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【市況】<マ-ケット日報> 2019年5月20日

 週明けの市場は日経平均が小幅続伸。終値は前週末比51円高の2万1301円だった。寄り前に発表された日本の1-3月GDP速報が事前予想に反してプラス成長となったことから買い先行の展開に。ただ、時間とともにGDPの内容の弱い部分がクローズアップされるようになって上げ幅を縮小させてしまった。東証1部全体では値下がり銘柄数の方が上回るなど戻りは早くも息切れ状態にある。

 前週末の米国市場は米中貿易協議の行き詰まりを受けてダウ平均は4日ぶりに反落した。中国の報道官がこの日「米国は貿易を巡る論争を一方的にエスカレートさせており交渉の深刻な後退を招くだろう」と発言したことが影響。中国の報復措置で米農業が打撃を受けるとの懸念も加わり、ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超える場面まであった。こうした不透明な地合いはしばらく続きそうなムードである。

 さて、東京市場はみかけのGDPの強さで本日は続伸する結果となったが、値下がり銘柄の多さや出来高の少なさなどから戻りの限界も感じられ、日経平均は上値75日移動平均線(2万1416円)を超えられそうにない状態となっている。マザーズ指数やジャスダック平均は下落しており全体としては軟化傾向。中国上海株も軟調に推移しており買い手掛かりに乏しい状況だ。今週は内外ともに大きなイベントがなく、手掛かり難のなかやや弱含みで推移する週となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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