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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:スクリン、日立、ファナック

スクリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■トランコム <9058>  6,380円  +360 円 (+6.0%)  11:30現在
 物流センター構築運営サービスなどを手掛けるトランコム<9058>が大幅高となっている。同社は29日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は16億7800万円(前年同期比12.0%増)となり、上半期計画30億8000万円に対する進捗率は54.5%に達した。売上高は392億4000万円(同6.4%増)で着地。ロジスティックマネジメント事業は新規拠点の稼働や既存顧客の物流増で増収増益となったほか、物流情報サービス事業も自動車部品の幹線輸送の拡大などで好調だった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■寿スピリッツ <2222>  6,480円  +350 円 (+5.7%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は88%増益で着地」が好感された。
 寿スピリッツ <2222> が7月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比87.7%増の15.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の27.2億円に対する進捗率は57.6%に達し、5年平均の30.1%も上回った。
  ⇒⇒寿スピリッツの詳しい業績推移表を見る

■スタンレー電気 <6923>  2,802円  +149 円 (+5.6%)  11:30現在
 スタンレー電気<6923>が3日ぶりに急反発している。同社は29日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は129億7600万円(前年同期比7.8%減)となったものの、上半期計画211億円に対する進捗率は61.5%に達した。売上高は1032億6200万円(同6.0%減)で着地。主力の自動車機器事業が世界的な自動車生産の減少の影響を受けて自動車用ランプの販売が減少したほか、電子応用製品事業ではストロボ製品が苦戦した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■スクリン <7735>  5,950円  +230 円 (+4.0%)  11:30現在
 SCREENホールディングス<7735>が3日ぶりに反発している。29日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を3270億円から3240億円(前期比11.0%減)へ、営業利益を265億円から250億円(同15.7%減)へ、純利益を180億円から170億円(同5.9%減)へ下方修正し、これを受けて朝安でスタートしたものの、悪材料出尽くし感から買いが入りプラスに転じている。主力の半導体製造装置事業は前回予想並みの売り上げを見込むものの、世界景気の先行き不透明感から、グラフィックアーツ機器事業を中心に売り上げの下振れが予想されることが要因としている。また、ディスプレー製造装置及び成膜装置事業で変動費率の上昇が見込まれることや、円高傾向影響などが利益を押し下げるとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高582億3000万円(前年同期比19.7%減)、営業損益44億2800万円の赤字(前年同期51億円の黒字)、最終損益29億1800万円の赤字(同35億6600万円の黒字)だった。

■東京エレクトロン <8035>  18,770円  +620 円 (+3.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買いを集めている。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやマイクロンテクノロジー、ザイリンクス、エヌビディアといった主な半導体関連銘柄は安かったものの、インテルが2%近く買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながらプラス圏で着地している。きょうは外国為替市場で1ドル=108円台後半と円安方向に振れていることもあり、半導体製造装置関連株は目先調整一巡から買いが優勢となった。

■日立製作所 <6501>  3,960円  +130 円 (+3.4%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が買い優勢の展開。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は最終利益段階で前年同期比14.3%増の1203億300万円と2ケタ増益を確保した。売上高は同6.2%減の2兆325億8000万円と減少したが、英国で手掛ける鉄道事業の株式一部売却に伴う特別利益の計上などにより最終利益が押し上げられた形だ。株価は前週7月24日に戻り高値4080円をつけてからは調整色を強めたが、足もとは買い安心感から押し目買いを誘っている。

■DTS <9682>  2,440円  +80 円 (+3.4%)  11:30現在
 DTS<9682>が続急伸、年初来高値を更新した。同社は金融機関、通信向けなどを主力とする独立系システム開発会社だが、ビジネスプロセスを一括して請け負うBPO事業などが好調で収益拡大基調を強めている。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月決算は営業利益が前年同期比25.3%増の23億6500万円と高変化を示しており、これを評価する買い流入した。株価は2300円台後半に位置する5日移動平均線を足場にマドを開けて上放れる格好となった。

■ファナック <6954>  19,910円  +645 円 (+3.4%)  11:30現在
 ファナック<6954>は売り物をこなし切り返しに転じている。同社が29日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は売上高が前年同期比26.4%減の1346億3400万円、営業利益は同47.5%減の285億9500万円と大幅減収減益を余儀なくされた。これを受けて、20年3月期通期業績予想も下方修正、営業利益は従来予想の757億円から713億円に減額している。米中貿易摩擦の影響で中国向けなどを中心に企業の設備投資意欲が減退、これが全体収益を押し下げた。ただ、株価は4~6月期の業績低迷については織り込みが進んでいた。また、前週末から決算発表を警戒した売りが前倒しで出ていたこともあり、目先は材料出尽くし感から買いが優勢となった。なお、同社は同日に4月に発表した300万株を上限とする自社株買いについて7月末としていた期限を10月末まで延長することを発表している。

■大塚ホールディングス <4578>  3,977円  +118 円 (+3.1%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>が反発している。この日の寄り前に、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が6650億円から6700億円(前年同期比8.4%増)へ、営業利益が780億円から960億円(同22.2%増)へ、純利益が600億円から670億円(同4.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。エビリファイメンテナ、レキサルティ、サムスカ/ジンアーク、ロンサーフのグローバル4製品が好調で、特に米国におけるジンアークの売り上げが計画以上に推移していることが要因。また、販管費や研究開発費が計画を下回っていることも寄与したとしている。

■アカツキ <3932>  7,290円  +170 円 (+2.4%)  11:30現在
 アカツキ<3932>が反発している。29日の取引終了後、欅坂46・日向坂46の公式音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の事前登録者数が、20万人を突破したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同アプリは、欅坂46・日向坂46のプロデューサーとなり、彼女たちが登ってゆく坂道をプロデュースしていく、欅坂46・日向坂46応援公式音楽ゲームアプリ。人気楽曲をライブ映像で多数収録し、ライブの興奮や圧倒的なパフォーマンスをリズムゲームで体験することができるのが特徴で、今夏から秋にかけて配信開始を予定している。なお、事前登録は7月18日に開始した。

■日本システムウエア <9739>  2,867円  +57 円 (+2.0%)  11:30現在
 日本システムウエア <9739> が3日続伸。29日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比59.3%増の6.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ITソリューション事業で官公庁・団体向けを中心にシステム開発案件が伸びたことが寄与。利益率の高い自社パッケージソフトの販売増加や不採算案件の解消に加え、サービスソリューション事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。

■国際石油開発帝石 <1605>  968.9円  +7 円 (+0.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが高い。ここ原油市況が戻り基調に転じており、前日のWTI原油先物価格は67セント高の56ドル87セントと3日続伸した。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が高く、東京市場でも原油価格と株価の連動性が高い資源開発関連株に買いを誘導している。

■TKC <9746>  4,680円  +25 円 (+0.5%)  11:30現在
 TKC<9746>が反発している。この日、全国の市区町村が担うマイナンバーカードの交付・管理業務をトータルに支援するクラウドサービス「TASK クラウドマイナンバーカード交付事務支援システム」(仮称)の開発に着手したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同システムは、今年6月にデジタル・ガバメント閣僚会議が、2022年度中にほとんどの住民がマイナンバーカードを保有することを想定し、カードの普及と利便性向上へ具体的な方針を示したことから、市区町村の業務がさらに増大すると予想し取り組むもの。同社以外の基幹業務システムの利用団体でも利用できるサービスとして開発する予定で、来春からの提供開始を目指すとしている。

■シミックHD <2309>  1,906円  -199 円 (-9.5%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 29日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が4%減益で着地・4-6月期も38%減益」が嫌気された。
 シミックホールディングス <2309> が7月29日大引け後(15:30)に決算を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の36.4億円に減ったが、通期計画の41.7億円に対する進捗率は87.4%に達し、5年平均の71.5%も上回った。
  ⇒⇒シミックHDの詳しい業績推移表を見る

■タカラレーベン <8897>  375円  -30 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 タカラレーベン <8897> が7月29日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は20.3億円の赤字(前年同期は5.3億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒タカラレーベンの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

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