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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

シミックHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■シミックHD <2309>  1,857円 (-248円、-11.8%)

 東証1部の下落率2位。シミックホールディングス <2309> が反落。同社は29日大引け後に決算を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の36.4億円に減ったが、通期計画の41.7億円に対する進捗率は87.4%に達し、5年平均の71.5%も上回った。

■タカラレーベン <8897>  376円 (-29円、-7.2%)

 東証1部の下落率9位。タカラレーベン <8897> が急反落。同社は29日大引け後に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は20.3億円の赤字(前年同期は5.3億円の黒字)に転落したことが売り材料視された。

■日電硝 <5214>  2,542円 (-175円、-6.4%)

 日本電気硝子 <5214> が大幅4日続落。29日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3050億円から2700億円(前期比10.1%減)へ、営業利益を250億円から180億円(同27.6%減)へ、純利益を同180億円から80億円(同47.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。ガラスファイバの出荷が昨年後半から低調に推移し、本格的な市況の回復には時間を要する見通しであることに加えて、韓国ディスプレー事業子会社の停電による製造設備の損傷に伴う修繕費の発生が利益を圧迫。また、当初見込んでいた税効果が見込めなくなったことによる法人税費用の増加などの影響も最終利益を押し下げるという。同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高1333億6600万円(前年同期比13.7%減)、営業利益92億9200万円(同33.8%減)、純利益54億9400万円(同32.0%減)だった。

■オリックス <8591>  1,571円 (-91円、-5.5%)

 オリックス <8591> が続急落。同社は29日大引け後に決算(米国会計基準)を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比10.9%減の988億円に減ったことが嫌気された。

■弁護士ドットコム <6027>  4,565円 (-245円、-5.1%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証M]が大幅高後に値を消し、4日ぶりに反落した。29日取引終了後、20年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表。売上高は前年同期比35.9%増の9億3500万円、営業利益が同46.8%増の1億8200万円、最終利益が同46.9%増の1億1900万円だった。営業利益はコンセンサス(1億4000万円前後)を3割以上超過達成している。ただ、買い一巡後は利益確定売りに押される展開となった。

■マクニカ富士 <3132>  1,548円 (-41円、-2.6%)

 マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が4日続落。29日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を5400億円から5100億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を155億円から132億5000万円(同13.5%減)へ、純利益を90億円から64億円(同28.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。米中貿易摩擦の激化や中国経済の減速及びその回復の遅れなどによる景気下振れ懸念が予想されることを受けて、産業機器市場やコンピュータ市場、車載市場向けで先行き不透明な状況が継続するとみて、予想を下方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高1219億2600万円(前年同期比5.3%減)、営業利益29億4000万円(同31.8%減)、純利益11億8500万円(同54.4%減)だった。

■小森 <6349>  1,117円 (-29円、-2.5%)

 小森コーポレーション <6349> が3日続落。同社は印刷機械専業で国内シェアトップ。29日取引終了後、20年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の176億6200万円、営業損益は前年同期の13億4900万円の損失から9億2900万円の損失へと赤字幅を大幅縮小させた。北米市場でのオフセット印刷機投資が好調なほか、4月29日付で中国販売代理店の深兆迪技術の全株式を取得するなどにより業績を改善させている。ただ、株価的には織り込みが進んでおり、反応薄となっている。

■メイテック <9744>  5,640円 (-110円、-1.9%)

 メイテック <9744> が安い。前引け後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が売上高243億3300万円(前年同期比2.4%増)、営業利益25億6700万円(同14.5%減)、純利益15億5200万円(同18.3%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。大型連休の影響で稼働日数が減少し売上高が小幅な増収にとどまったことに加えて、エンジニア社員の増員による労務費の増加や、一時的なシステム費用などが利益を圧迫した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1020億円(前期比4.4%増)、営業利益128億円(同1.3%増)、純利益87億円(同1.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■シマノ <7309>  15,160円 (-170円、-1.1%)

 シマノ <7309> が続落し年初来安値を更新。29日取引終了後、19年12月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は3650億円から3620億円(前期比4.0%増)に、営業利益は730億円から670億円(同2.0%増)、純利益は519億円から493億円(同8.6%増)に修正した。主力の自転車部品事業でのコスト増などが影響している様子。具体的には新製品の立ち上げに伴う費用や量産にかかる費用などが響く見通しだ。

※30日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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