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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:楽天、スズキ、リクルート

リクルート <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本エム・ディ・エム <7600>  1,645円  +79 円 (+5.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日本エム・ディ・エム <7600> が急伸。28日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.8億円→11.3億円に44.9%上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して36.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。国内で人工股関節製品や骨接合材料分野製品、脊椎固定器具が好調だったほか、米国では人工膝関節製品の販売が伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の23.8億円(前期は22億円)を据え置いた。

■ワークマン <7564>  5,760円  +170 円 (+3.0%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が大幅続伸、3月28日につけた上場来高値5870円を視界に捉えた。作業服販売チェーンの最大手で、低価格路線を武器に全国展開、店舗併設による高機能ウエアの新業態「ワークマンプラス」も積極推進して顧客ニーズを捉えている。全体相場は主力株の上値が重く、海外市場や為替の影響を受けにくい内需の成長株に物色の矛先が向いている。同社はその流れに乗る銘柄として投資資金が流入している。19年4~6月期営業利益は前年同期比56%増の47億2200万円と大幅な伸びを達成、20年3月期は前期比11%増の150億1000万円を見込むが、上振れの可能性がある。

■楽天 <4755>  951円  +19 円 (+2.0%)  11:30現在
 楽天<4755>が7日ぶりに反発。ここ下落基調を強めており、前日は目先筋の投げが出て62円安と急落し920円台まで売り込まれたが、きょうは値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。10月から携帯電話サービス事業に新規参入するが、携帯電話基地局整備の遅れを巡って、総務省から26日に3回目の行政指導を受けた。これが嫌気され下げを加速させたが、足もとは売りが一巡した形だ。総務省は2020年の税制改正で、次世代通信規格「5G」の基地局整備における税軽減などを要望、5Gの商用化を前に普及を後押しする方針が伝わっており、これは同社を含む通信キャリアにとっては追い風となる。

■スズキ <7269>  4,145円  +60 円 (+1.5%)  11:30現在
 スズキ<7269>が反発、4000円近辺での底値もみ合いから上放れる動きをみせている。28日取引終了後、トヨタ自動車<7203>と資本提携することを発表、これが材料視されている。トヨタがスズキの発行済み株式数の4.94%に相当する2400万株(総額約960億円)を取得する方針で、スズキもトヨタの発行済み株式数の0.2%を取得して株式を持ち合う予定。両社はこれまでにもハイブリッド車などで協業関係にあったが、自動運転など次世代技術の開発を加速するため、今回の資本提携によって関係を強化する狙い。なお、きょうはトヨタも買いが先行している。

■日本紙パルプ商事 <8032>  3,630円  +25 円 (+0.7%)  11:30現在
 28日、日本紙パルプ商事 <8032> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.85%にあたる55万株(金額で19億8275万円)を上限に、8月29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,600円  +14 円 (+0.5%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が反発している。28日の取引終了後、19年10月期の連結業績予想について、営業利益を200億円から160億円(前期比11.5%減)へ、純利益を110億円から96億円(同13.3%減)へ下方修正したが、業績下振れ懸念やユニゾホールディングス<3258>に対するTOBを巡る動きなどから、株価は底値圏にあり、下方修正発表を機にアク抜け感が強まっているようだ。売上高は、第3四半期からカナダのレッドラベル・バケーションズを連結化したことや日本発の海外旅行が好調なことから、7860億円から8000億円(同9.8%増)へ上方修正したが、訪日旅行で市場環境の変化により価格競争が激化し利益率が悪化。また、ハウステンボスの入場者数が想定以上に減少していることなども響き、利益を下方修正したという。なお、第3四半期累計(18年11月~19年7月)決算は、売上高5737億1700万円(前年同期比12.4%増)、営業利益113億4800万円(同18.1%増)、純利益64億9500万円(同44.0%増)だった。

■アズビル <6845>  2,662円  +9 円 (+0.3%)  11:30現在
 アズビル<6845>や日本新薬<4516>がしっかり。7日に発表された日経JPX400銘柄の定期入れ替えに伴うリバランスの売買は、きょうの引けにかけ実施される見込み。同指数に新規採用されたアズビルや日本新薬などには、組み入れに伴う買い需要が期待されている。同様に新規採用によるインパクトが大きいとみられているTOKAIホールディングス<3167>や日本マクドナルドホールディングス<2702>は軟調に推移している。

■三菱UFJ <8306>  499.4円  +1 円 (+0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が小幅ながら3日続伸と上値指向をみせている。米10年債利回りの低下が加速し逆イールド現象を起こすなど、米国事業における運用環境は悪化しているほか、国内でも日銀が一段の金融緩和政策に動く可能性があることで収益面でのデメリットが意識されている。ただ、株価500円近辺は年間配当利回りで5%前後と高く、インカムゲイン狙いの買いを誘導。0.4倍弱のPBRなどを考慮しても底値圏との見方が強まっている。

■リクルート <6098>  3,077円  -236 円 (-7.1%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 28日、リクルートホールディングス <6098> が既存株主による最大1億1674万5900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限475万4100株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で1億2150万株と発行済み株式数の7.16%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は9月10日から12日までのいずれかの日に決定される。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.79%にあたる3000万株(金額で800億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが材料視されなかった。

■Lib Work <1431>  2,230円  +320 円 (+16.8%)  11:30現在
 Lib Work<1431>が急騰。福岡県など九州を地盤とする注文住宅メーカーで、ネットを活用した受注・販売に特徴がある。九州の大雨被害を受け、注文住宅が復興需要を捉えるとの思惑が株価を押し上げている。同社株は今月16日の自社株買い発表などを材料視して上げ足を加速、21日取引時間中には3025円の上場来高値に買われるなど大相場を演じた経緯がある。その後、東証の信用規制などが入り急速な調整を入れたが、目先は売り物も一巡し前日に下げ止まる動きをみせていた。

■CAC <4725>  1,191円  +89 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 CAC Holdings<4725>が急反発している。28日の取引終了後、リクルートホールディングス<6098>が実施する株式売り出しに際し、保有するリクルート株386万9000株のうち200万株を売却すると発表。これに伴い、19年12月期第3四半期に投資有価証券売却益を特別利益として計上するとしており、業績上振れ期待から買いが入っているようだ。

■富士ピー・エス <1848>  478円  +21 円 (+4.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 富士ピー・エス <1848> が続伸。28日大引け後、株主優待制度を変更すると発表。実質拡充となることから、これを好材料視する買いが向かった。現行は100株以上保有株主に一律500円分のクオカードを贈呈しているが、新制度では保有株数と保有期間に応じて500円~3000円分のクオカードを贈呈する。19年9月末時点の対象株主から適用を開始するとしている。

■テックポイント・インク <6697>  748円  +22 円 (+3.0%)  11:30現在
 テックポイント・インク<6697>が売買高増勢のなか大幅続伸。25日移動平均線を足場に上に放れる動きをみせている。米シリコンバレーを拠点とする半導体のファブレスメーカーで、監視カメラ及び車載用カメラ向け半導体で高い商品競争力を有する。車載カメラ向けが好調で足もとの業績は好調に推移。19年12月期営業利益は前期比33%増益の24億800万円を見込んでいる。ドライブレコーダー市場の拡大も同社にとって強力な追い風となる。

■コスモスイニシア <8844>  642円  +11 円 (+1.7%)  11:30現在
 コスモスイニシア<8844>が高い。ここ低金利環境を背景に不動産セクターに見直し機運が台頭、特に流動化ビジネスなどを手掛ける中小型株にマーケットの視線が向いている。同社は首都圏を軸にマンション開発・販売を展開するが、超低金利環境下で収益不動産が業績を押し上げている。PER5倍、PBR0.7倍は株価指標面から割安感が極めて強い。来年の東京五輪開催などを追い風としたインバウンドで宿泊施設に対する需要が急増するなか、積極展開する長期滞在のアパートメントホテルなどにも期待が大きい。

●ストップ高銘柄
 ニックス <4243>  981円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 ポラテクノ <4239>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シンクレイヤ <1724>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 バルクホールディングス <2467>  417円  -80 円 (-16.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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