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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トビラシステ、ファナック、ソフトバンクG

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■トビラシステムズ <4441>  10,190円  +940 円 (+10.2%)  11:30現在
 トビラシステムズ<4441>が続急伸。4日の取引終了後、同社の迷惑電話番号データベースを利用したサービス「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリが、KDDI<9433>から提供開始されたと発表しており、これが好感されている。同サービスは、これまで「トビラフォンモバイル for au」の名称でauスマートパスから提供されていたものに「迷惑メールフィルタ」機能を搭載。新たに「迷惑メッセージ・電話ブロック」の名称で、KDDI提供のアプリとして提供される。同社では、21年10月期までのいずれかの期において、同サービスによる売上高の増加見込みが18年10月期売上高(8億4200万円)の10%に相当する額以上になる見込みとしている。

■ヘリオス <4593>  1,833円  +133 円 (+7.8%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が大幅続伸。理化学研究所から特許ライセンスを受けiPS細胞関連技術を活用した創薬を行っており、再生医療関連の一角として注目を集めている。市場では加齢黄斑変性治療の治験開始に期待が大きい。また、体性幹細胞再生医薬品分野では脳梗塞急性期や急性呼吸窮迫症候群の治療法承認取得に向け、米アサシス社から導入した幹細胞製品「HLCM051」治験を実施中で、こちらの動向も株価に大きな影響を及ぼす。直近では、今月3日にアサシス社が欧米で実施した「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群に対する治験の二次解析の結果が良好であることを発表しており、好材料視されている。

■テクノプロH <6028>  5,520円  +370 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が大幅高で6日ぶりに反発している。4日の取引終了後、データ解析の専門会社であるアイズファクトリー(東京都千代田区)と連携し、人工知能(AI)人材の養成・派遣事業の拡大を目指すことで合意したと発表しており、これを好感した買いが入っている。両社はこれまで、協業の一環として昨年9月からアイズファクトリー独自の教育プログラムによるデータサイエンティスト養成をスタートさせ、修了生は解析モデルの構築や解析プロジェクト管理を行うデータサイエンティストとして活躍している。これを受け今回、AI関連人材の中でもデータサイエンティストと並んで需要の高い、解析モデルの機械学習の実装やシステムとの連携等を行うAIエンジニアについても、新たにアイズファクトリーが開設した教育プログラム「AIエンジニア養成コース」を通じて、養成・派遣事業を強化するとしている。

■トモニホールディングス <8600>  365円  +18 円 (+5.2%)  11:30現在
 4日、トモニホールディングス <8600> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる120万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月5日から8月31日まで。

■ユニバーサル <6425>  3,260円  +135 円 (+4.3%)  11:30現在
 4日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.38%にあたる30万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月5日から7月31日まで。

■ホシザキ <6465>  7,870円  +320 円 (+4.2%)  11:30現在
 ホシザキ<6465>が3日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「セブン―イレブン・ジャパンは2020年2月までに、揚げ物調理用の設備を約6千店で刷新する」と報じられたことを受けて、業務用厨房機器の大手である同社に思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、鶏の唐揚げなどをつくる「フライヤー」と換気設備を刷新するとしており、ヒーターからIH(電磁誘導加熱)にすることで、突起などがなくなって掃除しやすくなるという。深刻化している人手不足に対応するため、省力化を進める方針のようだ。

■日経レバ <1570>  17,170円  +620 円 (+3.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて買われ600円超の上昇、フシ目の1万7000円台を回復した。売買代金は東証1部上場銘柄で断トツのソフトバンクグループ<9984>を更に大きく上回り、全市場ベースでトップとなっている。同銘柄は日経平均株価にリンクしたETFでボラティリティは2倍の値動きを想定した設定となっており、きょうは日経平均が大きく買い優勢に傾くなか、それに連動する動きで短期筋の買いを引き寄せている。

■ファナック <6954>  18,855円  +600 円 (+3.3%)  11:30現在
 ファナック<6954>、キーエンス<6861>など設備投資関連株が急速に買い戻されている。NC装置トップメーカーのファナックやFA用センサーで断トツのシェアを持つキーエンスは中国向け売上比率が高いことで、ここ最近は米中摩擦問題が長期化の様相を呈したことで見切り売りが続いていた。しかし、両銘柄とも4月下旬につけた年初来高値から2割前後の大幅な調整を入れており、目先は前日の米株急伸を受けてリバウンド狙いの買いを呼び込んでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,582円  +284 円 (+3.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が6日ぶりに急反発。前日のニューヨーク株式市場で、アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)など主力IT関連株が反発したことが好感されている。同社は4日引け後に、傘下のWest Raptor Holdingsが持つ中国・アリババの米国預託株式7300万株を3日付で売却したと発表。これなどによって、2020年3月期第1四半期(4~6月)には約1.2兆円の税引き前利益が計上される見込みだ。なお、売却後に同社が持つアリババ株式は6億7400万株(発行済株式数に対する割合26%)となる。

■ガンホー <3765>  342円  +10 円 (+3.0%)  11:30現在
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は続伸。300円台前半のもみ合いを経て上値指向をみせている。同社は4日取引終了後、スマートフォン向けオンラインRPG「ラグナロク マスターズ」の国内サービスをきょう12時から開始することを発表、これが株価を刺激する格好となった。「ラグナロク マスターズ」は日本を除く全世界で2400万ダウンロードを突破し、売上高ランキング世界1位を記録しているオンラインRPGであるだけに、マーケットの注目度も高い。

■東京エレクトロン <8035>  15,390円  +435 円 (+2.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>などシリコンウエハーメーカーが買い優勢。前日の米国株市場ではエヌビディアやザイリンクスが大幅高となるなど半導体関連が総花的に買われ、主要株価指数を押し上げた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%を超える上昇となった。これを受けて、東京市場でもこれまで米中摩擦問題を背景に下値を探っていた同セクターの買い戻しが加速している。

■日本郵船 <9101>  1,677円  +47 円 (+2.9%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株に買いが集まっている。業種別騰落率でも同セクターは33業種中で一時値上がり率トップに買われた。中国政府高官の発言で米中貿易摩擦に対する懸念が足もと緩和されている。中国景気と連動性の高いばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数は、4月下旬以降に上昇基調を強めており、時価は1月中旬以来約5カ月ぶりの水準まで戻している。海運株はPBRなど株価指標面でも割安で足もとは底値買いの動きが強まった。

■ファンコミ <2461>  537円  +15 円 (+2.9%)  11:30現在
 ファンコミュニケーションズ<2461>が続伸している。4日の取引終了後、4日から7日に開催される2019年度人工知能学会全国大会(JSAI)で、Web広告のクリック率(CTR)予測モデルの評価に関する研究成果を報告すると発表しており、これが好材料視されている。同社では、広告主と媒体主が適切な取引をするために、機械学習に基づいて広告枠の価格づけをしていているが、発表ではこのタスクが要求することと従来的な機械学習の方法論の違いを指摘し、どうあるべきかについて論じるとしている。

■塩野義製薬 <4507>  6,124円  +168 円 (+2.8%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が続伸している。4日の取引終了後、抗インフルエンザウイルス感染症薬ゾフルーザについて、第3相臨床試験(国内予防投与試験)で主要目的を達成したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同試験の主要評価項目は、「インフルエンザウイルス感染症患者のいる家族、または共同生活者に被験薬を投与したときの投与後10日の間にインフルエンザウイルスに感染し、発熱かつ呼吸器症状を発現した被験者の割合」で、この主要評価項目がプラセボに対して有意に低い結果を示し、ゾフルーザの1回経口投与によるインフルエンザウイルス感染症の発症抑制効果が認められたという。これにより、ゾフルーザが1回の経口投与でインフルエンザウイルス感染症の治療だけでなく、予防でも効果を発揮することが示されたとしており、同社では今後、予防適応追加に向けて準備を進めるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,517円  +149 円 (+2.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が続伸。米中摩擦問題と外国為替市場でのドル安・円高を嫌気して前週後半から今週初にかけて大幅な調整を余儀なくされたが、株価が年初来安値圏に接近したことで、売り方も目先手仕舞いの動きが出て前日に下げ止まる動きをみせていた。きょうは米株市場の大幅高を受け買い戻す動きが加速した。ドル・円相場は1ドル=108円台前半の推移とひと頃の円高基調は一服している。ただ、同社の今期想定為替レートは1ドル=110円で、実勢はそれよりもかなり円高方向に振れていることで、収益デメリットに対する思惑もくすぶる。米中摩擦問題も現状は行き過ぎた不安心理の修正に過ぎず、それを見越してか一気に戻り足を強める展開には至っていない。

●ストップ高銘柄
 ソケッツ <3634>  1,445円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 アサカ理研 <5724>  2,000円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤHD <6699>  1,147円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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