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【市況】米国株見通し:米中通商摩擦が長期化するとの懸念強い

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2838.00(+18.50) (20:10現在)
ナスダック100先物  7355.00(+44.00) (20:10現在)


 20時10分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は堅調推移。NYダウ先物は170ドル高程度で推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.80ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、23日の米株式市場は買い先行で始まりそうだ。


 ただ、トランプ米大統領が前日、「中国の習近平国家主席とG20会合で会う」、「中国と貿易で合意に至る可能性かなりある」と述べたが、市場の反応はほとんどみられず、米中通商摩擦が長期化するとの懸念は強い。また、米商務省の、為替操作を行う国に高い関税をかける仕組みの導入検討ということも、中国への圧力強化とみられている。NY原油先物は、需要後退思惑による売りムードが根強く、軟調推移が見込まれる。


 本日発表となる米国の経済指標は、4月耐久財受注速報値でマイナス転換の予想。変動の大きい輸送用機を除いたコアはプラス維持が見込まれるが、GDP算出に使われる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)はマイナス予想であり、株式市場はややネガティブな材料になる可能性がある。

《KK》

 提供:フィスコ

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