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【市況】底堅さが意識される可能性【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日の日経平均は小幅に上昇。13.16円高の20418.81円(出来高概算9億9000万株)で取引を終えた。15日の米国市場では前日に今年最大の下落幅をみせたNYダウは99ドル高と反発。ただし、中国が米国による新たな追加関税への対抗措置を示唆したことで米中貿易摩擦への懸念も根強く、上値の重い展開となった。シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや売りが先行したが、ここ最近見られたギャップスタートとはならず、週末要因から積極的にポジションを取りに行く動きも限られ、売り一巡後はじりじりと下げ幅を縮めプラス圏を回復。その後は20400円を挟んでのこう着が続き、大引けでは僅かにプラス圏で終えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり1057、値下がり982、変わらず111と拮抗。セクターでは、証券、不動産、建設、鉱業、その他金融、倉庫運輸、石油石炭がしっかり。半面、保険、ゴム製品、非鉄金属、空運、繊維が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、KDDI<9433>が堅調。一方で、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>が重石となった。

引き続き米中対立など不透明要因から方向感は掴みづらいところではあるが、来週については売り込みづらく、底堅さが意識される可能性がありそうだ。経済イベントとしては、カンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。パウエルFRB議長が23日に講演を行う予定であり、金融安定化への期待感が高まることで、売り込みづらくさせよう。

また、米中対立については、トランプ米大統領が、習近平国家主席との電話協議を近く予定していると、各メディアが伝えている。日程は決まっておらず、楽観視はできないであろうが、米中対立が和らぐ可能性も意識されることから、こちらも売り込みづらくさせそうだ。

そのため、リバランス中心になりやすいだろうが、トレンドが強く需給が良好な銘柄へのショートカバーが入りやすいほか、大きく売り込まれている銘柄などへも買い戻しの流れが意識されてくる可能性がありそうだ。また、円相場についても一段の円高が警戒されているが、ヘッジファンドのポジションとしては、一気に円高には振れづらくなっており、落ち着きをみせてくるだろう。VIX先物に対するショートポジションも解れてきており、下へのバイアスは強まらないだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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