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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:千代建、シルバライフ、モノタロウ

シルバライフ <日足> 「株探」多機能チャートより
■千代田化工建設 <6366>  343円  +19 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 千代田化工建設<6366>は商いを伴い急伸。株価は業績不安を背景に5月10日に253円の年初来安値をつけたが、その後は底値圏で売り物をこなし、5月下旬を境に急浮上に転じてきた。ここ低位株の一角が人気化しているが、共通項となっているのは取組妙味。同社株は5月31日申し込み現在で信用倍率0.92倍と売り買いがっぷり四つ、売り残は1000万株を超えている。日証金ベースでも大幅に売り長となっている。

■シルバーライフ <9262>  5,790円  +310 円 (+5.7%)  11:30現在
 シルバーライフ <9262> [東証M]が高い。10日大引け後、19年7月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.3億円→9.7億円に31.3%上方修正。増益率が9.2%増→43.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしことが買い材料視された。自社工場の作業効率化に加え、スケールメリットを活かした価格交渉力により、材料費の高騰が限定的となることが寄与。配送回数の変更による運賃抑制などで販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。なお、同時に発表した19年7月期第3四半期累計(18年8月-19年4月)の同利益は前年同期比57.7%増の7.5億円だった。

■MonotaRO <3064>  2,521円  +127 円 (+5.3%)  11:30現在
 MonotaRO<3064>が続伸している。同社は10日取引終了後に、5月度の売上高(速報値)が103億4500万円(前年同月比22.6%増)になったと発表。同月の新規顧客獲得数が6万7400アカウントと順調に積み上がっていることなどが寄与しており、買い安心感を誘うかたちとなっているようだ。

■FFRI <3692>  4,980円  +210 円 (+4.4%)  11:30現在
 FFRI<3692>は6連騰と異彩高で連日の年初来高値更新、2017年7月下旬以来1年11カ月ぶりとなる5000円大台乗せを目前に捉えている。企業や官公庁のサイバー防衛に対する意識の高まりを受け、サイバーセキュリティー分野でソフト開発や人材派遣を手掛ける銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、ソフトを自社で開発し、独自のヒューリスティック技術による未知のウイルス検知で強みを持つ同社が株価を先駆させている。昨年11月にはNTTコミュニケーション、今年5月にはNEC<6701>やソースネクスト<4344>などと提携しており、展開力を増していることもポイントとなっている。

■スギホールディングス <7649>  5,120円  +125 円 (+2.5%)  11:30現在
 スギホールディングス<7649>が3日続伸している。10日取引終了後に発表された5月度既存店ベース売上高は、前年同月比で4.6%増と4月の同2.7%増から伸び率をさらに加速させていることが好感されているようだ。内訳として、スギ薬局事業は同5.2%増、食品や日用雑貨などを取り扱うジャパン事業が同1.1%増といずれもプラス圏に推移している。

■ココカラファイン <3098>  5,730円  +130 円 (+2.3%)  11:30現在
 ココカラファイン<3098>が反発し年初来高値を更新している。同社は10日引け後に、マツモトキヨシホールディングス<3088>、スギホールディングス<7649>との資本業務提携や経営統合案について、第三者による特別委員会を発足すると発表。これからの本格的な協議に向けた期待から買いが流入しているようだ。なお、委員会の検討結果は7月末をメドに予定しており、同社ではその結果も踏まえ、検討を進める予定だ。

■東京エレクトロン <8035>  15,930円  +335 円 (+2.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が高い。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやザイリンクス、マイクロンテクノロジーなどの半導体関連が物色人気を集め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸で戻り足が鮮明、5月17日以来となる1400台を回復し75日移動平均線との下方カイ離もほぼ解消した。これを受けて東京市場でも半導体関連の一角に買い戻しの流れが継続している。

■パンパシHD <7532>  6,850円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日続伸となっている。同社は10日取引終了後に、ドン・キホーテの月別販売高状況(速報値)を公表。5月度の既存店売上高は前年同月比2.2%増となり、4カ月連続で前年実績を上回った。既存店の客単価は同0.8%減と4カ月ぶりのマイナスとなったが、客数が同3.1%増と4カ月連続のプラスとなったことが寄与した。商品別では、食品や日用消耗品など生活必需品が底堅く推移したほか、気温の上昇が夏物季節商品の需要を喚起。インバウンド消費は、中国の労働節休暇が押し上げ効果を発揮し、消耗品消費を中心に免税売上高は2ケタ増となった。なお、全店ベースの売上高は同6.6%増となった。

■リコー <7752>  1,086円  +13 円 (+1.2%)  11:30現在
 リコー<7752>が5日続伸。この日、室内光で発電する完全固体型色素増感太陽電池を実用化したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社が開発した完全固体型色素増感太陽電池は、複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用することで、電解質を固体材料のみで構成することに成功。電解質に液体を用いる電池が抱える液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題を解決するとともに、室内光源波長に適した有機材料の設計や、デバイス構造の最適化を実現し、発電性能を大幅に向上させたという。なお、同太陽電池は、大成(名古屋市中区)とデザインオフィス ライン(東京都渋谷区)が6月10日に発売したバッテリー搭載型デスク「LOOPLINE T1(ループライン ティーワン)」の室内用ソーラーパネルとして採用されている。

■日立製作所 <6501>  4,036円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が7連騰と異色の上げ足。前日に続いて今日もマドを開けて買われ連日の年初来高値更新と気を吐いている。あらゆるものがネット接続されるIoT時代の到来を前に同分野に重心を置いた経営方針を打ち出している。その中核に据えているのが、ネット上の基盤システムを生かした法人向けサービス「LUMADA(ルマーダ)」で、同社のデジタルシフトの要となる事業戦略だ。2021年度に売上高1兆6000億円を目標に掲げているが、総売上高9兆円レベルの同社にとっても、その注力度合いの強さがうかがわれる。

■ミライトHD <1417>  1,711円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在
 ミライト・ホールディングス<1417>が続伸。同社はNTTグループ向けを中心とする通信工事会社だが、LAN配線工事などを中心に受注が伸び業績は好調に推移している。11日取引終了後に発表した5月の累計受注額は前年同期比40%増の620億円と大幅な伸びを示している。これを好感する形で買いが優勢となった。

■JCRファーマ <4552>  6,510円  -80 円 (-1.2%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>は小動き。10日の取引終了後、ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞「テムセルHS注」の静脈内投与による新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)に対する適応拡大について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に第1/2相臨床試験の治験計画届を提出したと発表したが、好材料視する動きは限定的のようだ。「テムセルHS注」は、15年に急性移植片対宿主病を適応症として承認を取得し、今年3月には、表皮水疱症に対する皮下投与による適応拡大として、製造販売承認申請を行っている。新生児低酸素性虚血性脳症は、妊娠中または出産時の脳血流の減少によって胎児脳への酸素供給が不足することなどで発生する疾患で、運動・精神発達障害および脳性麻痺等の脳神経障害を引き起こす。現在の治療法では、治療を行った約半数の患児には効果が認められないため、より有効な治療法の開発が望まれている。

■No.1 <3562>  1,209円  +171 円 (+16.5%)  11:30現在
 No.1<3562>が続急騰。前日に150円高のストップ高に買われたが、きょうはその上げ幅を上回る上昇でマーケットの視線を集めている。きょうで5連騰となり、この間に株価は1.5倍超となった。同社は自社企画の情報セキュリティー商品を取り扱っており、オフィスのネットワーク環境をガードする「WALLIOR壁投資」などが注目されている。同社子会社のNo.1パートナーの保有株式35%を光通信<9435>に譲渡するとともに、Webマーケティングによる各種情報通信端末の販売事業で提携しており、これも株高思惑を喚起している。

■バッファロー <3352>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 バッファロー<3352>がストップ高まで買われているほか、オートウェーブ<2666>やホットマン<3190>、カーメイト<7297>も急騰するなどカー用品を手掛けている銘柄の上げが目立っている。11日付の日本経済新聞は「政府は高齢ドライバー専用の新しい運転免許をつくる方針だ」と報道。記事によれば、危険を察知した際に自動的にブレーキをかけたり、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止したりする安全機能がついた車種のみ運転できるようにするとしており、急発進防止装置などの後付け需要が期待されているようだ。

■コラボス <3908>  783円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 コラボス<3908>がストップ高。この日、最新の人工知能(AI)技術を駆使したコールセンター向けリアルタイム音声認識システム「AmiVoice Communication Suite provided byコラボス」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同システムは、アドバンスト・メディア<3773>が提供する音声認識システム「AmiVoice Communication Suite3」を基盤としたサービス。最新AI音声認識技術により、コールセンターでの顧客およびオペレーターの全ての通話内容をリアルタイムでテキスト化するため、通話内容からキーワードに紐づいたFAQの回答や説明資料を自動的に表示したり、テキスト化した内容の検証など、応対品質と顧客満足度の向上をサポートするという。また、複数のコールを同時にモニタリングすることや、複数拠点を一括管理することができるため、マネジメントの効率化につながるとしている。

●ストップ高銘柄
 Jエスコム <3779>  177円  +50 円 (+39.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 霞ヶ関キャピタル <3498>  4,870円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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