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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:バンナムHD、任天堂、タマホーム

バンナムHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■バンナムHD <7832>  6,190円  +1,000 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 バンダイナムコホールディングス<7832>がストップ高カイ気配。日本経済新聞社は10日取引終了後、千代田化工建設<6366>を日経平均構成銘柄から外し、バンナムHDを新規採用することを発表した。8月1日から日経平均株価の算出銘柄となる。これにより同社株には需給的な買い要因が加わることで、それを見込んで投資資金の流入が加速している。

■タマホーム <1419>  1,234円  +137 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 タマホーム <1419> 急騰。10日大引け後に発表した19年5月期の連結経常利益は前の期比72.6%増の69.5億円に拡大して着地。続く20年5月期も前期比7.8%増の75億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は注文住宅の引き渡し棟数が引き続き増加するうえ、不動産事業で戸建て分譲住宅やオフィス区分所有権の販売も伸びる。併せて、前期の年間配当を51円→53円に増額し、今期も前期比7円増の60円に増配する方針とした。また、発行済み株数の1.66%にあたる50万株(金額で9億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,644円  +194 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 10日に決算を発表。「3-5月期(3Q)経常は7%増益」が好感された。
 サイゼリヤ <7581> が7月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益は前年同期比1.6%増の67.5億円となったが、通期計画の95億円に対する進捗率は71.1%となり、5年平均の69.3%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒サイゼリヤの詳しい業績推移表を見る

■ベル24HD <6183>  1,698円  +103 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 10日に決算を発表。「3-5月期(1Q)税引き前は5%増益で着地」が好感された。
 ベルシステム24ホールディングス <6183> が7月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前利益は前年同期比4.9%増の27.5億円に伸び、通期計画の108億円に対する進捗率は25.4%となり、4年平均の27.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ベル24HDの詳しい業績推移表を見る

■サカタのタネ <1377>  3,375円  +185 円 (+5.8%)  11:30現在
 10日に発表した「2.07%の自社株消却を実施」が買い材料。
 発行済み株式数の2.07%にあたる100万株の自社株を消却する。消却予定日は7月24日。

■寿スピリッツ <2222>  5,970円  +310 円 (+5.5%)  11:30現在
 寿スピリッツ<2222>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)売上状況(概算)が、106億2800万円(前年同期比23.6%増)と大幅に伸長したことが好感されている。首都圏での展開強化や、インバウンド対策として注力している国際線ターミナル売店での卸販売強化などの重点施策が奏功したことに加えて、ゴールデンウィーク10連休の活況も追い風となった。セグメント別では、「シュクレイ」が同33.4%増と全体を牽引したほか、「ケイシイシイ」が同15.0%増、「寿製菓・但馬寿」が同12.4%増となった。

■ローツェ <6323>  2,428円  +109 円 (+4.7%)  11:30現在
 ローツェ <6323> が高い。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比89.4%増の21.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のウエハー搬送機の販売が好調だったことに加え、韓国での設備投資増加を背景にガラス基板搬送装置も伸び、28.4%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の40億円に対する進捗率は54.2%に達し、5年平均の32.2%も上回った。

■任天堂 <7974>  41,450円  +1,450 円 (+3.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>が商いを急激に膨らませて大幅高。売買代金は東証1部で突出している。同社は10日夜、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の携帯専用機「ニンテンドースイッチライト」を9月20日に発売することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。価格は税抜き1万9980円と現行のスイッチよりも低価格で消費者ニーズを取り込む可能性がある。これを材料視した短期筋の買いが株価を押し上げる形となっている。

■USENHD <9418>  842円  +29 円 (+3.6%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅高で3日続伸。同社は音楽や動画などコンテンツ配信のほか、メディアや格安スマホなど複数の事業を展開し、足もとの業績も好調な推移をみせている。10日取引終了後に発表した19年8月期第3四半期(9~5月)経常利益は52億7900万円となり、通期計画の65億円に対する進捗率が81%に達した。これを評価する買いを呼び込んだ。また、日本経済新聞が同社子会社のU-NEXTと画像処理機器を手掛けるピクセラ<6731>が動画配信で連携すると伝えたことなども株価の刺激材料となっている。

■ユニファミマ <8028>  2,750円  +72 円 (+2.7%)  11:30現在
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>は反発。同社が10日取引終了後に発表した19年3~5月期決算は売上高が前年同期比16.3%減の1329億1300万円と減収だったものの、最終利益は同48.2%増の203億1100万円と大幅に伸びた。これを好感した買いが流入した。不採算店舗の閉鎖や傘下の総菜子会社が連結対象から外れたことなどで売上高は減少した。しかし、好採算のコーヒー販売などが好調だったほか、ブランド統合効果も発現、一方でブランド転換に関わるコストが一巡したことが利益を押し上げる格好となっている。

■コジマ <7513>  518円  +13 円 (+2.6%)  11:30現在
 コジマ <7513> が高い。10日大引け後に発表した19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の経常利益(非連結)が前年同期比74.3%増の46.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高機能商品の販売促進効果や気温上昇でエアコンの販売が大きく伸びたほか、キャリアの料金プラン変更に伴う駆け込み需要を追い風に携帯電話も好調だった。また、パソコンはWindows7のサポート終了に伴う買い替え需要を取り込んだ。併せて、発行済み株数の0.39%にあたる30万株(金額で1.6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■国際石油開発帝石 <1605>  994.4円  +20.6 円 (+2.1%)  11:30現在
 石油関連株が高い。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>が値を上げている。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比2.60ドル高の1バレル=60.43ドルと急伸。一時、60.53ドルと5月下旬以来、1カ月半ぶりの高値水準に上昇した。米エネルギー情報局が10日に発表した週間在庫統計で原油在庫が大幅減となったことから、市場には需給改善観測が強まった。

■フィックスターズ <3687>  1,994円  +19 円 (+1.0%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が続伸している。午前9時ごろ、慶応義塾大学医学部外科学教室・林田哲専任講師との共同研究で、日本初の人工知能(AI)を用いた乳房超音波検査リアルタイム解析システムの開発を行っていると発表しており、これが好材料視されている。今回の共同研究では、解析システムの画像認識に深層学習を用い、高速かつ高精度に腫瘍を認識するほか、慶応大学医学部が持つ乳がんの診断データを学習データとすることで、より高い精度での診察を行えるようにし、乳房超音波所見の見落としを削減するのが狙い。また、同研究について、共同研究者の林田哲氏が7月11日から13日に開催される第27回日本乳癌学会学術総会内のシンポジウムで発表するとしている。

■ヘリオス <4593>  1,563円  -148 円 (-8.7%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が急落。同社は10日取引終了後、海外公募とユーロ円建て転換社債(CB)型新株予約権付社債の発行を発表。同時にニコン<7731>との業務・資本提携を拡大するとともに同社を割当先とする第2回転換社債(CB)型新株予約権付社債の発行を明らかにした。この日は、このファイナンスに伴う1株当たり利益の希薄化を懸念した売りが膨らんだ。海外公募の発行価格は1株につき1540円、ユーロ円CBの転換価格は1771円で決まった。海外公募とユーロ円CB、第2回CBにより約120億円を調達、新薬の開発などに充てる。

■コシダカHD <2157>  1,534円  -73 円 (-4.5%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 コシダカホールディングス<2157>は大幅反落。10日の取引終了後、19年8月期連結業績予想について、売上高を660億4400万円から661億2400万円(前期比7.0%増)へ、営業利益を93億4500万円から98億400万円(同24.8%増)へ、純利益を52億500万円から60億7100万円(同37.1%増)へ上方修正したが、想定内の数字だったことから材料出尽くし感が強まり、利益確定売りに押されている。カラオケセグメントで、駅前・繁華街を中心とした積極的な新規出店に加えて、既存店の店舗ごとの収益性を重視して、大胆なスクラップ&ビルドを実施。これにより、売上高・利益が計画を上回る見込みであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(18年9月~19年5月)決算は、売上高491億3300万円(前年同期比7.4%増)、営業利益76億1900万円(同37.3%増)、純利益49億7700万円(同58.5%増)だった。

■モブキャスト <3664>  361円  +80 円 (+28.5%) ストップ高   11:30現在
 モブキャストホールディングス<3664>がストップ高。この日の朝方、子会社モブキャストゲームスがスマートフォン向け新作ゲームの新規プロジェクトを開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。新規プロジェクトは、人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を含む「エヴァンゲリオンシリーズ」を題材としたスマホ向け新作ゲームで、20年に配信を開始する予定。モブキャストゲームスをはじめとする製作委員会方式で推進され、ゲームの概要や配信エリアなど具体的な内容は今後順次発表する予定だが、スマホ向けゲームにとどまらない“新しい遊び”をユーザーに届けるとしている。

■DNAチップ研究所 <2397>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 DNAチップ研究所<2397>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後、血液中に存在する微量の肺がん遺伝子の異常(変異)を検出する高感度検査法EGFRリキッド(EGFRリキッド遺伝子解析ソフトウェア)を開発し、7月10日にコンパニオン診断として厚生労働省への承認申請を行ったと発表しており、これが好材料視されている。今回開発した検査法は、奈良先端科学技術大学と大阪国際がんセンターの研究成果をもとに開発したもので、強力な遺伝子解析技術で個人の全遺伝情報の取得も可能な次世代シークエンシングの手法を用いて血液中のEGFR遺伝子を5万分子以上解析して変異を探索し、従来技術では検出できなかった微量変異でも検出可能としている。なお、現時点で20年3月期業績には影響はないとしている。

●ストップ高銘柄
 ユニゾホールディングス <3258>  2,890円  +500 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 スタジオアタオ <3550>  1,015円  -300 円 (-22.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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