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【市況】明日の株式相場見通し=足もとセンチメント悪化も値動きは限定的

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(19日)の東京株式市場は、足もと投資家のセンチメント悪化で日経平均は下値を試す可能性がある。しかし、FOMCというビッグイベントを控え、買い方同様売り方も動きにくいタイミングであり、下げたとしても下値は限定的とみられる。また、今晩の米国株や為替の動向などを横目に自然体でリバウンドに転じるケースも考えられるが、その場合も値幅は小さいものとなりそうだ。

 戦略的には、個別材料株の短期売買を除き、参戦するなら今週後半以降のボラティリティが高まった場面の方が有効といえる。FOMCの結果が反映されるのは、東京市場では20日の木曜日で、いずれにしてもアルゴリズム売買を交え値動きが荒くなる可能性が高い。買い方の立場で言えば、週後半に大きく下に振られた場合は買い、大きく上昇した場合はいったん手仕舞っておくというというのが投資戦略として考えられる。

 きょうの東京市場は後場に入り日経平均が崩れる格好となった。フシ目の2万1000円ラインを抵抗なく割り込んだことは今の相場の足腰の弱さを反映しているともいえるが、現時点では25日移動平均線や26週移動平均線近辺にとどまっており、下値リスクが強く意識されるような場面とは違う。きょうの下げは、売買代金をみても分かるように投資家が離散した状態での先物仕掛けの上下動で、これが実需の売りを誘発するような印象は今のところない。

 個別に目を向けると、あすは名刺管理サービスを展開するSanSan<4443>が東証マザーズに新規上場するが、マーケットの注目度は高く全般閑散商いも一極集中的に人気化する可能性は高い。このほか、個別材料株では需給関係の良いものが基本。例えば売り残の厚い新電力関連のイーレックス<9517>やバイオマス発電でチャートの良いフジコー<2405>、青空圏を走る朝日ネット<3834>、話題の光通信関連ではウエスコホールディングス<6091>などの動きに注目してみたい。

 日程面では、日銀の金融政策決定会合(~20日)が行われるほか、5月の貿易統計、5月の訪日外客数の発表がある。海外ではFOMC2日目となり、パウエルFRB議長の記者会見が予定されている。(中村潤一)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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