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【市況】概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反落、成長鈍化観測が嫌気

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 97030.32 -0.44%
31日のブラジル市場は5日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比427.04ポイント安(-0.44%)の97030.32で取引を終えた。97992.31から96792.40まで下落した。

中盤はプラス圏を回復する場面もあったが、終盤は再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、米中貿易戦争の長期化観測が引き続き圧迫材料。国内では、成長鈍化が改めて嫌気された。1-3月期の国内総生産(GDP)成長率は前期比でマイナス0.2%となり、前期のプラス0.1%を下回った。一方、景気対策への期待が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2665.33 +0.22%
31日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比5.81ポイント高(+0.22%)の2665.33で取引を終了した。2639.19から2665.42まで上昇した。

軟調な展開が続いた後は引け間際にプラス圏を回復した。堅調な企業業績が指数をサポートした。ルクオイル(LKOH)やガスプロム(GAZP)に続き、航空大手アエロフロートの1-3月期の業績も市場予想を上回った。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、米中貿易戦争の長期化観測が嫌気された。

【インド】SENSEX指数 39714.20 -0.30%
31日のインドSENSEX指数は小反落。前日比117.77ポイント安(-0.30%)の39714.20、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同23.10ポイント安(-0.19%)の11922.80で取引を終えた。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。成長鈍化観測が嫌気された。1-3月期の国内総生産(GDP)成長率が6.3%まで落ち込む可能性があるとの見方は出ている。なお、統計局は取引終了後、1-3月期のGDP成長率は5.8%となり、前期の6.6%と市場予想の6.3%を下回ったと発表した。これは中国の成長率を下回ることとなった。また、資源大手の減益報告なども同セクターの売り手掛かりとなった。

【中国本土】上海総合指数 2898.70 -0.24%
31日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.11ポイント安(-0.24%)の2898.70ポイントと続落した。

米中貿易戦争の激化、長期化に対する警戒感がくすぶる流れ。中国政府はあす(1日)午前0時、米制裁関税に対する報復関税を発動する。トランプ米政権は次の一手として、約3000億米ドル(約33兆円)相当の中国製品に追加関税を課す構えだ。また、取引時間中には、「中国は米国向けのレアアース輸出を必要に応じて制限する計画を準備中」と一部外電が関係者の話として報じている。

《CS》

 提供:フィスコ

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