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【市況】米利下げ観測強まる、ドル全面安107.88円/1.1262ドル

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

[ロンドン市場概況]

3日のロンドン外為市場では、ドル・円は108円17銭まで下落後、108円40銭まで上昇した。欧州株や米株先物が下落幅を縮小し、225ナイトが上昇、米10年債利回りが一時2.06%台まで低下後、2.11%台に反発したことで、ドル売り、円買いは後退した。


ユーロ・ドルは1.1166ドルから1.1189ドルまで上昇。コンテ伊首相が重要な記者会見を開くと表明したが、対ポンドでのユーロ買いが波及して底堅い推移になった。ユーロ・円は120円87銭から121円27銭まで上昇した。


ポンド・ドルは1.2661ドルから1.2611ドルまで下落。英国の5月製造業PMIが50割れとなったことや、ハードブレグジット懸念でポンド売りが強まった。ドル・スイスフランは0.9958フランから0.9997フランまで上昇した。

[経済指標]
・英・5月製造業PMI:49.4(予想:52.2、4月:53.1)

[要人発言]
・コンテ伊首相
「3日16時15分GMT(日本時間4日午前1時15分)から重要な記者会見を開く」

・ハント英外相
「ファーウェイの製品利用について、米国の主張に耳を傾ける」

・トランプ米大統領
「対中関税は、米国のインフレ率を押し上げていない」

・ジョンソン前英外相
「英国は、合意ありでも合意なしでも10月31日にEUを離脱する」


[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円108円37銭、ユーロ・ドル1.1181ドル、ユーロ・円121円18銭、ポンド・ドル1.2615ドル、ドル・スイス0.9987フラン。


[ニューヨーク市場概況]

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円45銭から107円88銭まで下落して108円07銭で引けた。

米国の5月ISM製造業景況指数が予想外に悪化したほか、ブラード・セントルイス連銀総裁が近く利下げの可能性を示唆したためドル売りが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1181ドルから1.1262ドルまで上昇し1.1242ドルで引けた。

ユーロ・円は、121円15銭から121円65銭まで上昇。対ドルでのユーロ買いが強まった。

ポンド・ドルは、1.2613ドルから1.2674ドルまで上昇した。

ドル・スイスは、1.0000フランから0.9911フランまで下落した。


[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]
・18.86←18.71日中最大19.75 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56


[原油市場概況]

3日のNY原油先物は続落。貿易問題で景気が一段と悪化するとの思惑が強まり、需要鈍化懸念が売り材料となった。


[株式市場概況]


米国株式相場はまちまち。ダウ平均は4.74ドル高の24819.78、ナスダックは120.13ポイント安の7333.02で取引を終了した。前週の株価下落を受けた買い戻しの動きが広がる一方で、5月ISM製造業景況指数が予想を下振れるなど、S&P500やダウは朝方から揉み合う展開となった。ナスダック総合指数はハイテク大手への独禁法違反での調査への懸念から売りが広がり、大幅下落となった。中国やメキシコとの貿易摩擦が懸念されたほか、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念から上値の重い展開となった。セクター別では、電気通信サービスや素材が上昇する一方で、メディアやソフトウェア・サービスが下落した。

検索大手のアルファベット(GOOGL)は、米司法省が独禁法違反で調査をする準備を進めていることが報じられ、下落。ネット小売のアマゾン(AMZN)や、SNSのフェイスブック(FB)にも調査が及ぶとの懸念から軟調推移。医療保険会社のセンティーン(CNC)は、同業ヒューマナ(HUM)が買収観測を否定し、大幅下落。一方で、精密機器のサイプレス・セミコンダクター(CY)は、独の同業インフィニオンテクノロジーズと101億ドルで売却合意し、急騰した。

米国債利回りは金融危機が起こった2008年以来のペースで低下しており、6月のFOMCでの利下げ観測が浮上している。


[通貨オプション]
ドル・円オプション市場で変動率は上昇。リスク警戒感の上昇でオプション買いに拍車がかかった。

リスクリバーサルでは円コールスプレッドが拡大。ドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いが強まった。

■変動率
・1カ月物6.24%⇒6.89%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物6.40%⇒6.77%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物6.69%⇒7.01%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.03%⇒7.32%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)

■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+1.52%⇒+1.81%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+1.69%⇒+1.86%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+1.78%⇒+1.92%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+1.96%⇒+2.06%(8年10/27=+10.71%)

[経済指標]
・米・4月建設支出:前月比+0%(予想:+0.4%、3月:+0.1%←-0.9%)
・米・5月ISM製造業景況指数:52.1(予想:53.0、4月:52.8)
・米・5月製造業PMI改定値:50.5(予想:50.8、速報値:50.6)


[要人発言]

・ブラード・セントルイス連銀総裁
「インフレを引き上げるために、近く利下げが正当化される可能性も」「利下げは景気減速の保険に」「貿易の不透明性リスクで、景気減速がさらに進むと見る」「貿易の混乱が世界市場に一段と多大な影響を与えた可能性」「利回り曲線はFRBの政策が引き締め過ぎる可能性を示唆」
「賃金は生産性の成長、インフレに一致」
「米国の債券利回りは他国の利回りに比べて若干高い」

・トランプ米大統領「メキシコは速やかに米国への薬物流入を差し止めるべき」

・バーキン米リッチモンド連銀総裁質
「経済の過熱で、労働参加者が増加する可能性」「欧州など、世界経済に慎重」

・コルテ伊首相「各党が協力しないなら辞表を提出する」


[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円 108.24 108.45 107.88 108.07
・ユーロ・ドル 1.1173 1.1262 1.1166 1.1242
・ユーロ・円 120.94 121.65 120.90 121.49
・ドル・スイス 0.9960 1.0000 0.9911 0.9926
・ポンド・ドル 1.2657 1.2674 1.2611 1.2666
・株式市場:
・NYダウ 24830.16 24935.21 24680.57 24819.78
・ナスダック 7441.22 7457.66 7292.22 7333.02
・債券市場: (始値) (終値)
・米国債 2年物 1.912 1.839
・米国債10年物 2.123 2.079
・米国債30年物 2.564 2.537
・先物市場:
・NY金先物 1322.60 1328.30 1317.60 1327.9
・NY原油先物 53.50 54.63 52.11 53.25

《KY》

 提供:フィスコ

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