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【経済】米住宅市況の行方


 17日に発表された6月の米住宅着工件数は前月比-0.9%、年率換算で125.3万戸となり、市場予想の126万戸程度を下回った。また、住宅着工件数の先行指標となる建設許可件数は、市場予想を下回る前月比-6.1%、122.0万戸にとどまった。市場予想は130万戸程度だった。6月の建設許可件数は2017年5月(120.1万戸)以来の低い水準だったことから、今後の住宅着工件数はさらに減少する可能性があるとみられている。

 現時点で市場関係者の間からは、米住宅市況の急速な悪化を予想する声は特に聞かれていないものの、6月実績はさえない内容だったことから、「金利低下などの要因がなければ、住宅市況が堅調さを取り戻すことは難しい」との見方が出ている。米国の雇用情勢は悪化していないことから、住宅着工件数は年率換算で120万戸の水準を当面維持すると予想している。ただし、通商問題を巡る米中の対立が長く続いた場合、米住宅市況にも何らかの影響が及ぶことは避けられないとの慎重な意見も聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

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