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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ハニーズHD、日本通信、吉野家HD

ハニーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハニーズHD <2792>  1,329円  +131 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ハニーズホールディングス <2792> が急反発。9日大引け後に発表した19年5月期の連結経常利益は前の期比63.6%増の46.6億円に拡大して着地。続く20年5月期も前期比9.4%増の51億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は自社サイトの利便性向上やマーケティング強化でEC事業の売上高が50%伸びる。販管費が減少することも大幅増益の要因となる。なお、新規出店は25店舗、退店20店舗、改装50店舗を計画する。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の40円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■パルHD <2726>  3,590円  +335 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 パルグループホールディングス <2726> が急騰。9日大引け後、20年2月期の連結最終利益を従来予想の55.3億円→70.5億円に27.5%上方修正。増益率が16.2%増→48.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。連結子会社間の吸収合併に絡み、税金費用が15.2億円減少することが最終利益を押し上げる。同時に発表した3-5月期(第1四半期)の同利益は前年同期比54.3%増の23.9億円に拡大して着地。機動的な商品投入で衣料品の販売が伸びたほか、生産と在庫管理の適正化を進めたことも大幅増益に貢献した。

■日本通信 <9424>  286円  +23 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 日本通信<9424>が商いを伴い上昇加速、新値街道に復帰した。ここ低位株物色人気のなかで個人投資家を中心とする短期資金が同銘柄に集結している。通信回線を借り受けてデータ通信サービスなどを展開するMVNO(仮想移動体通信事業者)だが、5月中旬の米国での5G商用基地局に関する認可取得の発表が発火点となり、大相場に発展した。5月末から貸株規制が入る一方、ここ信用買い残の増加が顕著で信用倍率は5日申し込み現在で2.3倍と悪化傾向。しかし依然として売り残も1000万株強積まれており、需給妙味が意識されている。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,047円  +164 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 吉野家ホールディングス<9861>は急伸。9日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高527億9900万円(前年同期比6.0%増)、営業利益10億4400万円(前年同期1億7800万円の赤字)、最終利益10億9700万円(同3億8800万円の赤字)となり、大幅に黒字転換したことが好感されている。主力の吉野家の既存店売上高が前年同期比6.1%増と好調に推移したほか、各セグメントの既存店売上高が堅調に推移したことが寄与した。また、積極的に出店を進めている、はなまる、京樽及び海外セグメントの売り上げも伸長し、アルバイトやパート時給の上昇による人件費の増加などを吸収した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高2080億円(前期比2.8%増)、営業利益10億円(同9.6倍)、最終利益1億円(同60億円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■リソー教育 <4714>  505円  +34 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 9日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
 リソー教育 <4714> が7月9日大引け後(15:35)に決算を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は2.3億円の赤字(前年同期は2.8億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒リソー教育の詳しい業績推移表を見る

■OSG <6136>  2,201円  +111 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 OSG<6136>が大幅高で4日ぶりに反発している。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年12月~19年5月)連結決算が、売上高656億2000万円(前年同期比1.9%増)、営業利益116億3800万円(同3.7%増)、純利益79億7400万円(同14.2%増)と増収増益になったことが好感されている。主要ユーザーの自動車関連業界向けをはじめとして需要は引き続き堅調で、Aブランドをはじめとする主力のタップや超硬ドリルで生産能力の逼迫が続く。中国の景気減速の影響やユーロ、人民元などの為替変動による換算影響があったものの、日本の主力工場の稼働率が向上し、特にタップの生産及び売り上げが大幅に増加したことが業績拡大に貢献した。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高1370億円(前期比4.3%増)、営業利益240億円(同6.6%増)、純利益153億円(同4.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■北の達人 <2930>  604円  +15 円 (+2.6%)  11:30現在
 北の達人コーポレーション<2930>が続伸、5日移動平均線を足場に上値追いの動きを継続している。ネット通販を手掛け主力の「カイテキオリゴ」をはじめとする健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで高成長路線を走る。刺すヒアルロン酸化粧品が大ヒット商品となっているが、同社は9日取引終了後、先行予約が2万個を突破した眉間専用のエイジングケア化粧品「ミケンディープパッチ」を同日から発売することを発表、これが株価を刺激している。

■ファーストリテイリング <9983>  67,350円  +930 円 (+1.4%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が続伸。前日に1000円超の上昇で日経平均を下支えしたが、きょうも日経平均寄与度でトップとなっている。日経平均株価は安く始まった後プラス圏に切り返す場面もあったが、ほぼ同銘柄が寄与した格好となっている。今週は週末12日に株価指数先物・オプション7月物の特別清算指数算出を控えており、先物絡みのインデックス売買が活発化、同社株の値動きに反映されている。

■日東紡績 <3110>  2,282円  +29 円 (+1.3%)  11:30現在
 日東紡<3110>が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は9日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は3000円とした。5G関連デバイス向けグラスファイバー製品の需要増大で新たな成長フェーズに入ると予想している。今後5Gの普及に伴い、半導体デバイスには高周波特性に優れたガラスクロスが求められる。同社は高機能のグラスファイバー製品をヤーンからクロスまで一貫製造する能力を持つ。5Gの本格普及で高性能半導体パッケージとプリント基板の需要が拡大するとともに、同社のグラスファイバー製品の需要増が見込める。また、メディカル事業も成長力が高まりつつある。20年3月期の連結営業利益は前期比2.4%減の80億円(会社予想85億円)を見込むが、21年3月期は90億円、22年3月期は110億円と業績は拡大基調に入ると予想している。

■コンコルディ <7186>  422円  +5 円 (+1.2%)  11:30現在
 コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>が高い。きょう付けの日本経済新聞で「地銀首位の横浜銀行と同3位の千葉銀行が包括提携する」と報じられており、横浜銀行を傘下に持つコンコルディアFGには、報道を好材料視した買いが入っている。記事によると、営業面で協力関係を深め、中小企業向けの事業承継や個人向けの遺言信託で幅広いサービスを提供できるようにするほか、運用商品の共同開発も検討するという。この報道に対してコンコルディアFGでは、「当社および横浜銀行が発表したものではない。業務提携を検討していることは事実だが、現時点で決定した事実はない」とコメントしている。

■竹内製作所 <6432>  1,771円  -198 円 (-10.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 9日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は21%減益で着地」が嫌気された。
 竹内製作所 <6432> が7月9日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比20.7%減の37.3億円に減り、3-8月期(上期)計画の87億円に対する進捗率は42.9%にとどまり、5年平均の50.4%も下回った。
  ⇒⇒竹内製作所の詳しい業績推移表を見る

■レオパレス21 <8848>  246円  -17 円 (-6.5%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 レオパレス21<8848>は大幅3日続落。9日の取引終了後に発表した施工不良にかかる全棟調査進捗状況で、過去に施工したアパートのうち新たに2923棟で不備が見つかり、施工不備の物件は5月末時点の1万6766棟から1万9689棟に拡大したとしており、これを嫌気した売りが出ている。同社は昨春に施工不良の問題が表面化して以降、全ての物件で不備の有無を調べているが、6月末までに全体の67%にあたる2万5992棟の調査を終了。うち76%で不良が見つかったことになる。

■サンリオ <8136>  2,355円  -57 円 (-2.4%)  11:30現在
 サンリオ<8136>は反落している。この日の寄り前、欧州委員会から現地時間の9日、622万2000ユーロ(約7億9000万円)の課徴金の支払いを命じる決定の通知を受けたと発表しており、業績への影響を懸念した売りが出ているようだ。欧州地域におけるライセンス契約に関するもので、20年3月期第1四半期に特別損失として計上するという。なお、20年3月期通期の業績への影響については精査中としている。

■テックポイント・インク <6697>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 テックポイント・インク<6697>がストップ高。この日の寄り前に、車載用4チャンネルHD-TVI対応映像受信用半導体「TP2824」が、中国車載機器メーカーの深セン普捷利科技(以下パーチェリー社)の自動車向け全方位モニターの新製品に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。パーチェリー社は、全方位モニターやドライブレコーダー、後側方車両検知システムなどの車載機器関連製品を展開し、日系メーカーや欧州メーカーの中国法人にも採用されている中国大手車載機器メーカーの一つ。今回採用された「TP2824」は、標準画質のコンポジット映像信号だけでなく、ハイビジョン映像にも対応する映像受信用半導体で、同社の独自規格「HD-TVI」を採用し、ハイビジョン化と低コスト化の両立を実現。全方位モニターに活用すると、フルハイビジョン画質で自動車の周囲の状況をカーナビなどのディスプレーに表示するという。

●ストップ高銘柄
 アイケイ <2722>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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