲーム関連株は物色人気が集まりやすい。また、米中貿易摩擦の激化で中国経済への影響が警戒されるなかも、中国のゲーム市場は拡大傾向を維持している。テンセントの4~6月期決算もゲーム事業の売上高は前年同期比2ケタ伸長を確保しており、中国向け「ニンテンドー スイッチ」投入が期待される同社にとって追い風が意識される。ディー・エヌ・エー<2432>と共同開発のスマートフォン向けゲーム「マリオカートツアー」を今月25日に配信予定で、これに対する期待も株価を下支えする。

■第一生命HD <8750>  1,454円  +6 円 (+0.4%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が3日続伸、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も値刻みこそ小幅ながら5日続伸と上値を慕う展開。世界的な金利低下の流れは大手金融株にとって運用環境にネガティブ要因となるが、株価的にはかなり織り込みが進んだ。直近、米10年債利回りは戻り歩調で、前週末終値ベースでは1.504%と1.5%台を回復した。配当利回りも第一生命HDが約4.3%、三菱UFJが約4.9%と高く、インカムゲインに着目した買いも観測される。

■国際石油開発帝石 <1605>  908.1円  -10.9 円 (-1.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>など資源関連セクターが軟調。目先原油市況が急落している。前週末にWTI原油先物価格は1ドル61セント安の1バレル=55ドル10セントと急速に水準を切り下げており、原油価格に株価連動性の高い同社株などに売りを誘発している。ただ、原油関連セクターは米中摩擦問題を背景とする世界景気減速懸念から株価水準的に既に調整が進んでいる面もある。国際帝石はPBRで0.4倍と株価指標面でも割安感があることから900円近辺では押し目買いも観測される。

■安川電機 <6506>  3,540円  -30 円 (-0.8%)  11:30現在
 安川電機<6506>、SMC<6273>などFA関連株が軟調。9月1日に米国は対中国制裁関税第4弾を発動、これを受けて中国側も対米報復関税を即座に発表するなど両国間の対立が激化している。関税強化を背景に中国の景気減速懸念が再び意識される流れにあり、メカトロ製品を手掛ける安川電や空気圧機器のトップメーカーであるSMCなど、中国向け売上比率の高い設備投資関連セクターには向かい風が強い。

■小僧寿し <9973>  29円  +3 円 (+11.5%)  11:30現在
 小僧寿し<9973>が高い。8月30日の取引終了後、22年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高117億7400万円(18年12月期55億1700万円)、営業利益4億3300万円(同5億9100万円の赤字)を見込んでいることから、意欲的な中計との評価がたまっているようだ。新規業態の出店加速や新機軸のブランディング戦略の実施、事業領域の拡大、デリバリー事業のFC展開加速などを推進する方針という。同時に未定としていた19年12月期の連結業績予想について、売上高60億3500万円、営業損益5500万円の赤字を見込むとした。持ち帰り寿し店「小僧寿し」のリブランドを推進しており、19年7月以降にからあげ業態の併設を30店舗超実施したほか、デリバリー事業で、複合型宅配事業の新規出店を累計12店舗出店。また、12月末までに「小僧寿し」のリブランド推進として、更に「とんかつ」などのブランドを3店舗併設するほか、デリバリー事業で、新たに「テイクアウト&デリバリー」の複合型宅配事業店舗を3店舗出店するとしており、これらのコストが損益を悪化させる見通しだ。

■パルマ <3461>  726円  +60 円 (+9.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 パルマ <3461> [東証M]が急騰。8月30日大引け後、株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律クオカード1000円分を贈呈する。19年9月末時点の対象株主から株主優待制度を開始するとしており、権利取りを狙う買いなどが向かった。

■ナルミヤ <9275>  1,248円  +96 円 (+8.3%)  11:30現在
 8月30日、東証がナルミヤ・インターナショナル <9275> [東証2]を6日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ファーマフーズ <2929>  519円  +36 円 (+7.5%)  11:30現在
 ファーマフーズ<2929>が大幅高で5日続伸となっている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「今後3年間はベトナムやフィリピン、タイ、マレーシアなど東南アを開拓する」と紹介されており、これを好材料視した買いが入っている。富裕層の拡大や健康志向の高まりなどで次世代の市場として注目しているとしており、地域の有力企業との協業が鍵になるとしている。

●ストップ高銘柄
 セルシード <7776>  648円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 LCホールディングス <8938>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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