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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ツルハHD、Jフロント、NEC

ツルハHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツルハホールディングス <3391>  9,550円  +490 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ツルハホールディングス<3391>がカイ気配スタートで大幅高、きょうで3日続伸と上値追い基調を強めている。同社が17日取引終了後に発表した19年5月期の売上高は前の期比16.2%増の7824億4700万円、経常利益も同4.1%増の433億1300万円と好調だった。経常利益は26期連続で最高益更新となった。また、20年5月期も売上高は前期比4.8%増の8200億円、経常利益は同4.4%増の452億円と増収増益が続く見通しにあり、これを好感する買いを誘導している。なお、19年5月期年間配当は前期比2円増配の148円。今期も148円を計画している。

■Jフロント <3086>  1,159円  +16 円 (+1.4%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が反発している。同社17日取引終了後に発表された5月度連結売上高が前年同月比で5.3%増と4月の同横ばいから大きく上昇していることが好感されている。特に、パルコ事業は前月の3.6%減から3.7%増へ大きく改善した。気温の上昇に伴い、Tシャツやワンピース、リネン素材などの夏物衣料品が売れたことに加え、ビアガーデンやエアコンを中心とした家電などの季節アイテムも貢献している。また、百貨店事業は横ばい圏で推移しているが、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は前年同月比22.8%増と好調さを持続している。

■NEC <6701>  4,095円  +55 円 (+1.4%)  11:30現在
 NEC<6701>が反発。米中摩擦を背景に世界景気減速への懸念がハイテク主力セクターの株価を軟化させているが、そのなか同社株は押し目買い意欲が根強く、4月下旬以降下値切り上げ波動を継続している。次世代通信規格「5G」の基地局投資では中国ファーウェイ排除の動きを背景に同社がシェアを高める可能性が意識されている。また、収益力向上を目的としたリストラにも積極的に取り組んでおり、株式市場では3000人規模の人員削減や生産ラインの再編などの経営構造改革を評価する動きがある。20年3月期営業利益は合理化努力の結実により前期比88%増の1100億円と急回復を見込んでいる。

■リクルート <6098>  3,522円  +36 円 (+1.0%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>が反発、25日移動平均線をサポートラインに上値指向を継続。きょうはマドを開けて3500円台後半に歩を進め、5月29日につけた3629円の年初来高値更新を視界に捉えている。人材サービス大手で、4月からスタートした「働き方改革関連法」や「改正出入国管理法」の施行では業界トップの総合力で商機を捉えている。特にHRテックによる人材市場開拓や積極的なM&A戦略に期待が大きい。求人情報検索サイト「インディード」も絶好調で収益貢献が続いている。19年3月期は営業利益段階で前の期比16.3%増の2230億9000万円と2ケタ成長を果たしており、20年3月期予想についても会社側は未開示ながら大幅増益が濃厚とみられている。

■住友金属鉱山 <5713>  2,914円  +14 円 (+0.5%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019~21年度までの3年間で、EVに欠かせない銅やニッケル部門を中心に約5千億円を投資する方針を打ち出した」と報じられており、改めて同社の中期経営計画への関心が高まっているようだ。記事によると、車載電池向けの正極材など川下の材料生産にも力を入れ、市況変動への耐性が強い収益モデルの構築を急ぐとしている。同社では、正極材の生産能力を27年度までに現在の2倍の月1万トンに引き上げる構想も持っており、EVを軸とした成長戦略を強化する。

■西松屋チェーン <7545>  830円  -47 円 (-5.4%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 17日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は21%減益で着地」が嫌気された。
 西松屋チェーン <7545> が6月17日大引け後(17:30)に決算を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比20.9%減の26.1億円に減ったが、3-8月期(上期)計画の32億円に対する進捗率は81.8%となり、5年平均の81.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒西松屋チェーンの詳しい業績推移表を見る

■日本光電 <6849>  3,005円  -130 円 (-4.2%)  11:30現在
 日本光電<6849>が3日続落している。17日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を110億円から107億円(前期比4.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。子会社である日本光電アメリカの労務問題に関する仲裁の提起に関して、現地時間14日に和解が成立したことに伴い、和解金379万ドル(約4億1500万円)を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高1860億円(同4.0%増)、営業利益160億円(同6.4%増)は従来見通しを据え置いている。

■エボラブルアジア <6191>  2,608円  -38 円 (-1.4%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>は反落している。17日の取引終了後、民泊事業子会社エアトリステイが、ハウスドゥ<3457>と包括的業務提携を開始したと発表したが、株価は前日まで急上昇していたこともあり、利益確定売りが優勢となっている。今回の提携により今後は、ハウスドゥが空室対策サービスとして実施する住宅宿泊事業の物件運用をエアトリステイが請け負うことになる。また、ハウスドゥとエアトリステイ、エアトリステイが公式パートナーとなっている米エアビーアンドビーの3社が共同で、住宅宿泊を検討する不動産オーナーに対するセミナーを実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,100円  -165 円 (-1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が軟調。米中貿易摩擦の影響で半導体市況の回復が遅れるとの見方が強まっており、前日の米国株市場では半導体セクターに引き続き軟調な銘柄が多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。東京市場でもこの流れを引き継ぐ展開を強いられている。ただ、ここ連日の下げで半導体製造装置メーカー全般の株価は値ごろ感も生じており、同社株も前日あたりから押し目に買い向かう動きが観測されている。

■サン電子 <6736>  1,168円  +122 円 (+11.7%)  11:30現在
 サン電子<6736>が急騰し、年初来高値を更新している。17日の取引終了後、犯罪捜査用ソリューションなどを手掛けるイスラエル子会社セレブライト・モバイル・シンクロナイゼーションが、同国のベンチャーキャピタル、イスラエル・グロース・パートナーズ・キャピタル(IGP)に対して第三者割当により優先株式の発行を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。IGPはイスラエル関連のハイテク企業をM&Aを活用しグローバルに成長させた経験が豊富であることから、セレブライトの成長戦略の実行を加速させることが狙い。優先株の発行総額は1億1000万ドル(約119億円)で、M&Aなどに当てる方針。なお、今回の第三者割当増資により、サン電子のセレブライト株保有比率は94.6%から71.5%になるが、引き続き連結対象子会社となる。

■AKIBA <6840>  3,965円  +150 円 (+3.9%)  11:30現在
 AKIBAホールディングス<6840>が25日移動平均線を足場に急反発。メモリーの販売を主力としており、自社開発のフラッシュメモリーのほか、OEM供給も手掛ける。独自技術を駆使してIP系・非IP系のネットワーク入出力機器を束ねデータ出力を行うIoTゲートウェイの開発など成長市場の開拓にも余念がない。業績も絶好調で19年3月期は営業利益が前期比4倍化、20年3月期も2ケタ伸長で5億円を見込んでいる。

■ブイキューブ <3681>  586円  +17 円 (+3.0%)  11:30現在
 ブイキューブ<3681>が3日続伸。17日の取引終了後、神戸市が新たに構築した危機管理システムに、オペレーションテーブル「V-CUBE Board」を提供したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同製品は、65インチの大型ディスプレーを中央に配置したテーブルで、映像も含めたさまざまな情報を一画面に表示することが可能なほか、タッチパネルを指で操作し、必要な情報を拡大表示する、並べて比較する、手書きで書き込むといったことができるのが特徴。危機管理システムで強化された情報共有機能、意思決定・判断機能、一括情報発信機能の3つの機能で情報共有や意思決定・判断を支援し、避難発令などのオペレーションの迅速化への貢献が期待されている。

■アイビーシー <3920>  1,291円  +32 円 (+2.5%)  11:30現在
 アイビーシー<3920>が反発。テクニカル的には25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消し、日足一目均衡表の雲抜けをうかがう場面。ICTインフラ性能監視の先駆で足もと更新需要を捉えるほか、IoTセキュリティー基盤サービスでも5月に実証実験を支援するサービスを開始するなど実績を積み重ねている。企業のクラウド関連投資が加速するなか、クラウド型情報監視サービス提供でも需要を確保しており、業績成長期待が強い。

■エイジア <2352>  1,218円  +20 円 (+1.7%)  11:30現在
 エイジア<2352>が5日ぶりに反発している。17日の取引終了後、19年9月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表したことが好感されている。現行制度では、100株以上保有株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈しているが、新制度ではポイント制に移行。200株以上保有の株主に対して、特設サイトで食品や電化製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる株主優待ポイントを、保有株数と保有期間に応じて年間で2000~1万1000ポイント付与するとしている。

●ストップ高銘柄
 クボテック <7709>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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