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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ギャップ・アップ後は次第にこう着感が強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ギャップ・アップ後は次第にこう着感が強まる
■前場の注目材料:アイオデータ、19/6期下方修正 営業利益20億円←28億円
■昭電線HD、古河電が共同出資 汎用電線の販社設立


■ギャップ・アップ後は次第にこう着感が強まる

19日の日本株市場はギャップ・アップでのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうである。18日の米国市場では、NYダウが353ドル高と大幅に上昇した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及したことを受けた欧州市場の上昇が波及。その後も、トランプ大統領が習国家主席と電話会談し、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示すと、米中貿易摩擦の緩和期待から終日堅調となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の21190円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートになろう。円相場は1ドル108円40銭台で推移している。

もっとも、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。シカゴ先物にサヤ寄せする格好となりつつも、日経平均は足元でのもち合いレンジ上限レベルであり、このもち合いを上放れるにはエネルギーが足りない需給状況である。米中首脳会談が開催される意向であることは好感するものの、依然として上値追いには慎重である。

また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日、19日に行われており、6月は据え置きがコンセンサスとなっているが、7月の利下げを示唆するシグナルが発せられる可能性があるため、FOMC後に公開される声明文と、パウエルFRB議長の記者会見に市場の関心は集中している。7月利下げを相当織り込んでいる状態であるため、無視することはできないであろう。

また、先物主導によるギャップ・アップであり、買い一巡後は上値を追う参加者は限られているだろう。また、昨日は日経平均こそ0.7%安にとどまっていたが、マザーズ指数は2%を超える下落となっている。日経平均の底堅さが意識される中、中小型株の弱い値動きによって個人のセンチメントも回復しづらく、次第に様子見ムードが優勢になりそうである。


■アイオデータ、19/6期下方修正 営業利益20億円←28億円

アイオデータ<6916>は2019年6月期の業績予想を修正。営業利益は前期比32.7%減の20億円と、従来の28億円から下方修正している。コンセンサス(25億円程度)を下回る修正となった。製品の単価の落ち込みや受注が伸びず、売上高が想定を下回る見通し。一方で繰り延べ税金資産の追加計上を見込んでおり、連結純利益の計画は修正しなかった。


■前場の注目材料
・NYダウは上昇(26465.54、+353.01)
・ナスダック総合指数は上昇(7953.88、+108.86)
・シカゴ日経225先物は上昇(21190、大阪比+280)
・1ドル108円40-50銭
・SOX指数は上昇(1406.16、+58.30)
・VIX指数は低下(15.15、-0.20)
・米原油先物は上昇(53.90、+1.97)
・米長期金利は低下
・米中通商協議進展への期待
・日銀のETF購入
・日銀追加金融緩和への期待
・米利下げ期待
・株安局面での自社株買い

・昭電線HD<5805>古河電<5801>が共同出資 汎用電線の販社設立
・ソニー<6758>変化に迅速対応 半導体分離「明言」避ける
・トヨタ紡織<3116>米テネシー工場拡張 シート骨格部品 生産を一部集約
・三菱電<6503>FA製品技術統合 シンガポール社に出資
・楽天<4755>に追い風 携帯市場大変革の引き金に 解約金上限1000円決定


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀政策金融政策決定会合(20日まで)
・08:50 5月貿易収支(予想:-1兆2000億円、4月:+568億円)

<海外>
・07:45 NZ・1-3月期経常収支(予想:+1.6億NZドル、10-12月期:-32.56億NZドル)

《SF》

 提供:フィスコ

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