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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ヘリオス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヘリオス <4593>  1,561円 (-150円、-8.8%)

 ヘリオス <4593> [東証M]が急落。同社は10日取引終了後、海外公募とユーロ円建て転換社債(CB)型新株予約権付社債の発行を発表。同時にニコン <7731> との業務・資本提携を拡大するとともに同社を割当先とする第2回転換社債(CB)型新株予約権付社債の発行を明らかにした。11日は、このファイナンスに伴う1株当たり利益の希薄化を懸念した売りが膨らんだ。海外公募の発行価格は1株につき1540円、ユーロ円CBの転換価格は1771円で決まった。海外公募とユーロ円CB、第2回CBにより約120億円を調達、新薬の開発などに充てる。

■ノーリツ <5943>  1,272円 (-66円、-4.9%)

 東証1部の下落率7位。ノーリツ <5943> が大幅反落。10日の取引終了後、19年12月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は2145億円から2030億円(前期比3.3%減)へ見直したほか、営業利益は53億円から15億円(同68.8%減)、純利益は38億円から11億円(同81.0%減)へ修正した。国内事業で温水機器の取り換え需要が大幅に減少しているほか、海外事業で中国市況に停滞が生じたことなどが響く。なお、同社では株主還元方針を連結ベースの還元性向50%をメドとしているが、今期は総還元額を期初に公表した最終利益38億円の50%を下限とする方針であり、業績悪化に伴う大幅な株主還元の落ち込みは避ける姿勢を示している。

■コシダカHD <2157>  1,532円 (-75円、-4.7%)

 東証1部の下落率9位。コシダカホールディングス <2157> が大幅反落。10日の取引終了後、19年8月期連結業績予想について、売上高を660億4400万円から661億2400万円(前期比7.0%増)へ、営業利益を93億4500万円から98億400万円(同24.8%増)へ、純利益を52億500万円から60億7100万円(同37.1%増)へ上方修正したが、想定内の数字だったことから材料出尽くし感が強まり、利益確定売りに押された。カラオケセグメントで、駅前・繁華街を中心とした積極的な新規出店に加えて、既存店の店舗ごとの収益性を重視して、大胆なスクラップ&ビルドを実施。これにより、売上高・利益が計画を上回る見込みであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(18年9月-19年5月)決算は、売上高491億3300万円(前年同期比7.4%増)、営業利益76億1900万円(同37.3%増)、純利益49億7700万円(同58.5%増)だった。

■東京個別 <4745>  930円 (-25円、-2.6%)

 東京個別指導学院 <4745> が4日続落。10日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)単独決算が、売上高37億8600万円(前年同期比2.9%増)、営業損益6億7900万円の赤字(前年同期6億2000万円の赤字)、最終損益4億9700万円の赤字(同4億3000万円の赤字)と赤字幅が拡大したことが嫌気された。在籍生徒数の増加により授業料収入が増収となり、全体の売上高を押し上げたものの、売上高の増加に伴い講師給与がやや上昇したことが損益悪化につながった。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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