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【市況】7日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で6日ぶり反発、中国不動産セクターに買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比20.79ポイント(0.08%)高の25997.03ポイントと6日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は18.90ポイント(0.19%)安の9993.34ポイントと6日続落した。売買代金は800億9500万香港ドルに縮小している(6日は1226億3600万香港ドル)。

自律反発狙いの買いが優勢。ハンセン指数は前日まで5日続落し、今年1月8日以来の安値水準に落ち込んでいた。もっとも、米中対立の警戒感がくすぶるなかで上値は重い。米財務省は5日、経済制裁対象の「為替操作国」に中国を指定した。中国人民銀行(中央銀行)は7日朝方、人民元の対米ドル基準値を6.9996人民元と2008年5月以来の元安水準に設定。この日の上海外国為替市場では、人民元相場がさらに元安で推移している。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港電力大手の中電HD(2/HK)が3.1%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.0%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって1.7%高と上げが目立った。

業種別では、中国の不動産がしっかり。上記した碧桂園のほか、中国海外発展(688/HK)が1.6%高、雅居楽集団HD(3383/HK)と中国恒大集団(3333/HK)がそろって1.5%高、世茂房地産HD(813/HK)が1.4%高、万科企業(2202/HK)が1.3%高で引けた。今年7月の不動産成約額では、世茂房地産が前年同月比で6割増、中国海外発展が4割増。概ね好調となっている。

主要企業の中間決算報告が始まるなか、業績動向に着目した物色もみられた。通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が1.6%高。同社が公表した中間業績では、110.6%の増益を達成した。航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)は0.8%高。中間決算が黒字に転換している。

このほか、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が19.6%高と急伸。市況高の思惑が広がった。スイス資源大手のグレンコアは、傘下企業がコンゴに擁する世界最大級のコバルト鉱山について、今年末の操業停止を発表。洛陽モリブデンはコバルト鉱山の権益も保有している。

半面、中国の空運セクターはさえない。中国南方航空(1055/HK)が1.8%安、中国国際航空(753/HK)が1.2%安、中国東方航空(670/HK)が0.8%安とそろって続落した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いだけに、人民元安が逆風となっている。

中国の自動車セクターも安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.8%、吉利汽車HD(175/HK)が2.2%、北京汽車(1958/HK)が1.6%、長城汽車(2333/HK)が1.5%、広州汽車集団(2238/HK)が1.4%ずつ下落した。

一方、本土市場は6日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の2768.68ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。港湾株、ハイテク株、空運株、自動車株、不動産株なども売られている。半面、非鉄関連株は急伸。金相場の高値追いを手がかりに、産金株も物色された。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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