【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クスリアオキ、スクエニHD、東エレク
クスリアオキ <日足> 「株探」多機能チャートより
イーソル<4420>が急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、自社の機能安全対応マルチコアプロセッサ向けリアルタイムOS「eT-Kernel MCE(Multi-Core Edition)」を中核とするソフトウェアプラットフォームが、デンソー<6902>が開発した車両周辺監視システムに採用されたと発表。これが材料視されているようだ。
■クスリアオキ <3549> 7,230円 +370 円 (+5.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
クスリのアオキホールディングス<3549>が4日ぶりに急反発している。同社は27日取引終了後に、5月度の月次営業速報(4月21日~5月20日)を公表。既存店売上高は前年同月比2.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。同月度の既存店客数が前年同月比0.4%増と2月ぶりのプラスとなったほか、既存店客単価が同1.7%増と3カ月連続のプラスとなったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同13.5%増となった。
■スクエニHD <9684> 3,550円 +130 円 (+3.8%) 11:30現在
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が高い。傘下のスクウェア・エニックスは27日、スマートフォン向け「ドラゴンクエスト」新作発表会を6月3日正午に開催すると発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。同社によると、「ドラゴンクエスト」シリーズでスマートフォン向けタイトルの新作発表会を行うのは今回が初めて。当日はYouTube LIVEとニコニコ生放送で配信するとしている。
■メルカリ <4385> 2,973円 +106 円 (+3.7%) 11:30現在
メルカリ<4385>やアドバンテスト<6857>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、ペプチドリーム<4587>が高い。14日に発表されたMSCIの定期入れ替えでは、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>を含む5銘柄が同指数に新規採用されることが明らかになっている。この指数入れ替えに関して、きょうの引けにかけリバランスに伴う売買インパクトが見込まれている。一方、除外銘柄のアシックス<7936>、ディー・エヌ・エー<2432>、高島屋<8233>、山口フィナンシャルグループ<8418>の除外4銘柄は軟調な値動きとなっている。
■東京エレクトロン <8035> 15,015円 +400 円 (+2.7%) 11:30現在
27日、東京エレクトロン <8035> が発行済み株式数(自社株を除く)の8.5%にあたる1400万株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月28日から12月31日まで。
■ファンケル <4921> 2,897円 +58 円 (+2.0%) 11:30現在
ファンケル<4921>が続伸、米中摩擦激化の影響による中国景気減速への警戒感が同社株など化粧品セクターの株価押し下げ要因となっていたが、ここにきて売り圧力が一巡している。75日移動平均線をサポートラインに上値を慕う動きに変わりつつある。同社は無添加化粧品で高いニーズを取り込んでおり、「マイルドクレンジングオイル」などが収益に大きく貢献している。また、男性層を中心に体脂肪を減らすサプリメント「内脂サポート」も売り上げを伸ばしており、足もとの業績は好調だ。営業利益は19年3月期の46%増益に続き、20年3月期も21%増の150億円と高成長が続く見通し。
■フジミインコ <5384> 2,065円 +40 円 (+2.0%) 11:30現在
フジミインコーポレーテッド<5384>が反発している。午前9時ごろ、京都大学発ベンチャーのFLOSFIA(フロスフィア、京都市西京区)に追加出資すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。FLOSFIAは、世界に先駆けてα-Ga2O3(酸化ガリウム)パワー半導体の事業化に取り組んでおり、「GaO」シリーズとしてサンプル出荷を開始している。今回の出資は、戦略的パートナーシップ構築と長期成長に向けた基盤づくりを目的としたもので、フジミインコでは出資とあわせ、保有する精密研磨加工技術及び精密洗浄技術をFLOSFIAのα-Ga2O3パワー半導体への適用を目指すとともに、戦略的パートナーとして協業を進めるとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,604円 +50 円 (+0.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が4日続伸。今月中旬にかけ米中摩擦問題を嫌気する形で大きく水準を切り下げたが、6000円台半ばで売り物を吸収しボトムを形成、目先は戻り足に転じつつある。警戒された円高は足もと1ドル=109円60銭台で円安含みに推移しておりマーケット心理が改善、日米首脳会談も無難に通過し、トランプ米大統領が交渉合意を急がない柔軟な姿勢をみせたことも同社株をはじめ自動車業界に福音となっている。ただ、今週は海外投資家の参戦が少なく、薄商いのなか上値を追う動きも限定的となっている。
■王子ホールディングス <3861> 589円 +3 円 (+0.5%) 11:30現在
王子ホールディングス<3861>がしっかり。同社が27日に発表した新中期経営計画では2022年3月期の最終年度に、時価総額1兆円以上を念頭に、営業利益が1500億円以上、ROE10%を目指すとの計画を示した。同社は国内競合他社に比べ、国内・海外で収益源を複数確保し、高い利益率を実現していることが評価されている。今回の中期計画に対してもSMBC日興証券では27日、「アジアの総合製紙メーカーとして更なる成長を目指す姿勢が感じられる」と評価している。
■ガンホー <3765> 321円 -24 円 (-7.0%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が大幅続落している。27日の取引終了後、スマートフォン向けオンラインRPG「ラグナロク マスターズ」の日本国内サービスを19年中に開始すると発表したが、好反応は限定的のようだ。「ラグナロク マスターズ」は、これまで日本を除く世界各国で「Ragnarok M: Eternal Love」として配信され、全世界で2400万ダウンロード(DL)を突破している人気オンラインRPG。プレイヤーは、剣士や魔法使いとなってモンスターが潜むフィールドやダンジョンに挑むことや、アイテムを集めて装備の製作や強化をすること、取引所を通じて収集したアイテムを売買することなどができるほか、ファッションの追求やお気に入りのペットの育成、食材を揃えて料理の腕を磨くなど、“戦うだけ”ではない優しさや楽しさがつまった異世界ライフを堪能することができるという。なお、正式なサービス開始日は後日発表するとしている。
■DyDo <2590> 4,715円 -85 円 (-1.8%) 11:30現在
ダイドーグループホールディングス<2590>が大幅続落で年初来安値を更新。株価は一時、前日に比べ6.8%安に売られた。同社が27日取引終了後に発表した第1四半期(1月21日~4月20日)の連結業績は、売上高が前年同期比0.8%減の396億3300万円、営業損益は1億1300万円の赤字(前年同期は7億2400万円の黒字)だった。国内飲料事業で広告宣伝費などがかさみ、営業赤字となったことが警戒された。なお、20年1月通期の業績予想は、売上高は前期比0.9%減の1700億円、営業利益は34億円(前期比44%減)で据え置いている。
■カプコン <9697> 2,250円 -14 円 (-0.6%) 11:30現在
カプコン<9697>の戻り足につきたい。4月下旬から5月中旬にかけて大きく調整を入れたものの、5月15日ザラ場に2032円まで突っ込んだ後に切り返し、底値を確認。75日移動平均線との下方カイ離を急速に解消する動きにあり、早晩4月19日の年初来高値2553円を払拭して新高値を目指す展開となろう。ゲーム業界はスマートフォン向けアプリが頭打ち傾向にあるが、クラウドゲーミングが普及期に突入している。そのなか、ゲーム開発大手の同社は「モンスターハンター」や「バイオハザード」をはじめ世界的にも有力コンテンツを数多く保有しており、活躍期待が大きい。19年3月期営業利益は前の期比13%増益を達成、20年3月期も前期比10%増の200億円予想と2ケタ成長トレンドを継続する見通し。(桂)
■ホープ <6195> 1,315円 +300 円 (+29.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
ホープ <6195> [東証M]が買い気配でスタート。27日大引け後、19年6月期の経常損益(非連結)を従来予想の1800万円の赤字→7200万円の黒字(予想レンジ中値)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された新規事業であるエネルギー事業の取引規模が想定より拡大することが寄与。行政マガジン「ジチタイワークス」の発行数増加やBtoGマーケティング支援など高収益サービスの展開に加え、生産性向上で固定費が減少することなども上振れに貢献する。
■大研医器 <7775> 607円 +68 円 (+12.6%) 一時ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率2位
大研医器<7775>が一時ストップ高の639円水準でカイ気配となっている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「成長期待が高い中堅上場企業『NEXT1000』を対象に過去5年間の総還元額を調べたところ、上位には得意分野で高いシェアや独自のビジネスモデルを持つ企業が並んだ」として、なかで同社が1位となったことが紹介されていることが好感されている。同社は、麻酔・病院感染防止関連製品を主力とする医療機器メーカーで、病院の手術室などで使われる血液や体液の吸引器や薬剤の注入器では国内トップ。19年3月期までの過去3年間の配当性向が6割を超えるほか、記事によると、「今後も配当性向60%を維持していく方針を掲げる」と紹介している。
■IGポート <3791> 1,650円 +64 円 (+4.0%) 11:30現在
IGポート<3791>が反発している。同社は27日、グループ会社のプロダクション・アイジーが運営する動画配信アプリ「アニメビーンズ」と、バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のバンダイナムコエンターテインメントが提供するスマートフォンアプリ「&CAST!!!(アンドキャスト)」の連動企画として、ショートアニメーション「配信勇者」の制作を決定したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このショートアニメは、IGポートのグループ会社であるマッグガーデンが刊行する同名コミック「配信勇者」を原作とする作品。「アニメビーンズ」の映像制作チームがアニメーション制作を担当し、「&CAST!!!」の人気番組「&CAST!!!アワー ラブエール!」に出演する若手声優20人がキャラクターボイスを務めるという。
●ストップ高銘柄
ダイヤHD <6699> 1,072円 +150 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
レオパレス21 <8848> 323円 -80 円 (-19.9%) ストップ安 11:30現在
など、1銘柄
株探ニュース