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【市況】米国株見通し:米中懸念やや後退や米年内利下げ観測の高まりで買い継続

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2813.50(+ 8.50) (17:40現在)
ナスダック100先物  7207.75(+28.50) (17:40現在)


 17時40分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小高く推移。NYダウ先物は70ドル高程度で推移している。欧州株式市場はほぼ全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.50ドルほどの下落で推移。こうした流れを受け、5日の米株式市場は買い優勢で始まりそうだ。


 中国商務省が前日、「対米通商問題は、さらなる対話と交渉で解決する必要がある」と表明し、米中通商摩擦への過度の懸念は後退しているもよう。米財務省が、「ムニューシン長官が日本で開かれるG20会合で中国人民銀行の易綱総裁と会談へ」と発表したことも、雪解け的なムードを予感させる可能性。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測も一段と高まっており、投資家センチメントは改善しつつある。NY原油先物は、米在庫減少予想や需要回復思惑が下支えとなり、底堅い展開が見込まれる。


 本日発表となる米国の経済指標は、5月ADP雇用統計(民間雇用者数)や5月ISM非製造業景況指数。双方とも前回を下回ると予想されており、株式市場にはネガティブな材料になる可能性がある。決算発表は、キャンベルスープ、アメリカンイーグル、などが予定されている。

《KK》

 提供:フィスコ

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