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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:千代建、H2Oリテイ、カシオ

千代建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■千代田化工建設 <6366>  290円  +10 円 (+3.6%)  11:30現在
 千代田化工建設<6366>が3日ぶりに反発している。同社は3日、米国ルイジアナ州キャメロンLNG(液化天然ガス)プロジェクトで、第1系列からLNGの出荷が開始されたと発表。これが材料視されているようだ。このプロジェクトは、同社の米グループ会社である千代田インターナショナルと米マクダーモット社とジョイントベンチャーを設立し、キャメロンLNGプロジェクトの設計・調達・建設業務に従事しているもの。このプロジェクトは3系列のLNGプラントを含み、3系列すべてが完成するとLNGの年間輸出量は1200万トン超となり、世界最大級のLNG生産設備になるという。

■H2Oリテイ <8242>  1,208円  +32 円 (+2.7%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が続伸している。3日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、全店合計売上高が前年同月比0.2%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。好天に恵まれ、気温の上昇とともに帽子やパラソル、サンダルなどの初夏アイテムの動きが順調だった。また、初の10連休となったゴールデンウィークは、特に都心店が広域から多くのファミリー層を中心に多数来店し売り上げを伸ばしたが、その後は、GWの反動や消費マインドの足踏みがあり、月を通した売り上げは小幅にとどまった。なお、阪急本店のインバウンド売り上げは、高額なジュエリーや海外ブランドのバッグが継続的に動きが良く、また化粧品を中心にリピーターが順調に増加し同11%増となった。

■カシオ計算機 <6952>  1,243円  +28 円 (+2.3%)  11:30現在
 3日、カシオ計算機 <6952> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.62%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月4日から7月4日まで。

■カネカ <4118>  3,735円  +75 円 (+2.1%)  11:30現在
 カネカ<4118>が3日ぶりに反発している。原田義昭環境大臣が3日、小売店などで配られるレジ袋について、無償配布を一律に禁じる法令を制定する考えを明らかにしたことを受けて、脱プラスチック関連の一角として買われているようだ。同社は、これまでにセブン&アイ・ホールディングス<3382>と「セブンカフェ」用のストロー導入に向けて共同開発製品の展開推進や、資生堂<4911>との化粧品用容器の共同開発を発表しており、脱プラスチック関連としての注目度が高い。また、王子ホールディングス<3861>や三菱ケミカルホールディングス<4188>など他の関連銘柄にも物色が波及している。

■長瀬産業 <8012>  1,582円  +28 円 (+1.8%)  11:30現在
 長瀬産業<8012>が3日ぶりに反発している。3日の取引終了後、米子会社を通じて、食品素材大手の米プリノバ・グループ(イリノイ州)株式の93.6%を約680億円で取得し、連結子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。プリノバ・グループは、北米や欧州を中心に食品素材販売、配合品製造及び最終製品の受託製造までを手掛けている。長瀬産では、100%子会社の林原の食品素材事業と合わせ、日本、アジア、米州、欧州におけるグループのプレゼンスを拡大するとしている。

■THK <6481>  2,187円  +37 円 (+1.7%)  11:30現在
 THK<6481>が3日ぶりに反発している。同社はきょう、東急建設<1720>と共同開発中の建設現場用搬送ロボットの実証実験を開始したと発表。2020年春の商用化を目指しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。両社は、日々変化する作業環境にあわせて即座に経路変更が可能で、狭くゆとりのない通路や段差などがある建設環境でも、決められた位置に資機材を搬送できる建設現場用搬送ロボットの共同開発を推進中。このロボット導入により、作業効率の約30%向上を目指している。

■ファナック <6954>  18,100円  +235 円 (+1.3%)  11:30現在
 ファナック<6954>が反発、FA関連株の一角に買い戻す動きがみられる。米中貿易摩擦の影響から中国向け売上比率の高い設備投資関連に売り圧力の強い展開が続いていたが、目先は下げ過ぎの反動で自律反発局面を迎えている。ただ戻り足も鈍い。米中摩擦を背景に中国景気減速への懸念がここ1カ月で一気に膨らんだことを映している。

■ヘリオス <4593>  1,700円  +21 円 (+1.3%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>は反発。同社はiPS細胞関連技術を活用した医薬品開発を推進するバイオベンチャーだが、米アサシス社の創製した幹細胞医薬品を用いて急性呼吸窮迫症候群と脳梗塞を対象とした治験も実施している。3日取引終了後、米アサシス社が欧米で実施した幹細胞製品「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群に対する治験結果を用いた二次解析の結果が良好であることを発表、これを手掛かり材料に買いが集まった。

■アンリツ <6754>  1,696円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在
 アンリツ<6754>が反発したほか、アルチザネットワークス<6778>も買い優勢となり、1000円大台目前まで切り返してきた。政府が6月中旬にも閣議決定する新たなIT戦略の概要について、4日付けの日本経済新聞が「自治体が全国に設置している約20万基の信号機をNTTドコモなど国内通信4社に開放し、次世代通信規格『5G』の基地局として利用できるようにする」と報じている。これが5G関連株に改めて投資家の視線を向かせる材料となった。なかでも、通信計測器は端末や基地局の評価で必須で高水準の需要が見込まれる。端末向け計測器ではアンリツが国内メーカーで断トツ、一方、基地局向けではアルチザが国内メーカーでは競合がいない状態。信号機の開放で基地局インフラが一気に進むとの思惑は、アルチザに強力な追い風材料となる。

■Jフロント <3086>  1,135円  +11 円 (+1.0%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>は3日ぶりに反発している。3日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比0.7%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。5月度は、気温の上昇に伴いワンピースなど夏物ファッションに動きが見られたほか、化粧品、ラグジュアリーブランドが国内・訪日外国人需要ともに好調に推移。また、宝飾品も売り上げを伸ばした。なお、大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は同23%増(客数同14%増、客単価同8%増)だった。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,342円  +13 円 (+1.0%)  11:30現在
 夢の街創造委員会<2484>が3日ぶりに反発。同社は3日、リクルートホールディングス<6098>の中間持ち株会社であるリクルートと業務提携契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は中小規模の飲食店への業務効率化を支援するため、自社が運営する出前館の注文情報と、リクルートライフスタイルが提供しているPOSレジアプリ「Airレジ」との連携を今夏から開始する計画。これにより、飲食店は出前注文における店舗オペレーションの効率化や消費税増税後の複数税率対応、低コストでの導入などのメリットが生まれるとしている。

■チヨダ <8185>  1,603円  +7 円 (+0.4%)  11:30現在
 チヨダ<8185>はしっかり。3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.0%増となり、2カ月ぶりにプラスに転じたことが好感されている。子供靴の販売が引き続き好調だったほか、カジュアルシューズも全体的に堅調に推移した。また、ゴールデンウィーク前に積極投入したサンダルも、月後半の気温の上昇とともに、販売好調となった。

■三菱UFJ <8306>  498.8円  +1.8 円 (+0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発。米長期金利の低下が顕著となっており、前日に米10年債利回りは遂に2.1%を下回り2.07%台まで水準を低下させている。ただ、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなど大手金融株が値ごろ感から買い戻されており、東京市場でも前日に500円ラインを下回った三菱UFJも下値限界とみた押し目買いを誘導している。

■インソース <6200>  2,228円  -500 円 (-18.3%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 3日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。既存株主による100万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限15万株の売り出しを実施する。売出価格は6月10日から12日までの期間に決定される。

■日本ライトン <2703>  223円  +50 円 (+28.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 3日、日本ライトン <2703> [JQ]に対して親会社である台湾のLITE-ON TECHNOLOGYがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を38.7%上回る1株240円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は6月4日から7月16日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

●ストップ高銘柄
 リボミック <4591>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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