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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エスプール、象印、ワークマン

エスプール <日足> 「株探」多機能チャートより
■エスプール <2471>  3,005円  +205 円 (+7.3%)  11:30現在
 エスプール <2471> [東証2]が急伸。1日大引け後、19年11月期上期(18年12月-19年5月)の連結経常利益を従来予想の4.6億円→7.7億円に69.1%上方修正。従来の1.7%減益予想から一転して66.2%増益を見込み、4期連続で上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。障がい者雇用支援サービスで農園の早期開設が進み、利益率の高い設備を前倒しで販売したことが寄与。上期の販売実積は430区画となり、期初計画の292区画を大幅に超えた。なお、通期の経常利益は従来予想の12.4億円(前期は10億円)を据え置いた。

■象印マホービン <7965>  1,227円  +72 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 象印マホービン<7965>が大幅高で4日続伸している。1日の取引終了後、19年11月期連結業績予想について、売上高を855億円から800億円(前期比5.5%減)へ、営業利益を62億円から53億円(同15.3%減)へ、純利益を44億円から38億円(同14.3%減)へ下方修正した。同社では、中国における経済状況の悪化など特に海外市場で想定よりも厳しい経営環境が予想されるためとしているが、中国市場の悪化などは織り込み済みとの見方が強く、目先の悪材料出尽くし感から買いが入っているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(18年11月21日~19年5月20日)決算は、売上高441億7900万円(前年同期比7.7%減)、営業利益40億8600万円(同22.3%減)、純利益29億2000万円(同22.0%減)だった。

■ワークマン <7564>  4,895円  +170 円 (+3.6%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が大幅高で3日続伸。作業服販売チェーンの最大手で、低価格を売り物に全国展開で需要を捉えている。作業服で培った機能性を生かしたカジュアル衣料も手掛け、プライベートブランド(PB)商品が収益を牽引している。同社が1日取引終了後に発表した6月の既存店売上高は前年同月比35.8%増と大幅増収基調が続いており、これを材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■CYBERDYNE <7779>  647円  +18 円 (+2.9%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が6日続伸している。午前10時ごろ、ドイツの主要保険グループのニュルンベルガー社と医療用HALによるサイバニクス治療に対する保険適用で合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回のニュルンベルガー社との保険適用の合意は、ドイツにおける初の民間保険の適用となり、保険に加入している脊髄損傷患者を対象にサイバニクス治療の治療費がカバーされることになる。CYBERDYNEではこの事例を皮切りに、同国における民間保険の適用を拡大し、サイバニクス治療の普及を進めるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  16,280円  +440 円 (+2.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は売り買い交錯。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、インテル、ザイリンクスなどの半導体関連が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続伸と上昇基調を強めている。貿易協議の再開が決まり、米中摩擦への行き過ぎた懸念が後退し半導体関連株には買いが入りやすくなっている。東京市場でも半導体関連への見直しが進み始めているが、きょうは前日の急伸の反動で足もとは利益確定売りも観測。また、政府が今月4日から半導体材料の韓国への輸出規制強化を発表しており、これが上値を押さえる材料となっている。

■JSR <4185>  1,713円  +46 円 (+2.8%)  11:30現在
 JSR<4185>が反発している。1日の取引終了後、5G向けに低誘電率・低誘電の正接絶縁材料を開発し、販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同材料は、スマートフォンなどに用いられるフレキシブル銅張積層版(FCCL)のベースフィルムおよび低粗化銅箔への高い密着力を有しているほか、高温多湿下での使用で優れた電気特性を維持するのが特徴。また、熱硬化性材料で硬化前の流動性が高く、高周波プリント基板配線の埋め込み性に優れていることや、一般的な設備が使用できる200℃以下の加工が可能であること、更に、プリント基板の上下の配線層の接続に必要な穴空け加工性やめっきとの密着性にも優れているという。なお、同社では7月17日~19日に東京ビッグサイト青海展示棟で開催される5G/IoT通信展で、同材料を使ったFCCLを湖北奥馬電子科技と共同出展するとしている。

■ダイセキ <9793>  2,895円  +62 円 (+2.2%)  11:30現在
 ダイセキ<9793>が4日続伸している。1日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高135億5700万円(前年同期比9.3%増)、営業利益27億6700万円(同18.0%増)、純利益18億1100万円(同14.3%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。受注価格の下落などの影響で、前期は大幅な減収減益となった土壌汚染の調査・分析・処理事業が回復傾向にあることに加えて、鉛再生事業が増産および原材料費の下落により、計画を大きく上回ったことが寄与した。また、大型タンクなどの洗浄事業で引き続きほぼ100%の稼働が続いていることも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高535億円(前期比4.2%増)、営業利益101億円(同10.9%増)、純利益67億円(同9.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■富士フイルム <4901>  5,595円  +91 円 (+1.7%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が4日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。同社株はリーマンショック前の2007年11月に上場来高値5710円をつけているが、きょうは5600円台目前まで上値を伸ばし、その更新も視界に入ってきた。同社は多角化を推進し、写真や複写機のほかに医療、特に再生医療分野への注力で知られる。1日取引終了後に子会社が米ベンチャーキャピタルと新会社を設立し、患者以外の第三者のiPS細胞を使ったがん免疫療法の開発を始めることを発表。独製薬大手のバイエルも参画して出資、開発を進める。

■H2Oリテイ <8242>  1,277円  +6 円 (+0.5%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が5日続伸している。1日の取引終了後に発表した6月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比1.9%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。G20期間中の関西店舗における客数減の影響はあったものの、空梅雨による好天で、月前半から中旬にかけてファッションを中心に夏物商戦が活発化したことが寄与した。また、昨年6月の大阪北部地震による売上減の反動もあったとしている。

■高島屋 <8233>  1,214円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 高島屋<8233>はしっかり。1日の取引終了後に発表した6月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比0.7%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。ラグジュアリーブランドを中心とした高額品の売り上げが引き続き伸長したほか、クリアランスセールを昨年より1日早い28日にスタートしたことなどが寄与した。商品別では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、リビングなどは前年に届かなかったものの、紳士服、特選衣料雑貨、宝飾品・子供情報ホビー、食料品などがプラスで推移した。なお、免税売り上げは同8.2%減だった。

■ZOZO <3092>  2,038円  -76 円 (-3.6%)  11:30現在
 ZOZO<3092>が安い。SMBC日興証券は1日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は2200円から2100円に見直した。同証券では、日本のファッションEC市場にはまだ拡大ポテンシャルがあるとみており、同社は業界リーダーとしてEC市場の拡大を牽引する力を秘めている、と指摘。しかし、近年コア事業である受託ビジネス以外へ経営資源を集中し、受託ビジネスの施策や改善が二の次になっている印象を持つとし、受託ビジネスに注力し新たな施策などでGMV(流通取引総額)が再び加速するのを待ちたい、としている。

■日本鋳鉄管 <5612>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本鋳鉄管<5612>がストップ高の1081円に買われている。東京証券取引所が1日の取引終了後、指定替えにかかる猶予期間の指定から解除すると発表しており、これが好感されている。19年6月の時価総額が、東証1部から東証2部への指定替え基準に定める所要額(20億円)以上となったためとしている。

■ケアサービス <2425>  585円  +70 円 (+13.6%)  11:30現在
 1日に発表した「シニア向け施設紹介事業を開始」が買い材料。

■システムインテグレータ <3826>  749円  +58 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 システムインテグレータ <3826> が高い。1日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の1.4億円→2億円に42.6%上方修正。減益率が49.1%減→27.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。第1四半期にObject Browser事業、E-Commerce事業、ERP・AI事業の業績が計画を上回ったことが寄与。ERP・AI事業で大型開発案件を前倒しで開始したことに加え、バージョンアップ案件の増加なども上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の6億円(前期は5.5億円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 日本鋳鉄管 <5612>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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