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【市況】<マ-ケット日報> 2019年8月7日

 7日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比68円安の2万516円で、6月4日以来、約2カ月ぶりの安値となった。取引時間中はこの日も2万500円台を割り込む場面があったが、為替市場の落ち着きなどに支えられて終盤に下げ幅を縮めている。指数ではトピックスや新興市場指数などが小反発しており、全体的には下げ渋る方向にあるようだ。

 昨日の米国市場は米中対立の過度な不安が後退してダウ平均は6日ぶりに大幅反発した。中国当局が元安進行を抑制するスタンスを示し為替市場が安定。前日に今年最大の下げ幅を示現していた反動もあったようだ。ただ、米中貿易協議の難航に変わりはなく売り方の買い戻しが中心に。ダウ平均は下値200日移動平均線が支えとなっており当面はここが買い方の拠り所となりそうだ。

 さて、東京市場は人民元ショックが和らぎ日経平均が下値2万500円前後で下げ渋る動き。今月に入って一気に進んだ円高(1ドル=109円台から105円台まで)も一時停止の状態に入り、株、為替ともに居心地の良い水準を模索する状況となっている。米中貿易戦争が一段上のステージに上がってしまったことは否定できず、日経平均の戻りもそれに合わせて限定されることになるが、現状は下値2万から上値2万1000円までのレンジ形成と考えていいだろう。日本は今週末から3連休やお盆休みに入るため動きが乏しくなる可能性がある。(ストック・データバンク 編集部)

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