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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、オリンパス、アンリツ

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス <4563>  610円  +50 円 (+8.9%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が4日ぶり急反発。8月16日から週明け26日にかけて株価を急騰させていたが、27日以降は急転直下の下げに見舞われ前日はストップ安で売り物を残す展開となっていた。27日から前日までの3営業日で下落率は約40%に達している。きょうは個人投資家の追い証の投げも一巡し、押し目買いが優勢となった。ただ、デイトレード目的の資金が錯綜するなか、依然として株価は不安定な動きを強いられる可能性がある。

■ステラ ケミファ <4109>  2,636円  +143 円 (+5.7%)  11:30現在
 ステラ ケミファ<4109>が大幅反発している。日本経済新聞電子版がこの日、「韓国メディアは29日、日本政府が7月から輸出管理を強化した韓国向けの半導体材料3品目のうち、半導体の洗浄に使う『フッ化水素』の輸出を許可したと報じた」と伝えており、半導体向けフッ化物を手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。日本政府がフッ化水素を含む3品目の韓国向けの輸出管理を強化して以降、初めてとなる。

■オリンパス <7733>  1,231円  +66 円 (+5.7%)  11:30現在
 29日、オリンパス <7733> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.22%にあたる8500万株(金額で990億2500万円)を上限に、8月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。主要株主のソニー <6758> が保有株売却の意向を示したことに対応する。

■DIC <4631>  2,754円  +144 円 (+5.5%)  11:30現在
 29日に発表した「ドイツBASF社の顔料事業を買収」が買い材料。
 欧州化学メーカー最大手であるドイツBASF社の顔料事業を買収する。取得価額は1162億円。

■GMO-PG <3769>  8,240円  +290 円 (+3.7%)  11:30現在
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>の切り返し急、一時300円高に買われ8250円まで上値を伸ばしてきた。EC事業者向けカード決済代行を手掛ける。安倍政権では10月からの消費税引き上げに伴い、キャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援することで事業者・消費者双方におけるキャッシュレス化を推進する構えにあり、その関連株最右翼として同社は注目されている。19年9月期第3四半期決算は、営業利益が前年同期比30.2%増の67億6000万円と絶好調。18年6月の割賦販売法改正でクレジットカードを取り扱う加盟店にセキュリティー強化が義務付けられたことを契機に、決済サービスの需要開拓が進み業績を後押ししている。

■明電舎 <6508>  1,755円  +57 円 (+3.4%)  11:30現在
 明電舎<6508>が大幅反発している。29日の取引終了後、従来未定としていた中間配当を25円にすると発表しており、前期の中間配当4円(ただし18年10月1日付で5株につき1株の割合で株式併合を実施)に対して実質増配となることが好材料視されている。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■ファナック <6954>  18,500円  +535 円 (+3.0%)  11:30現在
 ファナック<6954>、安川電機<6506>など中国向け売上比率の高いFA関連株やコマツ<6301>、日立建機<6305>など建機株に買いが優勢。前日の米国株市場では米中摩擦問題における両国の姿勢がやや和らいだことで市場心理が改善し、NYダウなど主要株指数が大きく上昇した。キャタピラーなど中国関連に位置付けられる銘柄が軒並み買われており、この流れが東京市場にも波及している。

■シチズン時計 <7762>  484円  +10 円 (+2.1%)  11:30現在
 29日、シチズン時計 <7762> が発行済み株式数の1.87%にあたる600万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月30日。

■アンリツ <6754>  1,965円  +37 円 (+1.9%)  11:30現在
 アンリツ<6754>、アルチザネットワークス<6778>、santec<6777>など次世代通信規格「5G」関連株が軒並み値を飛ばしている。前日に小池百合子東京都知事が5Gの通信網の拡大に行政として乗り出す方針を表明、通信キャリア大手と連携し、基地局整備を加速させる構えをみせていることで、関連銘柄を強く刺激している。これに歩調を合わせるように、民間企業も同分野の基地局実験などで風雲急の動きをみせている。同日に、住友商事<8053>と東京急行電鉄<9005>は、来年1月をメドとして渋谷駅周辺のハチ公前などで5Gの基地局を通信事業者向けにシェアリングする実証実験を開始することを発表している。通信計測器を手掛けるアンリツやアルチザ、5G基地局向け光モニターの製造販売を手掛けるsantecなどは商機につながるとの思惑で物色人気を集めた。

■JXTG <5020>  436.6円  +8.1 円 (+1.9%)  11:30現在
 JXTGホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油関連株が上昇。業種別騰落率でも「石油」は33業種中で値上がり率トップとなっている。世界景気の減速懸念などを背景に下落基調をにあった原油価格も直近は急速に戻りに転じている。前日のWTI原油先物価格は93セント高の1バレル=56ドル71セントと大幅3日続伸した。これを受けて前日の米株市場でシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でも原油価格と株価連動性の高い石油セクターに買いを引き込む背景となっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,208円  +41 円 (+1.9%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー<2432>が高い。同社は29日取引終了後、スマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」を8言語で配信開始したことを発表、今後業績への寄与が見込まれることで、足もとの株価を強く刺激する格好となった。同社株は前日に利益確定売りに反落したものの、5日移動平均線を足場に切り返す形。目先2200円台を回復し、7月16日につけた年初来高値2263円を奪回した。

■三菱UFJ <8306>  506.2円  +5.7 円 (+1.1%)  11:30現在
 メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が上昇している。29日の米国市場で10年債利回りは前日比0.020%高い1.497%に上昇した。中国が米国との貿易協議に期待を表明し、トランプ米大統領もラジオインタビューで協議再開に前向きな姿勢を示したことから、米中貿易摩擦への警戒感が後退した。この日の東京市場でも10年債の利回りは上昇しており、金利低下による利ザヤ縮小による業績悪化懸念がやや薄らいだ。ただ、9月に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利引き下げが予想されており、先行きの金利低下懸念は払拭されていない。

■日本取引所グループ <8697>  1,671円  +17 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本取引所グループ<8697>は4日続伸。米ウォール・ストリート・ジャーナルが29日、サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコが「東証上場も視野」と伝えたことから、日本取引所に見直し買いが流入している。同紙によればサウジアラムコの新規株式公開(IPO)は2段階に分けて実施する案が検討されており、具体的には年内にサウジ国内に上場した後、来年または再来年に外国市場に上場する案があるという。その外国市場の有力な上場先として東証が浮上している模様だ。他の候補であるロンドンと香港は政治情勢が不透明となっていることが警戒されている様子だ。この日は、日本取引所に加えて国内大手証券の野村ホールディングス<8604>や大和証券グループ本社<8601>も堅調な値動きとなっている。

■KADOKAWA <9468>  1,590円  +5 円 (+0.3%)  11:30現在
 29日、KADOKAWA <9468> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.99%にあたる189万2700株(金額で29億9992万9500円)を上限に、8月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。取締役の川上量生氏が保有株の一部売却の意向を示したことに対応する。

■パーク24 <4666>  2,185円  -202 円 (-8.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 29日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が5%減益で着地・5-7月期も23%減益」が嫌気された。
 パーク24 <4666> が8月29日大引け後(16:00)に決算を発表。19年10月期第3四半期累計(18年11月-19年7月)の連結経常利益は前年同期比5.1%減の139億円に減り、通期計画の230億円に対する進捗率は60.7%にとどまり、5年平均の67.9%も下回った。
  ⇒⇒パーク24の詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 ポラテクノ <4239>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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