【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HIS、ニトリHD、ジョルダン
ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
22日、三菱鉛筆 <7976> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる100万株(金額で18億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月26日から20年3月24日まで。
■エイチ・アイ・エス <9603> 2,646円 +118 円 (+4.7%) 11:30現在
エイチ・アイ・エス<9603>が続伸している。この日の日経ビジネス電子版で「旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、不動産やホテルを手掛けるユニゾホールディングス(HD)の争奪戦から撤退する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。ユニゾホールディングス<3258>のTOBを巡っては、ユニゾHD側が反対を表明。ソフトバンクグループ<9984>傘下の投資ファンドであるフォートレス・インベストメント・グループが1株4000円と、HISの提案(1株3100円)を上回る価格でTOBを発表していた。撤退報道を受けて、TOB成功の可否が不透明なTOBにこれ以上経営資源を割かれずに済むとの見方が強まり、買いにつながったようだ。
■西松屋チェーン <7545> 895円 +22 円 (+2.5%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が続伸している。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。梅雨明け後に気温が上昇したことを受けて、タンクトップや水着、水遊び用品など夏物商品の売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同6.2%増だった。
■菱洋エレクトロ <8068> 1,770円 +25 円 (+1.4%) 11:30現在
菱洋エレクトロ <8068> が3日ぶりに反発。22日大引け後、20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の9億円→11.4億円に26.7%上方修正。増益率が0.9%増→27.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。Windows7のサポート終了や消費増税を控え、パソコン向けソフトウェアが伸びたほか、テレビ向け半導体の新規案件が想定以上に拡大し、売上高が計画を11.8%も上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の16億円(前期は14.7億円)を据え置いた。
■ニトリホールディングス <9843> 15,435円 +135 円 (+0.9%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>が4日続伸し、連日で年初来高値を更新している。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の国内売上高で、既存店売上高は前年同月比8.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。梅雨明け後の気温の上昇に伴い接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズや扇風機などの小型家電が売り上げを牽引。また、自社開発マットレス「Nスリープ」シリーズや、キャンペーン及びテレビCMの放映を行ったカーテンなどのウィンドウカバリングが堅調に推移した。なお、全店売上高は同12.0%増となった。
■三菱UFJ <8306> 503.1円 +2.6 円 (+0.5%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>など頑強な値動き。米景気先行きに不透明感が意識されるなか、きょうは週末ということもあり全体相場はリスク回避に傾きやすい。ただ、米国ではパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演を前に、長期金利が上昇、米10年債利回りが反発し1.6%台に戻している。これを背景に米国株市場ではJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手金融株が軒並み上昇しており、この流れを引き継いでいる。
■アドバンテスト <6857> 4,120円 -55 円 (-1.3%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が軟調。ここ世界的な半導体市況回復への期待感から同関連株に継続的な買いが流入、スクリンなどは連日の新高値に買われるなど強い動きを示していた。ただ、きょうは週末要因も絡み持ち高調整の売りがやや優勢となっている。前日の米株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら反落したこともマイナスに作用している。
■ジョルダン <3710> 1,550円 +300 円 (+24.0%) ストップ高 11:30現在
ジョルダン<3710>がストップ高。同社は22日、子会社のJ MaaSが野村総合研究所<4307>と資本・業務提携に向けた基本契約を締結したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。J MaaSは、移動手段を組み合わせて一括して利用できる「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」事業を本格的に展開するため18年7月に設立された企業。今回の契約締結により、NRIが持つ企画力やシステム開発などで協力・協調を進め、MaaSビジネスの拡大を図るとしている。
■長大 <9624> 907円 +139 円 (+18.1%) 一時ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
長大 <9624> が一時ストップ高。22日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の20.3億円→22億円に8.4%上方修正。増益率が18.3%増→28.2%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は1月に続き、2回目。原価低減や販管費の抑制による採算改善に加え、前期子会社の業績が好調で受取配当金が増えることも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の33円→39円(前期は36円)に増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは5.08%に上昇しており、配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。
■ミダック <6564> 3,670円 +355 円 (+10.7%) 11:30現在
22日、ミダック <6564> [東証2]が9月13日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■石川製作所 <6208> 1,534円 +110 円 (+7.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>がいずれもカイ気配でスタートし軒並み高に買われている。韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことで、にわかに地政学リスクが意識されている。これを受けて防衛関連株に位置付けられる銘柄群に短期資金が集中する格好となった。
■大黒屋ホールディングス <6993> 33円 +2 円 (+6.5%) 11:30現在
大黒屋ホールディングス<6993>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後、国内の出張買い取り・質屋事業の強化を行うと発表しており、これが好感されている。既に中古ブランド品市場で行っている中古品ビジネスを拡大するのが狙いで、あわせてシルバー層の資産有効活用の選択肢となることを目指すという。具体的には専門の人員を配置し、より多様な資産の有効活用ができるようにするほか、中古ブランド品以外の取り扱いや、買い取り・質預かり以外のサービス展開の可能性も検討するとしている。
■キャンバス <4575> 908円 +36 円 (+4.1%) 11:30現在
キャンバス<4575>が急動意。全体相場は主力株が手掛けづらい地合いで、内需系の材料株に物色の矛先が向かっている。そのなか、バイオ関連株の一角に個人投資家資金が流入しているが、同社株は8月中旬を境に上値指向を鮮明としている。抗がん剤開発に特化した創薬ベンチャーで「CBP501」の治験を進めており、がん免疫療法薬との併用でもマーケットの関心を集めている。株式需給面では外資系を経由した貸株調達に伴う空売りが積まれていたが、目先はその買い戻しが株価を押し上げるミニ踏み上げ相場の様相を呈している。
■ソフトクリエ <3371> 1,709円 +51 円 (+3.1%) 11:30現在
22日、ソフトクリエイトホールディングス <3371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.77%にあたる10万株(金額で1億8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月23日から10月31日まで。
●ストップ高銘柄
ジョルダン <3710> 1,550円 +300 円 (+24.0%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース