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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ALBERT、東エレク、アンリツ

ALBERT <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプティム <3694>  2,480円  +273 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 オプティム<3694>が急反発。同社は29日、コンテナ技術をアプリケーション配信手段とするアプリケーション実行基盤に関する特許を保有していることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この特許は、アプリケーションとその実行環境(ライブラリ、ミドルウェアなど)をまとめたコンテナイメージを、クラウドシステムもしくは、クラウドシステム経由で連携システムに配信・起動するというもの。利用するコンテナイメージは、クラウド上に用意した「OPTiM Store」などのマーケットプレイスで購入することを想定しており、これにより利用者はアプリケーションとともに必要な実行環境も取得でき、アプリケーションの導入・運用が容易になるとしている。

■ライフコーポレーション <8194>  2,331円  +205 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ライフコーポレーション<8194>が大幅高。同社はきょう、アマゾンジャパン(東京都目黒区)が運営するAmazonプライム会員向けサービス「Prime Now(プライムナウ)」に食品スーパーとして国内初出店すると発表。これが株価を刺激したようだ。同社の出店により、「Prime Now」で取り扱う生鮮食品の品揃えが大幅に拡充され、顧客の利便性が向上する見通し。また、最短2時間で商品を届ける「Prime Now」の配送サービスを活用することで、同社のネットスーパーを利用できなかった地域に住んでいる顧客に対して、商品を届けることが可能になるという。

■三洋化成工業 <4471>  5,690円  +370 円 (+7.0%)  本日終値
 29日に発表した「日触媒と経営統合」が買い材料。
 日本触媒 <4114> と持ち株会社設立による経営統合に向けた検討を進めることで基本合意した。

■ニュートンF <7169>  1,677円  +76 円 (+4.8%)  本日終値
 29日、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月1日から12月27日まで。

■ALBERT <3906>  11,350円  +500 円 (+4.6%)  本日終値
 ALBERT<3906>が4日続伸、底値圏で三角もち合いを形成し目先上放れる動きをみせている。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析に強く、データサイエンティストの育成にも注力している。省人化や競争力向上のためIT投資に力を入れる企業が増勢にあり、特にRPAやチャボットなどAI技術は成長の一つのキーワードとなっている。同社はその流れに乗り業績も好調、19年12月期は前期比80%営業増益を見込むが、なお上方修正期待が根強い。

■日本触媒 <4114>  6,660円  +260 円 (+4.1%)  本日終値
 日本触媒<4114>と三洋化成工業<4471>がともに大幅高に買われた。両社は29日取引終了後、2020年10月の経営統合を検討することで基本合意したと発表した。統合を通じて販売・製造・研究などの機能で経営資源を結集し、経営基盤を拡大、事業変革・競争力強化を実現するとしている。株式移転比率は、19年12月をめどに締結を予定する最終契約で定める方針。両社の経営統合により、紙おむつなどの原料となる高吸水性樹脂の生産規模の拡大が図れることなど、事業の効率化に期待が寄せられている。両社では、統合の狙いについて「両社の技術やコストで相乗効果を生み、コスト削減でグローバル競争に対応する」としている。

■東京エレクトロン <8035>  15,170円  +485 円 (+3.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が頑強な値動き。前日の米国株市場ではNYダウが一時400ドルを超える下落をみせたが、後半は下げ渋った。半導体関連の一角にも押し目買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら5日ぶり反発に転じている。東京市場でも半導体関連はやや思惑先行で売られ過ぎたきらいもあり、SOX指数の動きに反応する形で買い戻しが優勢となった。

■アンリツ <6754>  1,704円  +50 円 (+3.0%)  本日終値
 アンリツ<6754>が反発。米中摩擦の長期化に伴う世界景気減速懸念が主力輸出株を手掛けづらくさせているが、一方で内需の成長テーマに乗る銘柄については上値を追う銘柄が目立つ。次世代通信規格「5G」関連株もその一角で、通信計測器を展開する同社株に改めて買いが向かった。前日は米通信計測器大手のキーサイト・テクノロジーズが発表した2~4月決算が、5G関連の牽引で市場コンセンサスを上回る好業績だったことから時間外で株価を急動意させており、これがアンリツの株価を刺激する形となっている。

■マネーフォワード <3994>  3,875円  +80 円 (+2.1%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が反発。同社は29日取引終了後に、クレディセゾン<8253>と連携し、プリペイドカードにおつりが貯まるアプリ「プリカに しらたま」の提供を開始したと発表した。同社は17年9月から自動貯金アプリ「しらたま」を提供しており、このほど新たに「プリカに しらたま」の提供をスタート。同アプリは、「しらたまプリカ」にチャージされたお金を旅行や食事などに利用することが想定されている。

■三井E&S <7003>  896円  +17 円 (+1.9%)  本日終値
 三井E&Sホールディングス<7003>が強含み。同社はきょう、傘下の三井E&S造船が水産庁から漁業取締船「白萩丸代船」を受注したことを明らかにした。「白萩丸代船」は、昨年に受注した「白嶺丸代船」と「白鷲丸(新造船)」に続くもの。この3隻には、悪質化・巧妙化する違法漁船の取り締まりを効果的に行う最新鋭の技術が盛り込まれる予定だという。

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