市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:システナ、すかいらーく、三菱UFJ

システナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジ <8278>  1,915円  +66 円 (+3.6%)  11:30現在
 フジ<8278>が高い。8日の取引終了後、第1四半期(3~5月)連結決算を発表しており、売上高784億7800万円(前年同期比2.0%増)、営業利益20億2000万円(同26.4%増)、純利益14億7900万円(同30.2%増)となった。6月にフジ北条店(愛媛県松山市)をスクラップ&ビルドしたほか、広島県呉市でスーパーマーケットを展開していた三和ストアーから譲り受けた3店舗を5月にオープンしたことが寄与。また、既存店活性化策として、3月にZY高岡店(愛媛県松山市)をディスカウント業態からスーパーマーケット業態に変更しリニューアルオープンさせたほか、フジグラン四万十(高知県四万十市)の改装を実施するなどしたことが貢献した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高3155億円(前期比1.0%増)、営業利益84億円(同17.2%増)、純利益60億円(同17.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■トーカイ <9729>  2,344円  +25 円 (+1.1%)  11:30現在
 トーカイ<9729>が3日ぶりに反発している。8日の取引終了後、24時間オンライン脈拍測定システムにおけるリストバンド型ウェアラブル機器「iAide2」が医療機器認証を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「iAide2」は、同社が18年から提供している、主に高齢者を対象とした24時間オンライン脈拍測定システムの中核をなす製品で、TDK<6762>及び昭和電機産業(岐阜県各務原市)と共同で開発。従来の「iAide」の「脈拍の連続データを24時間オンラインで確認できる機能」「脈拍が設定値を超えた際の自動アラート機能」「利用者の手動によるSOSアラート機能」に加え、新たに「体表温度の連続測定機能」と「歩数などの活動量の可視化機能」を備えたのが特徴で、在宅患者など遠隔地にいる利用者の状態をより正確に把握することが可能となり、ひいては重症化の予防や緊急時の早期対応につながると期待している。

■システナ <2317>  1,847円  +19 円 (+1.0%)  11:30現在
 システナ<2317>が3日ぶりに反発している。午前11時ごろ、ビジネスアプリプラットフォーム「Canbus.」が、IT導入補助金対象ツールに認定されたと発表しており、これが好材料視されている。IT導入補助金は、認定を受けたIT導入支援事業者の指定ITツール(ソフトウェア)を新規で導入する場合、導入費用の2分の1以下(最大150万円未満)が補助される制度。今回の認定により、「Canbus.」導入の障壁が下がることから、商機拡大が期待されている。

■すかいらーく <3197>  1,902円  +18 円 (+1.0%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>が反発している。8日の取引終了後に発表した6月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比1.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ガストで5月16日から実施している「肉祭2019」フェアが引き続き好調に推移し、単価アップに貢献した。また、バーミヤンで5月23日から開催している「中華甲子園」フェアが好調を維持したことや、タピオカドリンクなどデザートの販売が好調だったことも売り上げ増を牽引した。

■壱番屋 <7630>  4,915円  +35 円 (+0.7%)  11:30現在
 壱番屋<7630>が反発。8日の取引終了後、三井物産<8031>の海外拠点であるアジア・大洋州三井物産とインドに合弁会社イチバンヤ・インディアを設立したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新会社は、インドにおける直営及びフランチャイズでの店舗展開を図るのが目的。資本金は1億8750万ルピー(約3億円)で、アジア・大洋州三井物産が60%、壱番屋が40%出資して設立した。きょう付の日本経済新聞では「2020年をメドに首都のニューデリー近郊に1号店を出し、5年間で10店の出店を目指す」と報じており、世界最大のカレー消費国であるインドへの出店に対する期待が買いにつながっているようだ。

■三菱UFJ <8306>  528.8円  +2.1 円 (+0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸、ここにきてにわかに戻り歩調を強めている。世界的に金融緩和ムードが強まるなか、FRBによる米早期利下げ観測などが運用収益の先行きに対するネガティブ材料となっていた。しかし、足もとは6月の米雇用統計を受けて米利下げに対する過度な期待が剥落しており、米10年債利回りも前日終値時点で2.05%と再び2%台で推移している。米国事業の運用環境悪化に対する懸念が後退し、買い戻しの動きが株価上昇を後押ししている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,897円  +9 円 (+0.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調な値動き。前週末に発表された6月の米雇用統計を受け過度な利下げに対する期待が後退し、米10年債利回りも上昇傾向にある。これを背景に外国為替市場では足もと1ドル=108円80銭近辺までドル高・円安が進んでおり、輸出採算悪化懸念に歯止めがかかった。依然として自動車メーカー各社の今期想定為替レートよりも実勢は円高水準にあり、上昇も小幅にとどまっている。

■技研製作所 <6289>  3,310円  -365 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 8日に決算を発表。「3-5月期(3Q)経常は赤字転落」が嫌気された。
 技研製作所 <6289> が7月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益は前年同期比2.6%減の32.3億円となり、通期計画の65億円に対する進捗率は49.7%にとどまり、5年平均の75.3%も下回った。
  ⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■村田製作所 <6981>  4,913円  -107 円 (-2.1%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株が全体相場に逆行し軟調な値動きを強いられている。前日の米国株市場でアップル株が投資判断引き下げなどの動きを背景に大きく値を下げた。昨秋発売のiPhone新機種の販売の苦戦が伝わっており、同社の有力サプライヤーである日本の大手電子部品株にも売りが先行する形となっている。

■フェニックスバイオ <6190>  1,293円  +234 円 (+22.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 フェニックスバイオ<6190>が続急騰、前日にストップ高に買われる人気となったが、きょうも投資資金の流入が続いている。広島大発のバイオベンチャーで、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開するほか、製薬会社向け販売も手掛けている。6月25日に固相化トランスフェクション関連商品を手掛けるバイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田区)と業務提携し、サイトパスファインダーの製品を販売することを発表しており、今後の展開が注目されている。

■バルクホールディングス <2467>  624円  +72 円 (+13.0%)  11:30現在
 バルクホールディングス<2467>が急騰。8日の取引終了後、子会社Strategic Cyber Holdings(東京都港区、以下SCH)が、東芝ITサービス(川崎市川崎区)へ「SIGA Platform」による人工知能(AI)を用いた制御システム向け初期障害検出サービスを供給すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「SIGA Platform」は、イスラエルのSIGA OT Solutionsによる、既存の産業制御システムを停止させることなく、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)で処理される前の電気信号をAI・マシンラーニングにより検知・解析し、ICS(インシデント・コマンド・システム)における脅威を即座に特定することを可能とするソリューション。制御機器・システムの正確でリアルタイムな状態把握を可能とする同サービスは、イスラエル電力公社をはじめとする政府機関や企業での実績が評価され、世界各国で導入されており、SCHでは国内における「SIGA Platform」の導入拡大を目指すとしている。

■大泉製作所 <6618>  809円  +85 円 (+11.7%)  11:30現在
 大泉製作所<6618>が連日の急騰。26週移動平均線をマドを開けて上回り、2月13日につけた年初来高値724円も約5カ月ぶりに更新した。安倍政権の政策フォローを背景に5Gの国内整備が今後加速する見通しにある。そうしたなか、同社が展開するエレメントが5Gネットワークで使用される光通信半導体レーザーモジュール向けに需要を伸ばす可能性があり、物色人気の原動力となっている。 株価は足が速く、2014年8月から9月にかけ、200円近辺にあった株価を1900円近くまで短期間で約9倍に大化けさせた経緯がある。

■ソフトマックス <3671>  1,407円  +86 円 (+6.5%)  11:30現在
 ソフトマックス<3671>が大幅高で3連騰、1400円台に乗せてきた。3営業日で上昇率は28%に達し、6月14日の年初来高値1426.7円(分割後修正値)奪回を目前に捉えている。民間のIT投資需要は医療分野でも広がりをみせ始め、データ蓄積や業務の効率化を実現する電子カルテの市場が拡大傾向にある。同社は電子カルテを主力に医療情報システムを展開しており、今後の商機拡大が期待される状況。足もとの業績も急激な伸びを示しており、18年12月期の営業利益56%増に続き、19年12月期も59%増と高成長が継続する見通し。

■テラ <2191>  255円  +13 円 (+5.4%)  11:30現在
 テラ<2191>は急反発。8日の取引終了後、理化学研究所発のベンチャー企業で、NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)標的治療の技術開発を行う理研免疫再生医学(東京都千代田区)と事業提携に向けた基本合意を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の事業提携は、理研免疫再生医学のNKT細胞を標的としたがん免疫療法では、テラの強みである樹状細胞を用いていることから、事業シナジーが高いと判断したという。今回締結の基本合意に基づき、テラは理研免疫再生医学から技術・ノウハウの実施許諾を受け、理研免疫再生医学が提携する医療機関からがん治療用免疫細胞の加工を受託する予定としている。なお、19年12月期業績予想への影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄
 システムソフト <7527>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   11:30現在
 サムライJP <4764>  216円  +50 円 (+30.1%) ストップ高   11:30現在
 アクセルマーク <3624>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均