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【特集】プロパティAG Research Memo(6):2020年3月期の配当金は21円を計画。株主優待制度変更も発表

プロパティA <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元策

プロパティエージェント<3464>は株主還元策として配当を実施しており、年1回の期末配当を基本としている。同社では、株主に対する利益還元が重要と認識しているが、一方で、財務体質の強化も経営の重要課題であると考えている。そこで、内部留保充実の状況や事業環境及び今後の事業展開等を勘案した上で、安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針である。

好調な業益を反映して、毎年増配を続けており、2019年3月期は1株当たりの年間配当金を16円に引き上げた上、東証1部指定の記念配当5円を実施した。2020年3月期は減益予想であるが、前期並みの年間21円の配当を実施する計画である。従来、同社の配当性向は低かったが、2020年3月期は23.6%と東証1部不動産業の平均並みに上昇する見込みである。

また、同社では株主優待制度を継続しているが、2019年8月6日に株主優待制度の変更(拡充)を発表した。これは、新規事業の一つとして準備を進めている不動産クラウドファンディング事業の推進の一環及び株主への感謝としている。現行の株主優待制度は9月30日を基準日とし、100株(1単元)以上保有する株主様に一律QUOカード3,000円としていたが、変更・拡充後は、「プロパティエージェント・プレミアム優待?楽部」を新設し、株主の持ち株数に応じてプレミアム優待倶楽部ポイントを贈呈する。このポイントは、QUOカード、食品、電化製品、ギフトなど2,000点を超える優待商品の中から希望の商品に交換できるほか、共通株主優待コイン「WILLsCoin」と交換することが可能となっている。また、2020年3月期中には「WILLsCoin」を同社独自ポイントと連携させ、これを資金使途限定で現金化することにより、同社の不動産クラウドファンディングに現金出資できるようにする仕組みの検討を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《YM》

 提供:フィスコ

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