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【市況】NY株式:NYダウ353ドル高、米中貿易摩擦を巡る懸念後退

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式相場は上昇。ダウ平均は353.01ドル高の26465.54、ナスダックは108.86ポイント高の7953.88で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及し、欧州株が全面高となり、米国株も買いが先行。トランプ大統領が習国家主席と電話会談し、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示すと、米中貿易摩擦の緩和期待から終日堅調となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や資本財が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが下落した。

米中関係の悪化懸念が後退し、クアルコム(QCOM)やマイクロン・テクノロジー(MU)など半導体関連株が軒並み上昇。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)も堅調推移。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け大幅上昇。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が上昇した。

本日、SNSのフェイスブック(FB)が発表した仮想通貨「リブラ」は、既存通貨や証券と連動させる仕組みを採用し、ビットコインなどに見られる激しい値動きを抑制する計画だ。来年にも発行される見通しだが、普及すれば金融業界に大きな影響を与えるだろう。







Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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