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【市況】米国株見通し:ファーウェイ制裁一部緩和で警戒ムードやや後退も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2860.25(+16.25) (20:10現在)
ナスダック100先物  7456.00(+54.25) (20:10現在)


 20時10分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は堅調推移。NYダウ先物は120ドル高程度で推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.50ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、21日の米株式市場は買い先行で始まりそうだ。


 米商務省が、中国通信機器大手ファーウェイとの取引禁止措置に絡み、利用者への影響緩和のため一部の取引(スマートフォンのソフトウェアの更新など)への適用を3カ月間猶予すると発表しており、前日の警戒的、悲観的ムードはある程度緩和するとみられる。パウエル米FRB議長は前日の講演で、高水準の企業債務のリスク注視に言及する一方、「貿易と関税が金融政策の道筋に及ぼす影響を判断するのは尚早」と述べている。NY原油先物は、中東緊張による買い継続に加え、米国内の在庫減少予想で思惑的な買いが強まる可能性も。


 本日発表となる米経済指標は、4月中古住宅販売件数。4月は再び増加が予想されるが、住宅市場のピークアウト感は引き続き強く、大幅な上振れにでもならなければ株式市場にポジティブな材料となりにくい可能性。決算発表は、ホーム・デポ、コールズ、ノードストローム、TJX、オートゾーンなどが予定されている。

《KK》

 提供:フィスコ

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