【材料】FUJIKOH---19年6月期は10期連続の増収により、過去最高の売上高を達成
FUJIKO <日足> 「株探」多機能チャートより
FUJIKOH<2405>は6日、2019年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比14.4%増の39.22億円、営業利益が同65.7%増の3.17億円、経常利益が同84.0%増の2.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同181.0%増の1.60億円となった。
建設系リサイクル事業の売上高は前期比7.3%増の15.90億円、売上原価は同1.8%減の13.07億円となった結果、営業利益は同88.7%増の2.83億円となった。焼却施設の需給が厳しく、受入数量は前期比12.7%の減少となった。発電施設の受入数量は、前期比5.3%の増加となり、売電売上高も前期比で8.6%増加した。新築工事現場及びリフォーム工事現場からの廃棄物収集運搬事業も新規取引先の拡大などにより、売上高は前期比41.0%増加した。
食品系リサイクル事業の売上高は前期比4.2%増の1.72億円となったが、施設の修繕等により売上原価は同40.0%増の1.98億円となった結果、営業損失は0.25億円(前期は0.24億円の利益)となった。期初は液状化飼料の販売数量が好調に推移し、再資源化センターでの合計受入数量は前期比6%増加、液状化飼料の販売数量は前期比で7.7%増加した。しかし、2018年末以降に販売先の養豚農家の様々な事情により、液状化飼料の出荷数量が大幅に減少した。
白蟻解体工事の売上高は前期比12.9%増の2.38億円、売上原価は同15.3%増の2.21億円、営業利益は同11.5%減の0.16億円となった。解体工事は施工体制の充実に努めた結果、計画通り推移、一般個人からの受注も増加し、売上高は前期比で13.8%増加した。また、白蟻工事は既存工事の売上高が増加した。
森林発電事業の売上高は電力小売事業の拡大により、前期比22.4%増の19.20億円、売上原価は同21.5%増の16.43億円、営業利益は同33.9%増の2.10億円となった。発電燃料となる木材の乾燥による含水率の低下を促進するため、6ヶ所の貯木場を設けているが、一層の含水率の低減に向け、在庫方法の効率化に注力した。また、原木、背板に加え、チップ化された木材の受入を強化し、安定的な燃料調達を進め、100%に近い発電数量で安定稼働を継続した。電力小売は、一般家庭の受注が拡大した。
2020年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.7%増の39.50億円、営業利益が同13.4%増の3.60億円、経常利益が同23.4%増の3.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が24.7%増の2.00億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ