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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):DNAチップ、トレファク、フェニクスB

トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより
■DNAチップ研究所 <2397>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所<2397>がストップ高。10日の取引終了後、血液中に存在する微量の肺がん遺伝子の異常(変異)を検出する高感度検査法EGFRリキッド(EGFRリキッド遺伝子解析ソフトウェア)を開発し、7月10日にコンパニオン診断として厚生労働省への承認申請を行ったと発表しており、これが好材料視された。今回開発した検査法は、奈良先端科学技術大学と大阪国際がんセンターの研究成果をもとに開発したもので、強力な遺伝子解析技術で個人の全遺伝情報の取得も可能な次世代シークエンシングの手法を用いて血液中のEGFR遺伝子を5万分子以上解析して変異を探索し、従来技術では検出できなかった微量変異でも検出可能としている。なお、現時点で20年3月期業績には影響はないとしている。

■トレファク <3093>  1,048円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 トレジャー・ファクトリー <3093> がストップ高。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の3.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。リサイクル店で衣料やホビー品の販売が好調だったほか、新規出店効果も加わり、9.0%の増収を達成したことが寄与。販売単価の上昇や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の2.1億円→3.1億円に47.2%上方修正。従来の17.2%減益予想から一転して21.8%増益見通しとなった。

■フェニックスバイオ <6190>  1,206円  +158 円 (+15.1%) 一時ストップ高   本日終値
 フェニックスバイオ<6190>は急反騰。今週に入り急動意、8日にストップ高に買われた後、9日も取引時間中にストップ高に買われる異彩人気となった。その後は乱高下する展開を余儀なくされているが、きょうは9日取引時間中につけた高値1359円を再び視界に捉える水準まで切り返しマーケットの注目を集めている。広島大発のバイオベンチャーでヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開、同社が提供するPXBマウスは世界でもトップシェアを誇る。次世代医薬品分野として注目されるバイオ医薬分野でキメラマウスを使った試験は増勢一途にあり、同社にとって追い風が強まっている。

■シライ電子工業 <6658>  339円  +25 円 (+8.0%)  本日終値
 シライ電子工業<6658>が急騰。プリント配線板専業メーカーで車載向けなどを中心に需要を取り込んでいる。任天堂<7974>が大株主に入っており、株式市場では任天堂関連として位置づけられる銘柄。きょうは任天堂が家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の携帯専用機「ニンテンドースイッチライト」を9月20日に発売することを発表しており、これが投機資金の琴線に触れ、同社株の物色人気につながったようだ。

■CVSベイ <2687>  714円  +31 円 (+4.5%)  本日終値
 シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が高い。同社は10日取引終了後に、20年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業損益が7300万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。営業総収入は27億8500万円(前年同期比1.3%減)となった。主力のマンションフロントサービス事業は不採算物件の解約を進めている影響で減収減益となったが、訪日外国人数の増加などを背景にホテル事業が大きく伸びたことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ウインテスト <6721>  122円  +4 円 (+3.4%)  本日終値
 ウインテスト<6721>が大幅高。同社はきょう、国内大手電気機器メーカーから、高速LCDドライバーIC検査装置「WTS-577」を受注したと発表。これが刺激となったようだ。この装置は、液晶(LCD)ドライバーIC、有機ELドライバーICの検査及びそれら周辺デバイスに対応するハイエンドIC検査装置。なお、受注金額は約5500万円だとしている。

■ソフトクリエ <3371>  1,650円  +53 円 (+3.3%)  本日終値
 10日、ソフトクリエイトホールディングス <3371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.77%にあたる10万株(金額で1億8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から10月31日まで。

■キリン堂HD <3194>  1,894円  +59 円 (+3.2%)  本日終値
 キリン堂ホールディングス <3194> が大幅続伸。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比33.0%増の8.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。季節商品の販売好調や既存店改装効果の継続に加え、調剤売上高が2ケタ増収を達成したことが収益を押し上げた。

■日本アジアグループ <3751>  360円  +6 円 (+1.7%)  本日終値
 日本アジアグループ<3751>が高い。午後2時ごろ、傘下のJAGシーベルが、インドの世界的水力発電用水車メーカー、フローベル・エナジー社(ハリヤーナ州と事業協力契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。JAGシーベルは、これまでフローベル社製水車の導入や水力発電事業の共同推進などを展開してきたが、今回の契約により、日本仕様のフローベル社製水車および関連機器の独占販売権を得ることとなる。また、両社は既に日本国内での合弁会社設立の準備も開始しており、日本における販売・導入支援活動を積極的に展開するとしている。

●ストップ高銘柄
 文溪堂 <9471>  2,001円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 ユニゾホールディングス <3258>  2,890円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 スタジオアタオ <3550>  1,015円  -300 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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