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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ドーン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ドーン <2303>  1,213円 (+209円、+20.8%)

 ドーン <2303> [JQ]が続急騰。同社は地理情報システム(GIS)ソフトの構築や、地理情報配信サービスなどに展開する。20日取引終了後、映像通報システム「Live110(仮称)」の実証実験を兵庫県警察本部で開始したことを発表しており、これが手掛かり材料となった。株価は底値圏でもみ合っていたが、値ごろ感も味方して短期筋の買いを呼び込みマドを開けて上放れる形となっている。

■C&GSYS <6633>  399円 (+45円、+12.7%)

 C&Gシステムズ <6633> [東証2]が続急騰。20日付で光通信 <9435> が財務省に提出した大量保有報告書(5%ルール報告書)によると、光通信の同社株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑などから買いが先行したようだ。なお、保有目的は長期保有を目的とした純投資としている。

■ゲームウィズ <6552>  749円 (+76円、+11.3%)

 東証1部の上昇率2位。GameWith <6552> が続急騰。同社はスマートフォンゲームの記事攻略サイトを展開している。今月16日から東証1部市場に変更となり、9月末にはTOPIX構成銘柄に組み入れられる予定にあることで、指数連動型ファンドの買い需要などに期待が大きい。

■スマートバリュー <9417>  730円 (+53円、+7.8%)

 東証1部の上昇率3位。スマートバリュー <9417> が続急伸。同社は21日、トヨタ自動車 <7203> などが出資しているMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)を事業目的とした企業「MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)」が設立したMONET コンソーシアムに参画したと発表。MONET コンソーシアムとは、次世代モビリティサービスの推進と移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目的に、企業間の連携を推進するために設立されたもの。スマートバリューは同コンソーシアムに、自社提供している住民ID基盤「GaaS」のプラット上で管理される住民IDに応じて最適な移動手段を提供し、地方の交通弱者へのサービス提供を推進するとしている。

■GDH <4437>  2,757円 (+198円、+7.7%)

 gooddaysホールディングス <4437> [東証M]が急伸。同社は20日、東急不動産ホールディングス <3289> 子会社の東急住宅リースと業務提携したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。同社は16年6月に東急不HDと資本・業務提携しており、東急住宅リースとの業務提携はこれに基づくもの。主な提携内容は、東急住宅リース管理物件における申込件数データの共有や、GDHが提供しているWEB入居申込サービス「Conomy(コノミー)」による賃貸物件への申込件数の月別推移・申込件数全体に対するWEBの割合データの共有などとなっている。

■IRジャパン <6035>  4,190円 (+270円、+6.9%)

 東証1部の上昇率5位。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> が急反発。足もとの好調な業績を評価する買いが続いている。2日に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)業績は売上高が前年同期比56.4%増の21億6900万円、経常利益は同2.2倍の12億4100万円に急拡大して着地。これを受けて、決算発表前に2800円台で推移していた株価は13日に上場来高値4260円まで急騰した。その後は利益確定売りに押されていたが、21日は物色の矛先が向かった。第1四半期(4-6月)はアクティビスト(物言う株主)が活動を活発化させるなか、株主名簿に表記されない機関投資家を特定する実質株主判明調査や議決権関連業務、投資銀行業務などの受注が増勢だった。業績好調を踏まえ、通期の経常利益予想を上方修正したが、第1四半期実績の修正した通期計画に対する進捗率は5割を超えており、更なる上振れも期待される状況にある。

■ハイパー <3054>  544円 (+34円、+6.7%)

 ハイパー <3054> [東証2]が続急伸。株価は今月7日に700円台まで駆け上がったが、短期急騰の反動でその後は大幅な調整を入れていた。500円近辺では値ごろ感からの押し目買いが優勢となり、売り一巡で再び上値を目指す展開に移行している。中堅企業向け中心にパソコン販売を手掛け、その幅広い顧客基盤を生かして情報セキュリティーニーズを取り込む経営戦略をとっており、今後の業容拡大が期待されている。19年12月期営業利益は4億1000万円と前期比2割増を見込むが、中間期(1-6月)時点の進捗率は68.5%に達している。

■リファインV <6531>  1,590円 (+99円、+6.6%)

 リファインバース <6531> [東証M]が続急伸。株価は7月12日以来となる1600円台を回復する場面があった。21日付の化学工業日報で「リファインバースは、新規事業としてソリューション事業を立ち上げる」と報じられたことが買い材料視された。報道によると「廃棄プラスチックや海洋プラスチックごみが社会問題となるなか、廃棄物の有効活用に向けた技術・用途の開発受託、事業計画立案などのコンサルティングや生産・処理設備の販売、ライセンス供与、再生製品の販売などを、課題解決のためのソリューションサービスとして提供する」という。同社はカーペットタイルの再資源化と産業廃棄物処理を2本柱に事業を展開しているが、新たな収益基盤の育成による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ジーニー <6562>  536円 (+33円、+6.6%) 一時ストップ高

 ジーニー <6562> [東証M]が大幅4日続伸、一時ストップ高。同社は21日、Google Cloud Platform(GCP)のサービスパートナー認定を取得したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社はアドプラットフォームやマーケティングテクノロジーの自社開発プロダクトをはじめ、各ソリューションにGCP製品群を組み合わせることで、最先端のテクノロジーを活用したデータドリブンマーケティング環境を提供するとしている。

■HEROZ <4382>  16,640円 (+1,010円、+6.5%)

 HEROZ <4382> [東証M]が大幅高で4連騰、中段もみ合いを一気に上放れる動きをみせている。人工知能(AI)技術で優位性を持つが、同社が個人向けに運営する「将棋ウォーズ」の課金収入が好調で収益基盤を支えている。今後は金融や建設など法人向けサービスの拡大も見込まれ業績拡大期待が高まっている。20年4月期営業利益は前期比24%増の5億2000万円を見込む。テクニカル的には5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近しており、5日移動平均線が上向きに転じるタイミングを見計らって買いの仕掛けが入った格好だ。

■Amazia <4424>  3,080円 (+160円、+5.5%)

 Amazia <4424> [東証M]が3連騰。株価は今月9日から15日にかけて急速に売り込まれる形となっていたが、目先売り一巡から出直る動きをみせている。電子書籍市場の拡大が顕著となるなか、その牽引役となっているのは電子コミック(マンガ)だ。同社は、無料購読の「マンガBANG!」を運営しており、広告収益の伸長が収益を押し上げている。また、アクティブユーザー数も伸びており、19年9月期単独業績は従来予想を増額、売上高は前期比2.2倍の30億2700万円、営業利益は同3.8倍の3億円となる見通し。更に20年9月期も大幅増収増益が濃厚とみられている。

■アエリア <3758>  1,085円 (+56円、+5.4%)

 アエリア <3758> [JQ]が3日続伸し、新値追いとなっている。同社は20日、子会社のサイバードが恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」の最新作「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし」の配信を開始したと発表。事前登録者が10万人を突破していたことから期待感が高まるかたちとなっているようだ。

■プロパスト <3236>  143円 (+7円、+5.2%)

 プロパスト <3236> [JQ]が急伸。20日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.71%にあたる20万株(金額で3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月21日から10月31日まで。

■メドピア <6095>  1,351円 (+64円、+5.0%)

 メドピア <6095> [東証M]が3日続伸。同社は20日、医師による医薬品の処方経験共有サービス「薬剤評価掲示板」のクチコミ数が累計60万件を突破したことを明らかにした。「薬剤評価掲示板」は、2010年5月に医師専門コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」内で運用を開始。現在、3300以上の薬剤に対して1薬剤あたり平均180件以上のクチコミが集まる貴重なデータベースとなっている。

■ヤマシナ <5955>  67円 (+3円、+4.7%)

 ヤマシナ <5955> [東証2]が大幅高。20日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.61%にあたる85万株(金額で5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月21日から9月30日まで。

■アンファク <7035>  2,395円 (+95円、+4.1%)

 and factory <7035> [東証M]が3日続伸。8月13日につけた高値2324円を上抜き株式分割後の年初来高値を更新した。出版社と連携してスマートフォン向けマンガアプリなどを手掛けるが、17年8月期以降、目を見張る業績の伸びを示している。19年8月期営業利益は伸び率がやや鈍化するものの、それでも前期比40%増の5億1100万円を見込む。電子コミックアプリを運営するスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> と資本業務提携していることも、業容拡大に向けた思惑につながっている。

■メンバーズ <2130>  1,849円 (+63円、+3.5%)

 メンバーズ <2130> が3日続伸。1700円台で売り物を吸収し、ここにきて戻り足に転じつつある。Webサイトのデザイン制作やデジタル人材の派遣など時流に乗るビジネスで収益を急成長させている。19年4-6月期営業損益は1900万円の赤字だったものの、収益は下期偏重型で通期見通しの12億4600万円(前期比28.7%増)は達成できる見通し。ここ外資系を通じて空売りが積み上がっていたが、その買い戻し初動の気配を漂わせている。また、同社株は東証と日本経済新聞が共同で算出を行う「JPX日経中小型株指数」の構成銘柄に新たに選定されており、これも株価にポジティブ要因として働く。

■ポート <7047>  1,144円 (+36円、+3.3%)

 ポート <7047> [東証M]が大幅続伸。同社は人材や金融領域でネットメディアを展開し、就職情報サイト「キャリアパーク!」などを運営している。キャリア分野、ファイナンス分野ともに好調で収益を伸ばしており、20年3月期営業利益6億8500万円は上振れる可能性が意識されている。市場では「インターンシップの増加や通年採用などの就職前線の変化がビジネス環境に追い風となっている」(国内中堅証券)と先行きに対する評価が高い。

■シグマクシス <6088>  1,454円 (+44円、+3.1%)

 シグマクシス <6088> が大幅続伸。2月以降半年にわたり、中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を継続している。戦略立案から開発・実行に至るまでワンストップでの対応を強みとする経営コンサルティング会社で、人工知能(AI)分野にも精通、ドキュメント自動入力プラットフォームの「ディープシグマDPA」は大量の文書を扱う金融機関向けなどに引き合いが旺盛だ。19年4-6月期は売上高が前年同期比29%増の38億400万円、営業利益は同2.4倍の3億900万円と大幅増収増益を達成している。自社株買いにも積極的に取り組むなど株主還元姿勢も高い。

■PI <4290>  1,865円 (+46円、+2.5%)

 プレステージ・インターナショナル <4290> が3日続伸。20日、同社が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■GMO-PG <3769>  8,560円 (+160円、+1.9%)

 GMOペイメントゲートウェイ <3769> が4日続伸。20日まで3営業日で560円も株価を上昇させていたこともあり、21日は目先筋の利益確定売りも出ているが、それをこなして上値を指向する強さをみせている。10月の消費税引き上げに合わせてキャッシュレス決済のポイント還元策では、キャッシュレス決済の普及で商機が高まる銘柄として注目が高まっている。足もとの業績も好調、19年9月期第3四半期(10-6月)は営業利益段階で前年同期比30%増の67億6000万円と大幅な伸びを示している。

■ファンコミ <2461>  556円 (+7円、+1.3%)

 ファンコミュニケーションズ <2461> が続伸。同社はPC・スマホの成果報酬型広告仲介の大手で自社媒体の運営も手掛ける。20日取引終了後、商品やサービスの紹介動画を配信・視聴できる成果報酬型のレビュー動画アプリ「ビービー(ViiBee)」をグループ会社のシーサーと共同開発し、20日に提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同アプリは、商品やサービスの紹介動画を配信・視聴できるレビュー動画アプリで、視聴ユーザーは「いいね」や「コメント」を通して配信ユーザーと交流でき、動画視聴中でもスムーズに商品購入へ進むことができる。また、アプリ内で撮影・編集ができるため、簡単にレビュー動画の配信ユーザーになることが可能で、アプリまたはSNS上で配信した動画から商品が購入された場合は、成果報酬としてギフト券や現金と交換可能なポイントを受け取ることができるとしている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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