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【市況】日経平均は小幅に5日続落、自律反発に期待も円高重く/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は小幅に5日続落。週明け3日の米国市場でNYダウは小幅反発し、4ドル高となった。日経平均も直近4営業日で850円近く下落していたため、本日は自律反発に期待した買いが先行して24円高からスタート。しかし、1ドル=107円台まで円高が進んだことや前日の米ハイテク株安が重しとなり、前場には20289.64円(前日比121.24円安)まで下落する場面があった。後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに一時プラスへ転じたものの、世界経済の減速懸念を背景に上値は重かった。

大引けの日経平均は前日比2.34円安の20408.54円となった。東証1部の売買高は12億3931万株、売買代金は2兆1913億円だった。業種別では、サービス業、情報・通信業、陸運業が下落率上位だった。一方、鉄鋼、ガラス・土石製品、海運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の27%、対して値上がり銘柄は71%となった。

個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%超、リクルートHD<6098>が5%超下落し、2銘柄で日経平均を約57円押し下げた。ソフトバンクGはハイテク株安が売り材料視されたようだ。ZOZO<3092>も3%超安と下げが目立った。その他売買代金上位では任天堂<7974>、ソニー<6758>、KDDI<9433>などが軟調。前日にスマートフォン向けゲームの共同開発が発表されたコロプラ<3668>や、決算発表の伊藤園<2593>も売り優勢。また、株式の売出し等を発表したインソース<6200>はストップ安水準まで売られた。一方、ファナック<6954>や東エレク<80352>が堅調で、ファーストリテ<9983>やトヨタ自<7203>は小じっかり。自社株買い実施を発表したカシオ計<6952>は買いが先行した。米プロジェクトでの液化天然ガス(LNG)出荷開始を発表した千代化建<6366>は急伸。また、ヤマシンF<6240>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。

《HK》

 提供:フィスコ

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